インディーズ音楽などのファン以外にはあまりなじみのない「ライブハウス」という場所。
「気になるバンドのライブを観に行きたいけど、ライブハウスってどんな場所か分からなくて不安…」という方も多いんじゃないでしょうか。
というわけで、「ライブハウス」はどんな場所なのか、どんなことに気をつけて行けばいいのか、そもそもライブのチケットはどうやって買うのか…そんな基礎知識を、ライブハウス初心者の方に向けて解説します。
- ライブハウスのチケット予約は「取り置き」で
- チケット代プラス「ワンドリンク」を支払う
- ライブハウスでは「立って観る」のが基本
- 分煙されてないライブハウスが多い
- 写真撮影の可否は主催者やバンドのアナウンスをチェック
- ライブハウスの出入り口で騒がない
- まとめ
ライブハウスのチケット予約は「取り置き」で
まず、インディーズバンドのライブイベントは、チケット購入の方法から一般のイベントとは違います。基本的に、e+やチケットぴあのようなプレイガイドでの取り扱い自体がありません。
そういう小規模なライブのチケット予約は、「チケット取り置き」という方法がメインになります。
取り置き方法は「出演アーティストにメールやTwitterのDMで『予約者名・予約枚数』を伝える」だけ。
あとはライブ当日に会場に行って、受付で「〇〇(出演者名)に佐々木で2枚取り置きしてもらってます」みたいに伝えれば前売り料金で入れます。
もし万が一ライブに行けなくなっても、キャンセルの連絡を入れる必要もキャンセル料の支払いもなし、というお手軽なシステムです。
気になるバンドのTwitterやHPを見たら、ライブ出演告知と合わせて「取り置きはメール・DMから」といったメッセージがあると思うので、上記のように取り置きをお願いしましょう。
チケット代プラス「ワンドリンク」を支払う
ライブ情報を見ると、チケット代のところに「¥〇〇〇+ワンドリンク」などと書いてあります。この通り、ライブハウスに入るときは、チケット代と合わせて1杯分のドリンク券を買うことになります。
これはライブハウスが法律では「飲食店」に分類されてるからで、「ワンドリンク」と記載されてるときは必ず買わないといけません。
ドリンク代は500円か600円のところがほとんどです。ライブを観に行くときは、このワンドリンク代までかかるのを忘れないようにしましょう。
買ったドリンク券はバーカウンターで渡せば、メニューから好きな飲み物と引き換えられます。
ライブハウスでは「立って観る」のが基本
ライブハウス内は、基本的に椅子があまりありません。バースペースやフロアの後方・端にいくつかあるだけで、基本は立ちっぱなし、というお店がほとんどです。
なので、荷物や服装にも注意が必要です。大荷物や動きづらい服装でライブハウスに行くと、ゆっくりライブを楽しめない…ということもあります。
荷物はリュックなど持ちやすいものひとつにまとめて、上着も手に持ちやすいものか、バッグの中に入れられるものにしましょう。
長く立っていてもきつくない靴を選ぶのも大事です。ハイヒールなんかは長時間立ちっぱなしだときつい上に、誰かの足を踏むと危ないので避けましょう。
椅子が空いてないときにはフロアの端でしゃがんで休む人も多いので、そうしたいときのために地べたに座ってもいい服装で行くと楽です。
分煙されてないライブハウスが多い
ライブハウスは分煙されてないところも多いので、煙が気になる方はそこにも注意しましょう。「匂いがついたら嫌」という服やバッグは、避けた方が安心です。
時代の流れ的には遅れてると思う方も多いでしょうが、どうしても喫煙率が高い界隈なのである程度は仕方ない、という雰囲気もあります。
ただ、最近は新しく分煙になっているライブハウスも多いので、気になるときは会場のHPで確認したり問い合わせたりしてみましょう。
写真撮影の可否は主催者やバンドのアナウンスをチェック
ライブ風景を写真や動画で撮っていいかどうかは、イベントやバンドによって違います。
基本的には「他のお客さんの邪魔になるような撮り方をしなければOK」という雰囲気がありますが、明確に撮影NGのバンドもあります。
イベント主催者や出演者のアナウンスを確認したり、念のためバンドに問い合わせておくと安心です。
もうひとつ気をつけてほしいのが、撮影OKのライブでも、基本的に「フラッシュ」をつけるのは絶対NGです。ステージの照明演出の邪魔になるので、どんなイベントでもフラッシュ撮影は重大なマナー違反・妨害行為になると知っておきましょう。
ライブハウスの出入り口で騒がない
ライブハウスはお店が立ち並ぶ繁華街の中にあったり、意外と住宅地のすぐ傍にあったりします。なので大抵どこのライブハウスも「出入り口に溜まったり騒いだりしないでください」という注意を呼びかけてあります。
ライブハウスのお客さんが近隣に迷惑をかけると苦情につながって、それがそのままライブハウス存続の危機につながったりします。
インディーズバンドのライブの場を守るためにも、バンド文化のイメージを損なわないためにも、そういう注意には従いましょう。
まとめ
以上、ライブハウス初心者・未経験者の方が気になりそうなポイントをまとめました。
アーティストのライブを近い距離から自由に楽しめるのがライブハウスの最大の魅力なので、事前にこういった情報を知っておくと、さらに安心して快適にライブに臨めます。
インディーズアーティストにとっては、自分たちの音楽を気に入ってくれた人にライブまで足を運んでもらえるのが最大級の喜びです。ライブハウスの基本ルールやマナーを知って、気になるアーティストのライブを観に行ってみてください。