映画レビュー・評価(戦争・歴史)
「実際の人質救出作戦を映画化」というノンフィクション作品の代表格は、やっぱりアカデミー賞も獲得した「アルゴ」ですよね。 イスラエル政府によるハイジャックテロへの対応を描いたこの「エンテベ空港の7日間 」も、テイストや演出、さらにはDVDジャケッ…
石造りの城や街並み、剣と盾と弓による豪快な戦闘……そんな古代や中世のヨーロッパをが舞台の映画を観て、「ロマン感じるわぁ~」となる方も多いんじゃないでしょうか。 また、近世ヨーロッパの歴史映画では、豪奢で洗練された貴族社会をかいま見ることができ…
プロの特殊部隊ってすごい実力があるそうで、同じ武器を持っていても素人相手なら10倍の人数差でも余裕で勝てると聞いたことがあります。 とはいえ、そんな特殊部隊も味方がわずか4人で、敵は訓練を受けたテロリスト200人ともなれば、いくらなんでも絶望的な…
でっかい大砲、分厚い装甲、どんな地形も走り切るキャタピラ……そんな戦車のたくましい姿に、ロマンを感じる方も多いのではないでしょうか。 見た目のゴツさもかっこいい戦車ですが、戦争映画で敵として登場すると一転して絶望感も見せてくれます。 そんな戦…
現代史において「第二次世界大戦」は最も重大な出来事のひとつ。多くの国を巻き込んだこの戦争は、さまざまなかたちで歴史映画化されてきました。 そのため、日本のではふだんあまり馴染みのない国を題材にした、興味深い良作が多いのが特徴です。 そこで今…
北欧のフィンランド発、「ワンシーンで使った火薬の最大量」でギネス認定を受けたという戦争映画「アンノウン・ソルジャー 英雄なき戦場」。 第二次世界大戦当時のヨーロッパの微妙な関係を壮絶な戦闘シーンとともに描いていて、「ギネス記録を~」というう…
アカデミー賞にもノミネートされた若手演技派の筆頭ティモシー・シャラメを主演に、15世紀イングランドの王子が一人の「王」へと成長していく姿を描いたNetflixオリジナル映画、その名も「キング」。 原作はシェイクスピアの戯曲だそうですが、僕はシェイク…
中東・北アフリカにはアメリカ軍だけでなく西欧各国の軍隊が派遣されているわけで、そういう国の兵士たちも、もちろん過酷な戦場に身を置いてきました。 その中でカナダ軍の戦いにスポットを当てた「ハイエナ・ロード」は、日本ではかなりレアな「カナダ産戦…
日本の元号が令和にかわって、様々な行事や儀式があって、あらためて「象徴天皇」の存在を意識した人も多いのではないでしょうか。 政治的権限がなく、「国家・国民の象徴」と位置付けられた王家は何のためにあるのか。何ができるのか。 この「ヒトラーに屈…
ナチスドイツの大罪人として最も有名なのはやっぱりヒトラーですが、そこに並んで有名なのはヒトラーの側近であるゲッペルスや親衛隊トップのヒムラー、そしてホロコーストの主導者でもあった「ラインハルト・ハイドリヒ」でしょう。 そんなハイドリヒにフォ…
真面目な歴史映画からぶっ飛んだコメディ映画まで、「第二次世界大戦」「ナチス」をテーマにした作品って意外と多いですよね。 その中でも最近は「ナチスが研究してたゾンビやモンスターが襲ってきた」みたいなB級アクション寄りの対ナチス映画が増えてる気…
「ナチスドイツ」のホロコーストに代表される暴走は、近現代史のなかでも最悪の出来事でしょう。 当時のナチス党やドイツ軍のやばい奴らにスポットを当てて映画化した作品は数多くありますが、その中でもこの「ちいさな独裁者」は異色の作品です。 そして、…
「戦争映画」というと昔の名作を連想する方も多いでしょうが、今の映画界でも現在進行形で新たな名作が生まれています。 映像技術の進化もあって、本物の戦場のような迫力・緊張感を見せてくれる作品も多いです。 というわけで、今回はあえて「2010年代の新…
2001年公開の作品「ブラックホーク・ダウン」は、実話をもとにした壮絶な戦争映画として今でも語り継がれる名作です。 最大の特徴は、目を覆いたくなるような「戦闘シーン」の悲惨さ。血肉吹き飛ぶ地獄のような戦場が1時間以上にわたってノンストップで描か…
最近はハリウッド映画でも中国資本の作品が増えて、中国映画界からも世界レベルの大作がバンバン出てくるようになって、映画界全体で中国の存在感が増しています。さすが経済大国。 そんな中国が贈る大作のひとつで、本国ではかなりの大ヒットを記録したらし…
2016年 アイルランド、南アフリカ 『ジャドヴィル包囲戦 -6日間の戦い-』ストーリー 1960年。冷戦による緊張が高まるコンゴに向けて、国連軍に属するアイルランド軍の兵士150名の部隊が派遣される。 現地の治安を維持し、国連の存在感を示すことが任務だった…