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退廃的な雰囲気が魅力 おすすめの終末もの小説6選

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こんばんは、晨(@ashita_movie)です。

 

文明が崩壊していたり人類の滅亡が迫っていたりする世界を描く物語、いわゆる「終末もの」。小説や映画の題材として、今も昔も人気のジャンルのひとつです。

 

そんな「終末もの」のおすすめ小説を、国内作品から海外作品まで紹介していきます。

 

終末のフール

終末のフール (集英社文庫)

終末のフール (集英社文庫)

 

 

 日本を代表するエンタメ小説家・伊坂幸太郎さんの作品です。「8年後に隕石が地球に落ちてくる」と政府から発表されて5年後(隕石が落ちてくるまであと3年)の世界で、残りの日々をそれぞれの生き方で生きる人たちが描かれます。

 

隕石についての発表直後のパニックが小康状態となっている作中の世界は世界滅亡前にしては穏やかで、流通や治安面で問題があったりするものの登場人物たちはわりと平和に日々を過ごしています。

 

ストーリー中に大きな出来事はあまりありませんが、思い思いに残りの時間を過ごす各話の主人公たちそれぞれが印象に残ります。終末世界ながら悲壮感はなく、晴れた日の夕方のような澄んだ空気が流れている小説です。

 

詳しい感想はこちら。

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逃げろ。

逃げろ。 (メディアワークス文庫)

逃げろ。 (メディアワークス文庫)

 

 

高村透によるSF作品です。作中で多く展開されるシュールなセリフ回しがあまり評判が良くなく、「気取ってて鼻につく」「読みづらい」という評価を受けることが多かったみたいですが、個人的には「そこまで読みづらいかな?」と思えるレベルで普通に読めました。

 

ニュースで「隕石が落ちてくる」と報道されてからのパニックが描かれるこの作品は、隕石自体ではなく、その情報一つでパニックになってどこまでも醜く暴走していく人間の汚さの描写が印象的です。

 

サラリーマン、引きこもりの少女、老人、という奇妙な組み合わせでくり広げられる逃避行は暗くて先が見えないながらもなんとなく魅力的で、元々ライトノベル出身の作者独特の作風を感じさせます。

 

塩の街

塩の街 (角川文庫)

塩の街 (角川文庫)

 

 

売れに売れてる超人気作家の一人、有川浩のデビュー作です。元々は電撃文庫からライトノベルとして出版され、その後角川文庫からも出版されました。

 

宇宙から巨大な塩の結晶が世界各地に飛来して、それ以来人間の体が塩化していく謎の奇病が蔓延するようになった世界が描かれます。いわゆる「疫病で人類が衰退していく系」の終末ものですね。

 

物語の中心になるのは元自衛官の秋庭と、暴漢に襲われているところをたまたま秋庭に救われた少女・真奈です。奇妙な同棲生活を送る2人の視点から、ゆっくり滅んでいく世界とその中を生きる人たちが描かれます。

 

有川浩の魅力でもある切ないラブストーリーはデビュー作の本作から健在です。

 

関連作のこちらもおすすめ。

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ザ・スタンド

ザ・スタンド(1) (文春文庫)

ザ・スタンド(1) (文春文庫)

 

 

「シャイニング」や「ショーシャンクの空に」「ミスト」などで知られるスティーブン・キングの長編作品です。1冊でも普通の文庫本の3倍くらいの厚みのものが全5巻という鬼のような超長編です。

 

作中では人類が壊滅するほどの疫病を奇跡的な確率で生き残った人々が、善人・悪人それぞれ新たなコミュニティを築いていきます。重厚な物語は最終的に「終末もの」の枠を超えたオカルトチックでファンタジックなストーリーに広がっていきます。

 

後にメインの登場人物となる生存者たちの日常が描かれる序盤は少し冗長に感じますが、そこから感染が広がる描写に入ると一気に惹き込まれてもう戻って来れなくなります。

 

「ジェイソン・ボーン」や「キャプテン・フィリップス」などのポール・グリーングラス 監督で映画化の話も進んでるみたいです。

 

渚にて

渚にて【新版】 人類最後の日 (創元SF文庫)

渚にて【新版】 人類最後の日 (創元SF文庫)

 

 

1950年代の終末ものSF小説です。

 

放射能が世界を襲い、既に北半球は滅びてしまった核戦争後の世界で、放射能の波が襲ってくるまで数ヶ月の猶予が残されたオーストラリアを舞台に最後のひと時を過ごす人類が描かれます。

 

一見穏やかで平和で、それでも徐々に物資が尽きていったりと終わりが近づいてくる日常の描写が印象的です。これぞ終末もの、という感じのお話です。

 

WORLD WAR Z

WORLD WAR Z〈上〉 (文春文庫)

WORLD WAR Z〈上〉 (文春文庫)

 

 

ブラッド・ピット主演で映画化された「WORLD WAR Z」ですが、パニックやアクション要素が強かった映画と違い、小説ではゾンビウイルスが徐々に広がって壊れていく世界を生きる様々な人々の姿がじっくりと描かれます。

 

ゾンビパニックがなんとか収束した後の世界で、主人公たちが各地の生存者たちに当時の様子をインタビューしていった記録、という形で描かれるフェイクドキュメンタリー方式の小説です。

 

映画とは違いゆっくりと歩いてくるゾンビが世界を飲み込んでいく様子、そんな終末を様々な手段で生き残った人々のストーリーはどれもかなりリアルで惹き込まれます。

 

まとめ

以上、「終末もの」のおすすめ小説でした。ドロドロした話から爽やかな話までごちゃ混ぜになってしまいましたね。

 

どれも終末もの特有の、あのなんともいえない空気が漂っています。退廃的な雰囲気に浸りたいときは、是非ここで紹介した本を手に取ってみてください。

 

(退廃的で後ろ向きな音楽を作ってます。よければ聴いてみてください)

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