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バンドでのライブのリハーサルの手順まとめ

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こんばんは、晨(@ashita_bassist)です。

 

バンドを組んで練習をして、いざライブハウスデビュー…そこで多くの人がぶち当たる壁が、意外と分からないことだらけな「リハーサル」です。

 

ライブハウスでのリハーサルというのは本番通りに演奏を一周するわけではなくて、それよりも短い時間(前後のバンドとの転換やセッティングも込みで25~30分、実質15分程度)で全体のバランスや各パートのモニター、客席に聴こえる外音などを確認していきます。

 

リハの流れもバンドのライブ特有の独特なものなので、未経験だと何をどうすればいいのか分からず戸惑ってしまう、そしてライブハウスのPAさんってちょっとコワモテな方が多いのでビビってしまうと思います。

 

そこで、何気に5年くらいバンドマンやってて何度となくライブハウスでのリハーサルを経験している僕が、基本的なリハの手順、どうしてその工程があるのかの理由、リハ手順の変則パターンまで、知っている限りまとめてみます。

 

セッティング、あいさつ

どんな場面でもそうですが、ライブハウスでも「あいさつ」は最重要です。

 

ライブハウスに到着して会場入りするとき、リハの順番が来てライブハウスのスタッフさんたちとステージのセッティングをするとき、そしていざリハーサルが始まるとき、「よろしくお願いしまーす」とちゃんと相手に聴こえるように言うのは最低限の礼儀です。

あいさつの教科書

あいさつの教科書

 

 

1.ドラムの確認

基本的に、リハーサルはまずドラムの音の確認から始まります。例外は僕は今まで見たことありません。

 

PAさんから「キックの音をください」と言われたらバスドラムを踏み、「スネアをください」と言われたらスネアを叩き、「ハイハットをください」と言われたらオープンとクローズそれぞれハイハットを叩き…という感じで、ひとつひとつ順番に音を出していきましょう。

 

このとき大切なのは、「本番での演奏と同じ強さで叩く」ということです。

 

この工程はドラム各所に立ててあるマイクがどのくらいの音量を拾っているか確認し、マイクで拾われた音がスピーカーから出る大きさを調整したり、それぞれの音にコンプレッサーやEQをかけて音色を整えるのが目的です。本番通りの音量を出さないと、調整する意味がなくなってしまいます。

 

最後に「全体でください」と言われたら、バスドラムもスネアもハイハットもシンバルもタムもまんべんなく鳴らすように、何かしら叩きます。基本的な8ビートにおかずを足したようなものでOKです。これで最終的なドラム全体のバランスを確認されます。

 

PAさんからOKが出たら、最後に「よろしくお願いします」と再度あいさつをしましょう。

 

リハーサルの順番が後半の方だと、各マイクのセッティングがある程度できてしまってるので、ひとつずつ音を出す工程は飛ばして「全体でくださーい」といきなり言われることもあります。

 

2.ベースやギター、キーボード、マイクの確認

ドラムが終わったら、次はフロントのメンバーの音出しです。

 

基本的には、まずベース→メインボーカル以外のメンバーの楽器、メインボーカルの楽器、と確認していきます。

 

「ベースください」などと言われたら、まずは一番メインのサウンドを出し、その後、他の音色も出していきます。このとき「歪ませまーす」「ディレイ踏みまーす」など、どんな音を出すか伝えながら鳴らしていきましょう。ベースのスラップなど奏法を変えるときも、「スラップがあります」などPAさんに伝えて確認します。

 

全ての音色を出さなくても「メインの音・一番大きい音・一番小さい音」だけを求められることもあります。これは、この工程が基本的に音色ごとの音量差を確認する目的があるからです。音量確認が目的なので、ドラムと同じく「本番と同じ強さで弾く」という点に注意しましょう。

 

コーラスがあるメンバーやボーカルは、楽器の音を出すときに、一緒にマイクの確認もされることが多いです。「声くださーい」と言われたら、「あーー、はーー、」など、とにかく「本番と同じ声の大きさ」を意識して声を出しましょう。

 

声を出すということでちょっと恥ずかしいかもしれませんが、誰も気にしてません。ただ「あーーー」でも「へーーい」でも、その日歌う一節を歌うのでもいいので、PAさんから「はーいOKでーす」と言われるまで声を出しましょう。

 

3.バンド全体の音のバランス確認

各パートの音と声の確認が終わったら「曲でくださーい」と言われます。そしたら、いよいよバンド全体で音を出していきます。

 

このときにまず合わせる曲は、バンドの持ち曲の中でもサウンドがオーソドックスなものを選ぶといいです。バンド全体での音量バランスや各種補正を確認するための「曲でください」なので、すごい静かなバラードだったりめちゃくちゃ特殊な音色を使う曲は不向きです。

 

曲で演奏することでスピーカーからの全体の音量バランスをチェックしつつ、モニタースピーカー(ステージ上の各パートの傍に置かれる、自分たちの音の確認用スピーカー)から出てくる音も調整します。

 

自分の位置から他のパートの音が極端に聴こえづらかったりしたら、「ベースです。リードギターの音を少しください」「ドラムです、メインボーカルの声を少しください」など、PAさんに要望を伝えます。

 

また、合わせる前に「3曲目をやりまーす」など、どの曲で合わせるのかをPAさんに伝えましょう。

 

4.特殊なサウンドや演出のチェック

全体のバランスやステージ上のモニタースピーカーの確認が終わったら、最後に特殊なサウンドや曲間の繋ぎでの演出などを時間が許すかぎり確認します。

 

「〇曲目のあとで一回無音になるので、その時に一度照明を真っ暗にしてほしいです」など、照明関係の演出の希望もこのとき一度確認しましょう。

 

リハーサルは時間厳守なので、手元やステージから見える位置に時計がないときは、「まだ時間は大丈夫ですか?」など、確認を挟みつつやるのがいいでしょう。

 

まとめ

以上、リハーサルの手順をできるだけ細かく紹介してみました。

できるだけ、初めてリハーサルに臨む初心者さんの目線に立って説明したつもりですが、どうだったでしょうか。

 

「〇〇の音ください」「声ください」「全体でください」といったリハ独特の言い方はほぼ全国共通(少なくとも僕が回った九州~東京らへんでは共通)です。ここらへんをスムーズにできれば、とりあえずリハでつまずくことはそんなにないんじゃないでしょうか。

 

もし他に分からないことがあったら、素直に「すみません、どうすればいいんでしょうか?」と聞いちゃうのが一番です。初心者だということはライブハウスの方も分かってくださると思うので、真面目な態度で頑張ってる子には優しく教えてくれます。

 

これからライブハウス界隈に入っていく初心者バンドマンの方のお役に少しでも立てたら幸いです。

 

 

あと、僕はこういうバンドをやっています。もしよかったら聴いてみてね。

www.youtube.com

 

バンドマンが読むべきライブハウスの取扱説明書

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