怠惰ウォンテッド

映画の感想とか音楽活動とか 怠惰に平和に暮らしたいだけ

映画レビュー・評価(サスペンス)

「ザ・ボルト -金庫強奪-」感想 秀逸サスペンス×微妙ホラー(ネタバレなし)

「銀行強盗サスペンス」といえば、映画界ではもはややり尽くされたジャンルでしょう。そして「いわくつきの建物が舞台のホラー」も同じく手垢のついたテーマです。 では、その2つを混ぜ合わせて「変なものが"出る"という噂のある銀行に強盗が入っちゃったら…

「クライム・オブ・マネー 完全犯罪」感想 パートナー選びは慎重に(ネタバレなし)

「お金に困って誘拐を計画・実行する」というクライムサスペンスはそれこそ腐るほどあります。その中でどう個性を見せるかが作り手の腕の見せ所でしょう。 そんな中でこの「クライム・オブ・マネー 完全犯罪」は「誘拐の仲間がめーっちゃめちゃ問題児」 という…

「ディール・ブレイク」感想 王道刑事サスペンスの意外な秀作(ちょっとネタバレ)

全人口が35万人という大西洋北部の島国、アイスランド。 独特の風土と豊かな自然からハリウッド映画のロケ地としてたまに名前を聞く国ですが、かなりの小国だけあって、「アイスランドだけで作られた純国産映画」が日本まで入ってくるのはレアです。 本作は…

おすすめのシチュエーションスリラー映画まとめ

限定された環境を舞台に、スリリングで恐ろしいストーリーがくり広げられる「シチュエーションスリラー映画」。 「ソウ」シリーズのヒットをきっかけに、ホラー・サスペンス映画界で一気にブームを巻き起こしたジャンルですね。 そんなシチュエーションスリ…

【Netflix】「フラクチャード」感想 あらゆる要素が不穏で不気味な秀作スリラー(ちょっとネタバレ)

サム・ワーシントン主演のNetflixオリジナル映画「フラクチャード」。旅行先で訪れた病院で家族が失踪した謎を父親が追うという、いわゆるサスペンススリラー的な内容です。 ややスロースタートで前半は地味な展開ですが、妻と娘の失踪後の怒涛の展開が凄ま…

【Netflix】「月影の下で」感想 +αの展開が光る小粒な良作(ネタバレあり)

Netflixオリジナル映画といえば「そこそこ良作揃いだけど中途半端なクオリティの作品も多い」というイメージじゃないでしょうか。 個人的にはそれに加えて「ストーリーがあっさり薄味なのを、映像美と演出でうまいこと補って及第点に仕上げてる」ような作品…

「ちいさな独裁者」感想 「独裁者」の誕生と躍進の過程をミニマルに描く

「ナチスドイツ」のホロコーストに代表される暴走は、近現代史のなかでも最悪の出来事でしょう。 当時のナチス党やドイツ軍のやばい奴らにスポットを当てて映画化した作品は数多くありますが、その中でもこの「ちいさな独裁者」は異色の作品です。 そして、…

「フライト・ゲーム」感想 男の哀愁漂う飛行機サスペンスの良作(ちょこっとネタバレあり)

「96時間」シリーズの大ヒット以降、遅咲きのアクション俳優として一気に開花したリーアム・ニーソン。その後も彼の主演でいくつもの映画が製作されましたが、その中でも個人的に特に面白かったのが、この「フライト・ゲーム」です。 サスペンスとアクション…

「ヘイトフル・エイト」感想 タランティーノ節全開の会話劇が魅力(ネタバレあり)

異色の名監督クエンティ・タランティーノの作品の魅力と言えば、CG演出を使わない徹底的にアナログで血みどろなアクションを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。 それももちろんタランティーノ作品の見どころですが、もうひとつ大きな特徴が「会話シ…

「サラリーマン・バトル・ロワイアル」感想 絶対働きたくない最恐ブラック企業(ネタバレあり)

「閉鎖空間に閉じ込められた人々が生き残りをかけてサバイバルをくり広げる」という映画は今ではわりとたくさんありますが、その閉鎖空間が「ごく普通のオフィスビル」というのはかなり珍しいんじゃないでしょうか。 そんな異色作「サラリーマン・バトル・ロ…

「フローズン」感想 絶妙にリアルなところが痛くて恐い(ネタバレあり)

ワンシチュエーションスリラーの一番重要なポイントは「痛みと恐怖に感情移入できるか」だと思うんです。 映画を観ていて「もし自分がこんな状況になったら嫌だあ~!うわああ痛そう~!」と思えるかどうかがこの手の映画の評価を分ける最大の要因でしょう。…

「ジグソウ:ソウ・レガシー」感想 予想以上に安定したクオリティ(ネタバレあり)

ホラー映画の歴史に名前を刻むご長寿シリーズ「ソウ」。 1作目はワンシチュエーションスリラーの先がけとして話題になりましたが、その後の続編はだんだんグロテスクさが増して「ゲーム」のインパクト重視のショック映画に。ホラーファンからの評価も賛否両…

「サクラメント 死の楽園」感想 行き過ぎない演出だからこそリアルな恐怖がある(ネタバレあり)

ゴア映画の名手イーライ・ロスが製作スタッフにいて、題材が「閉鎖的な島で暮らすカルト教団への潜入」ということもあり、ホラー映画ファンからけっこうな注目を集めた「サクラメント 死の楽園」。 ところが、ふたを開けてみれば内容は真っ当で地味なサスペ…

「トールマン」感想 王道ホラーに見せかけた怪作サスペンスだった(ネタバレあり)

「都市伝説」というのはホラー映画の題材としては定番ですが、数ある都市伝説系ホラーの中でも異色というか、ホラーの皮を被った別の何かだったのがこの「トールマン」です。 ストーリーは全観客の予想の斜め上を行き、目が離せない展開でサスペンスとしてめ…

「ファニーゲーム U.S.A.」感想 最凶に性格が悪い映画だった(ネタバレあり)

「バッドエンドの映画」というものは常に一定の人気があり、映画メディアでは「結末が後味悪い映画ランキング」なんてものもよく公開されています。 そんなランキングでは「ミスト」「ダンサー・イン・ザ・ダーク」など常連になっている作品もいくつもありま…

『マッド・ドライヴ』感想 ニコラス・ホルトの怪演が光る音楽業界サスペンス

2016年 イギリス 監督:オーウェン・ハリス キャスト:ニコラス・ホルト、エド・スクライン、ジェームズ・コーデン、ロザンナ・アークエット 「マッド・ドライヴ」あらすじ 1997年のイギリス。音楽レーベルで新人アーティストの発掘やマネジメントを手がける…

『トライアングル』感想 ループの作り方と切ない結末が秀逸【レビュー】

2009年のイギリス・オーストラリア合作映画『トライアングル』。 ジャンルとしてはサスペンスで、タイムリープがストーリーのメインとなる、いわゆる「ループもの」と呼ばれるジャンルの作品です。無人の豪華客船を舞台に、奇妙な時間の輪に巻き込まれてしま…