怠惰ウォンテッド

音楽と映画に埋もれて怠惰に平和に暮らしたい

『音楽で一生食っていきたい人のための本』感想 ビジネスとしての音楽活動の実感をとらえる

音楽で一生食っていきたい人のための本 あなたの音楽収入を10倍にしよう!

こんばんは、晨(@ashita_bassist)です。

 

作曲やレッスンで実際に「音楽で食っている」石田ごうきさん著『音楽で一生食っていきたい人のための本 あなたの音楽収入を10倍にしよう!』を読みました。

 

基本的にはレッスンプロとか職業作曲家向けのお話ですが、アーティストとしていわゆる「音楽活動」をする人に役立つ部分も多い内容だと思います。

 

特に「ビジネス」として音楽活動をとらえるために大切な話が、基礎的なところからかみ砕いて書いてるので読みやすかったです。音楽書というよりは、これから音楽で収益化を目指す人がどんな思考を持つべきか解説してくれる「音楽クリエイター視点のビジネス入門」って感じでしょうか。

 

気になった要点をまとめていきます。

 

「音楽で食っていく」までの中間地点は「月収3000円」

この話がワード的にも一番インパクトがあって面白かったです。音楽だけで月収3000円。これがもう中間地点だと思うと、絶妙に達成できそうで希望が持てるラインじゃないでしょうか。

 

中間地点のラインが低すぎるような気もしますが、よく考えたら「はじめて楽器に触って、ちゃんと演奏できるようになって、オリジナル曲を作ってライブをして、応援してくれるお客さんと出会って、作品を作ってそれが売れる」までの道のりだと考えると、月収3000円も決して簡単なことじゃありませんよね。

 

これまで自分の周りを見てもほとんどのバンドがCD制作までもたどり着かない現実を見たら、この目安は確かに説得力がある気がします。

 

この話については作曲家ブロガーのこおろぎさんの記事がよりリアルです。

収入が月3000円になったら音楽のプロへの折り返し地点である。そして毎日6時間を投入しよう。 – こおろぎさんち

 

 

「緊急ではないが重要なこと」に取り組めるかが運命の分かれ道

これは音楽に限らずあらゆる仕事に言える話ですが、やることの「優先順位づけ」の仕方にはハッとさせられました。

 

大体のタスクは「緊急で重要なこと」「緊急だが重要ではないこと」「緊急ではないが重要なこと」「緊急でも重要でもないこと」に分けられます。このうち最優先はもちろん1つ目ですが、多くの人は次に「緊急だが重要ではないこと」に手をつけてしまうそうです。僕もそうだったのでドキッとさせられました。

 

ここをうまく縮小したり短縮して、何ならいっそ切り捨ててしまって、「緊急ではないが重要なこと」つまり楽器の練習や曲作りや勉強・研究みたいな将来につながることに時間を使っていこうね、という話です。

 

聞いてしまえば当たり前のことだけど、ここをちゃんと意識して動くかどうかは大きな違いになりそうですよね。

 

「スケジュールプリセット」を作る

1週間の「スケジュールプリセット」をしっかり作る、というのも納得な話でした。つまりは「毎週何曜日は何時から何をして~」みたいな基本計画ですね。

 

こういう予定を立ててもその通りに動けることなんてありませんが、時々崩れちゃうことは前提で「組み立てたスケジュールプリセット通りに動こうとする」ことが大切なのかなあと思いました。

 

プリセットの中で曲作りや練習の時間をしっかり取っておけば、ただ何となく毎日の予定に流されて動くよりはその時間を確保できそうですよね。急な飲み会のお誘いとかが入っても、「でもこの時間は作曲の時間って決めてるから……」という意識が働きそうです。それこそさっきの「緊急ではないが重要なこと」の優先ですよね。

 

基準になるスケジュールプリセットを作ってそれを意識するだけでも、音楽のための時間の使い方が変わりそうです。

 

 

その他:お金・市場・人脈etc

ピックアップしたこと以外にも、ビジネス視点で音楽活動を捉える基礎的な話が目白押しです。

 

例えばお金の話で見ても、自分がやってる活動範囲(ジャンル・地域)にはどれくらいのお客さんがいて(市場規模)、音楽に対して一人あたり何円くらいの経済力があるのか、をまず考えるところから説明してあります。そこから「自分にいくら使ってくれるお客さんが何人いれば活動が成立するのか」といった方向に考えられますね。

 

よくある「(コネではなく人間関係としての)人脈」の話をとっても、教えを乞う人たち(師匠や先輩)、仲良くする人たち、逆に自分が教える人たち(後輩や弟子的な人)、それぞれにどう接していけばお互いにとっていい関係になれるのかを具体的に解説してあります。

 

上の人にアドバイスをもらうときはどんな風に聞けばいいかとか、そもそもなぜ「人脈」を持たなければいけないのかとか、ふだん人間嫌いの僕でも納得させられました。

 

まとめ

Amazonなんかのレビューを見てると「音楽と関係ない話に音楽を絡めてるだけ」みたいな感想が多かったんですけど、そもそもこの本は「自分の作品で収入を得ていく」という音楽的なところから離れた課題について初めて考えていく人のための本なので、音楽と関係ない話なのは当たり前なんですよね。

 

音楽を長く続けたい、音楽で生活したいからこそ考えないといけない「お金・マネジメント・セルフプロデュース」みたいな話題をかなり分かりやすく解いてある名著です。バンドマンから作曲家志望のDTMerまで、さらには音楽に限らずあらゆるクリエイターにとって、有益な内容だと思います。

 

特にこれから音楽活動を収益化していきたい人の入門書としておすすめです。

音楽で一生食っていきたい人のための本 あなたの音楽収入を10倍にしよう!

音楽で一生食っていきたい人のための本 あなたの音楽収入を10倍にしよう!

 

 

こちらの記事もおすすめ↓

www.taida-wanted.com

www.taida-wanted.com