怠惰ウォンテッド

映画の感想とか音楽活動とか 怠惰に平和に暮らしたいだけ

映画レビュー・評価(ドラマ)

「オンリー・ザ・ブレイブ」感想 "誰が死んだのか"を重厚に描く傑作(ネタバレ全開)

「火災で消防士が死亡」「事件で警官が死亡」とニュースで報道され、「彼は英雄だった。ヒーローだった」と語られる。特にアメリカの映画やドラマではよく観られる光景じゃないでしょうか。 では、ヒーローだった「彼」はどんな人物だったのか。どんな風に喋…

【Netflix】「最後の追跡」感想 極上の人間ドラマと現代西部劇の融合(ネタバレあり)

日本ではNetflix配給映画として配信されましたが、本国アメリカでは2016年にアカデミー賞ノミネート作のひとつになるなど批評的に大きな注目を集めた「最後の追跡」。 銀行強盗をくり返す兄弟とそれを追うテキサスレンジャー2人のドラマを描く作品ですが、世…

「ウトヤ島、7月22日」感想 存在意義のある映画(ネタバレあり)

2011年7月22日のノルウェー連続テロ事件は、単独犯による史上最悪の事件として世界に衝撃を与えました。 「首都オスロ近くのキャンプ地・ウトヤ島でテロ犯が銃を乱射し、69人もの若者が犠牲になった」という報道に、当時ショックを受けた方も多いのではない…

【Netflix】「アメリカの息子」感想 悪意のない偏見が生む地獄(ネタバレあり)

Netflixオリジナル映画「アメリカの息子」。 これは凄まじい作品でした。無意識の偏見から来る言葉のひとつ、しぐさや表情のひとつが地獄のような口論を生み、「みんな平等!」を謳ってる現代においてもいかに「人種に引っ張られるイメージ」が残っているか…

「マローボーン家の掟」感想 凄まじい展開と後味に絶句させられる(ネタバレなし)

これは凄い映画です。怖さと切なさ、穏やかさと不穏さが絶妙に入り混じって驚愕のストーリーを展開して、最後には思わず絶句してしまうほどのカタルシスを与えられる傑作でした。 キャストには「ストレンジャー・シングス」シリーズで人気になったチャーリー…

「ナチス第三の男」感想 伝記映画と呼ぶには掘り下げが浅い(ちょこっとネタバレ)

ナチスドイツの大罪人として最も有名なのはやっぱりヒトラーですが、そこに並んで有名なのはヒトラーの側近であるゲッペルスや親衛隊トップのヒムラー、そしてホロコーストの主導者でもあった「ラインハルト・ハイドリヒ」でしょう。 そんなハイドリヒにフォ…

「6才のボクが、大人になるまで。」感想 究極のヒューマンドラマ(ネタバレあり)

「同じキャストで一つの映画を12年撮影する」。どれだけ大変なことか想像もできませんね。 それを実際にやり遂げて一人の少年の成長を一人の俳優で描ききった奇跡的な映画として「6才のボクが、大人になるまで。」は大きな話題になりました。 この話題性だけ…

『シング・ストリート 未来へのうた』感想 "バンド"に居場所を見出した少年の青春ストーリー【ネタバレあり】

2016年 アイルランド 『シング・ストリート 未来へのうた』ストーリー 1985年のダブリン。高校生のコナー(フェルディア・ウォルシュ=ピーロ)は、父親の失業による困窮で、私立高校から公立高校に転校する。ところが新しい学校の校風になじめず、いじめっ…