2016年にメジャーデビューを果たした3ピースロックバンド、CIVILIAN(シヴィリアン)。メジャーデビュー以前はLyu:Lyu(リュリュ)というバンド名で活動していました。
そんなCIVILIANのソングライターでギターボーカルのコヤマヒデカズ氏は、以前は「ボカロP」として積極的に活動していました。もう5年以上も前のことなので、ここ数年でCIVILIANのファンになった人の中には、コヤマ氏がボカロPだったことを知らない人も多いかもしれませんね。
というわけで、今回はそんなCIVILIANのフロントマン・コヤマヒデカズ氏がボカロPとして発表した曲を紹介していきます。
CIVILIAN(ex.Lyu:Lyu)
その前に、まずは一度改めてCIVILIANの楽曲を聴いておきましょう。最近の代表曲「赫色」です。
ゴリゴリのリズム隊に程よく歪んだギターが疾走感たっぷりに乗って、邦楽ロックのド直球を走るサウンドですね。コード感にちょっとゴシックで不穏な揺らぎが混ぜてあるのも良いです。
ストレートにかっこいいロックバンドですよね。
ハロ/ハワユ
そんなCIVILIANのコヤマヒデカズさん、ボカロP時代は「ナノウ」という名義で活動されてました。最大の代表曲のひとつが、かわいらしくて切ないポップナンバー「ハロ/ハワユ」です。
初めて聴く人は、今のCIVILIANのテイストと大きく違っていて驚くんじゃないでしょうか。かなりポップですよね。優しい曲調で、聴いているとなんだかほっこりさせられます。
「歌ってみた」や「踊ってみた」などの二次創作でも人気の高い、黎明期のボカロ界を代表する歴史的な一曲です。
CIVILIANでもセルフカバーされてます。これがまた最高なんだよな。
文学少年の憂鬱
こちらもナノウさんの代表曲のひとつ「文学少年の憂鬱」です。
ダウナーなオルタナティブギターロックで、ナノウさんらしいちょっぴり不穏な雰囲気もばっちり含まれてます。テイストでいえば今のCIVILIANにもかなり近い方ではないでしょうか。
バンドの方でも、Lyu:Lyu名義だった頃からの代表曲としてファンから高い人気があります。
Waltz Of Anomalies
こちらはナノウさんのゴスっぽい一面ががっつり表れた曲です。いい感じに暗くてドロドロしてますね。サウンドもどっしりと重たくて、それでいてメロディはキャッチーで聴きやすいです。
ポップでかわいい「ハロ/ハワユ」、正統派ギターロックの「文学少年の憂鬱」と比較すると、ナノウさんの作曲センスの広さが実感できます。
靴磨きとマリア
そんなナノウさんですが、ボカロPとしての活動が途絶えてから5年くらい経った2016年に、突然ボカロ新曲を投稿して話題になりました。
「靴磨きとマリア」というタイトルで、まるで童話を見ているようなストーリー性たっぷりの曲です。サウンドもアコギやシンセの音色が鳴り響いて遊び心が溢れていて、普段CIVILIANではやらない音楽性をあえて思いっきり発揮してるのかな、と思いました。
こんなこと僕が言うのは僭越ながら、ミックスなどの音質面もものすごくクオリティが上がっていて、ナノウさんのアーティストとしての進化をこれでもかと実感させられます。
まとめ
以上、CIVILIANコヤマヒデカズことナノウさんのボカロP時代の曲を振り返りました。久々に聴いた曲もあったけど、やっぱりめちゃくちゃいいですね。ポップだったりロックだったりゴシックだったり、聴いていて楽しい多彩さです。
CIVILIANファンでコヤマさんのボカロ時代を知らなかった方は、是非一度聴いてみてください。