怠惰ウォンテッド

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未来のロックバンドのお金の稼ぎ方に関する個人的な妄想

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こんばんは、晨(@ashita_movie)です。

 

この話はあくまで最近の音楽ニュースとかを見ながら僕が考えた個人的な妄想で、何の信憑性もデータの裏づけもない話なので冗談半分に読んでください。誰かの気に障ったならごめんなさい。

 

「CDが売れない時代」になって久しくて、音楽業界もアーティスト個人も新しいマネタイズ方法を色々と模索してますよね。音楽でのお金の稼ぎ方がどんどん変わっていく中で、「未来のアーティスト、特に「バンド」はどうやってお金を稼ぐんだろう」と考えました。

 

そして、最近の音楽ニュースなんかを見て時代の流れを感じながら、「大体こんな感じじゃないかな」と妄想を固めてみました。ここに書く話は多分20年後くらいにガツガツ活動してるバンドたちの話なので僕にはあんまり関係ない話だと思いますが、当たらずとも遠からずじゃないでしょうか。

 

 

 

まず、CDは売れませんよね。20年後なら今よりさらに売れなくなってると思います。まず再生機器が身近に無さそう。アナログレコードと同じような、一部の音楽ファンのための媒体になってそうです。ライブ会場の物販からは消えないだろうけど、流通させて売るほどの主力商品ではなくなるのでは。

 

うちは祖父母が楽器店・レコード店を営んでいたんですが、僕がぎりぎり記憶のある幼少の頃、お店にはまだカセットテープがありました。それすら20年後の今はほとんどありません。それと同じだと思います。

 

じゃあCDの無い時代に音楽が聴かれる方法は…「ストリーミング配信」だと思います。Apple MusicとかSpotifyとかLINE MUSICとかのあれね。現にアメリカの音楽業界ではストリーミング配信の利益がものすごい勢いで伸びて、市場の利益の半分を食いそうな勢いだそうで。

 

「これからはデジタル販売(iTunes的な)の時代だ!」「ショービジネスの時代だ!」と散々騒がれてましたが、ようやくアーティストの収入源が「ストリーミング」というひとつの答えに落ち着いてきた感がありますね。

 

それにプラスして、SHOWROOMみたいな投げ銭ライブ配信系のサービスが発展するのかな。20年後なら「VR配信ライブ」的な感じでもっと進化してそう。

 

 

 

ですがこのストリーミング配信や生ライブ配信、バンドスタイルで活動してる人たちには圧倒的に不利なんですよね。

 

まず、ばんばんストリーミング配信しようにも、そんなに早いスパンで音源作品を作れません。作ったとしても1再生0.4~0.7円そこらじゃきっと製作費を回収すらできません。インディーズバンドでもミニアルバム1枚作るのに数百時間と数十万円はつぎ込んでやってるからね。

 

この辺は多分ヒップホップ界隈とかアイドル系の人たち、宅録DTMerとかの方が圧倒的に有利です。どっちが偉いとか簡単とかいう話じゃなく、あくまでコストの面でね。

 

そしてライブ配信、これは弾き語りシンガーソングライターとかの人が有利じゃないかな。最上の音質じゃなくても、アーティストが目の前で今この時間歌ってくれてるっていうのはすごくちゃんとしたコンテンツになるから。

 

その点もバンドは不利ですね。バンドスタイルでの生演奏のサウンドをまともに聴かせるのは絶対難しい。これも大がかりな設備が必要です。多分こんくらいしないといけない。

www.youtube.com

 

というわけで、ロックバンドは「ストリーミング×動画配信」の音楽業界の時代にはめちゃくちゃ不利な生き物になると思います。いくらライブビジネスが好調とは言っても、もともと利益が出づらいと言われてるものだし、CDというでかい収入源がなくなる穴は埋めきれないんじゃないでしょうか。

 

 

 

じゃあロックバンドは何を商品に売るか。これはバンドに限った話だけじゃありませんが、これからアーティストの商品になるのは「そのアーティストを応援するファンである」というアイデンティティそのものだと思います。

 

早い話が「アーティストのパトロン(支援者・後援者)を名乗る権利」みたいなのを月額制・年額制で売ることになるんじゃないでしょうか。有料ファンクラブとかクラウドファンディングの進化系みたいな感じですね。

 

逃れようもなく、良い意味でも悪い意味でも、音楽はファッションやアイデンティティの一部です。バンドだってそう。

 

ファンは心から音楽を聴いてくれる一方で、「WANIMAのファンです」「クリープハイプのファンです」「マイヘアのファンです」「ワンオクのファンです」「セカオワのファンです」と名乗ることで自分がどんな属性のどんなキャラなのかを表明してる面もあると思います。僕もそうするし。

 

この「ファンです」と名乗ることで自分のアイデンティティが作られるのは、音楽の重要な効果で存在価値だと思います。

 

ここが発展して、未来では「〇〇のファンで、その活動の支援者です」と名乗ること自体が、さらに確固たるアイデンティティを表明できる権利として商品化されてるんじゃないでしょうか。

 

一定の金額を支払うことで、そのアーティストのパトロンとして限定の会員証が送られてくるとか、HPに支援者一覧として名前が載るとか。支援額にもランクがあって、多額の支援者は勲章みたいなものをもらえるとか(岡崎体育さんがこんな感じでやろうとしてネットでボコボコにされてましたね)。

 

メジャーアーティストじゃなくても、ミニマルに活動するインディーズアーティストなら、月額100円でも500人がパトロンになってくれれば月5万円と相当まとまった収入になります。月5万円分の労働を減らして音楽活動に打ち込めるなら相当いいんじゃないでしょうか。

 

「そのアーティストを好きである」というアイデンティティや「そのアーティストを応援したい」という気持ちは、バンドでもアイドルでもシンガーソングライターでもラッパーでも同じ重みがあるはずです。

 

バンドは金にならないし、時代遅れな部分も多いスタイルだと思います。それでも、応援してくれる人の気持ちをもらって、その人のアイデンティティの一部になれるという価値は、商業音楽の業界が抗いがたい「大人の事情」に関係なくあり続けるものじゃないでしょうか。僕らバンドがお金に代えてもらえる存在意義はそこにあると思います。

 

 

とはいえ、あくまで全部僕の妄想だし、今とは考えも大きく違う未来の話なので今は全然関係ないけどね。ここに書いたようなことを誰かがこの時代にやったら、きっとこないだの岡崎体育さんみたいに爆破炎上すると思います。

 

オチはないです。終わりです。

 

最後に、この妄想を文章化するにあたって勝手に大きなヒントをいただいた星川崇さんのこちらの記事に感謝を。

www.shellbys.com

 

売れないバンドマン

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