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続編が駄作だと思う映画シリーズまとめ

ターミネーター:新起動/ジェニシス (吹替版)

映画が大ヒットすると、ストーリーを次に続けるようなネタがないのに、興行収入のために無理やり続編が作られることがよくあります。

その結果、出がらしみたいな作品が世に公開されてしまうことも多く、「人気映画の続編には駄作が多い」というジンクスまで生まれています。

そこで今回は、個人的に「この続編ならない方がマシだったんじゃ……?」と思ってしまった、残念な映画の続編を紹介します。

ダイ・ハード/ラスト・デイ:いくらなんでも支離滅裂

破天荒な刑事ジョン・マクレーン(ブルース・ウィリス)が豪快にテロ事件を解決していく様を描くアクション映画「ダイ・ハード」シリーズ。

2作目~4作目は人気シリーズの続編としてそれぞれ見どころがありましたが、この5作目「ダイ・ハード/ラスト・デイ」だけはちょっと駄作と言われても擁護できないかな…と思ってしまいます。

まず、主人公マクレーンのキャラを活かしきれてません。「破天荒だけど優秀な刑事」から、ただの「暴れる迷惑なおっさん」に成り果てたジョン。見ていて応援したくなりません。

そもそも、「主人公マクレーンが今度はロシアで大暴れ」という設定自体にかなり無理があります。あんたアメリカでは警官だけどロシアではただの一般人じゃん。

それに加えて、あまりにも雑に二転三転するストーリー展開にも魅力がありません。物語として破綻してます。ただ支離滅裂なだけ。頭に「?」が浮かぶだけ。

「どうしてこうなった」と言わざるをえない、雑な仕上がりの残念な続編です。

 

ターミネーター:新起動/ジェニシス:迷走しすぎて駄作化してる気が

SFアクション映画の名作「ターミネーター」シリーズですが、成功したのは「2」まで。それ以降の続編は雲行きが怪しくなってますよね。

前2作の死闘の意義を台無しにした「3」が酷評され、未来編に話が進んだ「4」が興行的にこけて、全てをリセットしたこのリブート作「ターミネーター:新起動/ジェニシス」が作られました。 

ですが、これだけ迷走した末に、ぶっちゃけお金儲け目当てで作られた続編がグダグダにならないはずがありません。シリーズをどう進めたいのか分からない、「迷作」に仕上がってます。

あとジョン・コナーの顔がいくらなんでも極悪人すぎる。

個人的には、遂に人類と機械が戦争に突入した未来編の「4」からシリーズを続けてほしかったんですが、色々と大人の事情があったみたいで残念です。

この「ターミネーター」シリーズ、個人的にはもう下手なことせずにきっぱり終わらせてほしいです。これ以上進めてもどんどん陳腐になっていくだけだと思う。

 

インディペンデンス・デイ:リサージェンス:前作が偉大過ぎた

SFパニック映画の歴史に残る大傑作「インディペンデンス・デイ」の続編「インディペンデンス・デイ:リサージェンス」。

アクションや破壊描写の派手さで言えば、スケールは前作を上回ります。時代の進歩によって、映像のクオリティも段違いに高いです。

ですが、それで映画が面白くなるかと言われたらまた別で、「金をかけても作品が良くなるとは限らない」というのがよく分かります。

1作目では、映像だけでなくストーリー展開で、観客をしっかり感情移入させて戦いの中に入れるような工夫がありました。ですがこの続編では、僕たち観客は派手なCG合戦をただ外から眺めてるだけです。

それに加えて、人物描写ももったいなかった。せっかく多くのキャストが前作から続投してるのに、いかんせんそのキャラたちの魅力を活かしきれてない印象です。

どうしようもない駄作とまでは思いませんが、偉大な傑作として知られる1作目の前では、どうしても評価が低めになってしまいます。

 

エネミー・ライン2~4:もはや名前だけ借りたB級映画に成り果てた

シリアスなミリタリーアクションの名作「エネミー・ライン」ですが、実はひっそりと4作目まで続編が作られてたりします。

ですが、緊張感あふれるリアル路線の戦争大作だった1作目と比べて、2作目以降はずいぶんと軽いノリのB級アクション映画に仕上がってます。

軽快なB級アクション映画は、それはそれでいいと思います。でも、それを名作「エネミー・ライン」の名前を借りてやるのはどうなんでしょうか。

別にシリーズのつながりがあるわけじゃないし、コンセプトも全然違うのに。タイトルを借りてお金儲けしたいだけな匂いがプンプンします。 

サクッと観られるアクション映画としては普通に面白いんですが、世界的に評価された名作の続編としては、2から4までどれも褒められる作品ではありません。

 

96時間/レクイエム:作った意味が分からない

スタイリッシュなアクションとテンポのいいストーリーで、低予算ながら大ヒットしたクライムアクション映画「96時間」。

ですが、この「低予算ながら大ヒット」という部分に味を占めたのか、とても続編向きなストーリーじゃないのに、3作目まで作られてしまいました。

しかも、2作目「96時間/リベンジ」はまだ無難な内容の続編だったのに対して、この3作目「96時間/レクイエム」は、擁護のしようがありません。シリーズの面汚しです。ちょっと個人的に許せない。

これまでのストーリーをぶち壊す展開。雑なキャスティング変更。「主人公が警察に追われる」とかいう、このシリーズでやる必要が皆無な内容。

シリーズの持ち味でもある「主人公が敵をバッタバタなぎ倒していく」展開も皆無。見ていて爽快感がありません。

この作品だけは本当にどうしようもない、救いようのない一作です。

 

アナコンダ3/アナコンダ4:ある意味「路線変更」?でも正統派映画としては駄作

アナコンダ3 (吹替版)

アナコンダ3 (吹替版)

 

アマゾンの奥地に取材に向かった撮影クルーが巨大なヘビに襲われる、90年代モンスターパニック映画の傑作「アナコンダ」。

意外な豪華キャストと高い制作費、ハイクオリティなCGなど、ただのB級映画とは侮れない作品です。地上波放送もされてました。

そんなアナコンダ、4作目まで続編があるんですが、正統派パニック映画として面白いのは「アナコンダ2」まで。後半「3」と「4」がヤバいです。完全にただのB級、いえC級映画です。

CG感丸出しの雑なアナコンダ、、ちゃっちい銃撃戦のエフェクト、もろ合成映像なカーアクションシーン……劇場公開されずにDVDスルーされてツ〇ヤの新作コーナーの下の方に1本だけ並んでるような、一部のマニア以外は絶対に手に取らない低予算作品になってしまいました。

それはそれでマニアには需要があるので、ある意味そういう需要に合わせて「路線変更」したと言えなくもありません。

ですが、正統派パニック映画の正式な続編としてはいただけません。駄作扱いされても仕方ありません。

あと、「科学者と兵士たちが、逃げ出した実験用アナコンダを追う」という全く同じようなストーリーを、わざわざ「3」「4」と続ける意味もよく分からない。

 

アメイジング・スパイダーマン2:ノリについていけない

スパイダーマン映画のリブート作として人気を集めた「アメイジング・スパイダーマン」。

旧3部作とはまた違ったテイストで個人的にも面白かったと思いますが、続編の「アメイジング・スパイダーマン2」はちょっと…受け入れられませんでした。

なんというか、テイストが子どもっぽいというか、戦隊ものや仮面ライダーを観てるような気分になりました。それでいて映像や終盤のストーリーは大人向けを意識してる感じがあって、「結局誰に向けて作った映画だったの?」という印象。

大人向けとしてはノリが幼すぎて、子ども向けとしてはラストの結末が重すぎて、どっちつかずになってた気がします。

結局この「アメイジング~」シリーズも打ち切りで、「スパイダーマン:ホームカミング」という新作が登場しましたが、ちょっとハリウッドはスパイダーマンを酷使しすぎじゃないですかね。

 

まとめ

以上、個人的に駄作だと思った続編映画たちでした。基本的に酷評することになるんで、どうしても辛口になってしいまいますね。

確かにどうしようもない続編映画はたくさんあります。ですが、その裏にはいろんな大人の事情があったりして、監督だけが悪いとも脚本家だけが悪いとも言えません。

がっかり続編がたまに生まれてしまうのも、ハリウッド映画のご愛嬌のひとつなのかもしれませんね。

 

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