アクション映画といえば、銃撃戦、カーチェイス、そして「爆発」ですよね。ド派手な爆発シーンは映画をここぞというときに盛り上げてくれる心強い存在です。クライマックスのオチに使われることも多いですよね。
分かりやすく派手な見せ場として、コミカルなシーンやギャグとしても使われるこの「爆発シーン」ですが、本来はめちゃめちゃ恐ろしいものなはずですよね。爆発って巻き込まれたら死ぬし。
というわけで、そんな爆発の恐ろしさを思い出させてくれるような、印象的な爆発シーンを紹介します。
1.思わず息をのむ爆発シーン:キングダム/見えざる敵
中東のアメリカ人居住区で起きた自爆テロを捜査するFBIのチームが、中東情勢の闇や根深いテロリズムの現実を目の当たりにしていくアクションサスペンス映画です。
物語の発端となる自爆テロのシーンがとにかく衝撃的で、特に車輛爆弾を使った2発目の爆発シーンは、思わず息をのむようなトラウマ必至のえげつなさです。
半径数十mの範囲内の空気も生き物も全部を飲み込んで焼き尽くすような凄まじい映像で、ただ派手なだけの爆発シーンには絶対にない、背筋の凍るようなおぞましさがありました。
これまで結構な数の爆発シーンを見てきたつもりですが、ここまで爆発にドン引きしたのはこの映画だけです。
2.とにかく規模がでかい爆発シーン、しかも実話:バーニング・オーシャン
実際に起きた原油流出事故を取り上げたパニック映画です。石油採掘施設を丸々ひとつ焼き尽くした火災の中で、必死に脱出を図る作業員たちのサバイバルが描かれます。
安全性を無視して作業を指揮する石油会社上層部のせいで、原油や天然ガスが逆流して小さな火花に引火して、巨大な採掘施設の全体を飲み込む空前絶後の爆発事故が発生します。
この爆発シーンのスケール感が凄まじいです。ただただ凄いです。でかいです。言葉では言い表せない凄さ。観るしかありません。
しかも爆発シーンの前には、計器の異常や噴出する泥水といった予兆が実に10分以上もかけて描かれ、爆発のタイムリミットをひたすらじわじわと煽ってきます。極限まで緊張感を高められてからの大爆発は、息をのむほどのインパクトがありました。
3.言葉を失うほど悲惨な爆発シーン:ハート・ロッカー
「アバター」とのアカデミー賞争奪戦に打ち勝った戦争映画です。爆弾処理隊員のバグダッドでの任務の日々を描きます。
主人公は様々な爆発物を無謀ともいえる大胆な方法で処理していくんですが、後半で描かれるエピソードがかなりえげつない話になっています。
それは「テログループに拉致された男性(ごく普通の善良な市民)が体中に爆弾を巻かれて市街に放り出される」というもの。主人公はなんとか彼の体に取り付けられた爆弾を処理しようとしますが、爆弾を体に固定する金属製ベストのロックが強く、時限爆弾のタイムリミットにどう考えても間に合いません。
主人公は限界まで彼を助けようとするものの、爆発が間近に迫って仲間に引きずられて退避することになります。泣きながらすがる男性を「すまない、本当にすまない」と言いながら見捨て、男性は諦めた表情を見せて木っ端微塵に吹き飛ばされます。今思い出すだけでも、息が苦しくなる展開です。
爆発シーンの規模や派手さでいえば、他にもっと凄い作品はあると思いますが、シチュエーションや、何より犠牲者の表情がトラウマになります。
「一人の人間が爆発で死ぬ」ということを、これ以上生々しく表現した映画は無いんじゃないでしょうか。
まとめ
以上、爆発シーンが特にリアルで怖い映画の厳選3作品です。
どれも「わ~派手!大迫力!」みたいな見方はとてもできない、シリアスな爆発シーンが描かれます。「爆発って怖いんだね」ということを思い出させてくれます。
背筋の凍るような恐怖の爆発シーンを見たい人は、ぜひ手に取ってみてください。
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