怠惰ウォンテッド

音楽と映画に埋もれて怠惰に平和に暮らしたい

為末大『諦める力』感想 勝つために捨てるものを選ぶ

諦める力 〈勝てないのは努力が足りないからじゃない〉

こんばんは、晨(@ashita_bassist)です。

 

元陸上オリンピック選手で現在は実業家や講演活動、執筆活動などなど幅広く活躍されてる為末大さんの『諦める力』を読みました。

 

スポーツというと「努力!根性!!志ぃぃ!!!」みたいなイメージがありますが、この本に書かれている為末さんの思考や戦略はめーっちゃめちゃ冷静で「冷めてる、姑息だ」と思う人もいるだろうな、というレベル。

 

そんな超現実的で理性的な為末さんの戦い方は、音楽やイラスト、その他あらゆる創作活動にも応用できるものだと思いました。

 

内容をざっくりまとめると、

  • 「目的」は諦めない/そのために「手段」を諦めてもいい
  • 自分が勝てるフィールドを探す
  • 勝利条件は自分で決める
  • 自分の「程度」を適切に把握して、それを元に現実的な目標と道筋を決める

みたいな感じ。

 

とにかく徹底的に「天才じゃなかった人」のための勝ち方、って感じです。僕のための本ですね。

 

何かに取り組むうえで一番大切にしないといけないのは、自分が自分で決めた「目標」ですよね。それを達成するために人生があります。そして、それに向けた活動はあくまでその目標を叶えるための「手段」でしかないわけで。

 

でもそれが「手段」であることを忘れて、手段を変えることを「諦める」ことだと思って固執しちゃってる人が多いよね、というお話。

 

なので目標を達成するために

「時にはそれまでやってた手段から別の手段に変えて」

「(目標との兼ね合いも考えて)自分の有利なフィールドに移って」

「自分の才能や器も鑑みたうえで自分が納得できるゴールを決めて」

みようよ。ってことですね。

 

僕もこの話にはかなり思うところがあります。ボカロ界には自分より若くておっそろしく技術やセンスを持った子がごろごろいて、バンド界にはものすごいカリスマ性のある人が大勢います。

 

天才でもカリスマでも努力家でもなかった自分はここでガチンコで真正面から勝負してもきっと確実に敗者だな、という現実はありありと見えてます。僕はもう若き天才にはなれないし、人をぐいぐい惹きつけるカリスマ性も圧倒的に誇れる技術もありません。

 

だから僕は曲作りに関しては単純な技術面よりも自分の出したい世界観作りを頑張ることに決めたし、「ボカロP×バンド×このブログ」、という多分わりと独自のスタイルで活動してます。もちろんそれぞれが好きだからっていうのもあるけど。

 

幸い、はっきり勝ち負けが決まるスポーツより「好き」と言ってもらえるかどうかで結果が決まる創作活動の方がまだ優しい世界だと思うので、僕みたいなやつでもある程度の結果を出せる可能性があると思ってます。

 

上でも書いたように、この本には「才能と圧倒的な努力でどこまでも突き進める天才」じゃなかった人のために生き方のヒントを示して、ついでにメンタルをちょっと楽にしてくれる話が書かれてます。

 

「諦めずに夢に向かって頑張ってるけど、正直今のままだともう自分は厳しいんじゃないかと思ってる」という人は、この本を読んでみると何かヒントがあるかもしれません。

諦める力 〈勝てないのは努力が足りないからじゃない〉

諦める力 〈勝てないのは努力が足りないからじゃない〉