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秋山黄色はネット世代バンドマンの希望だと思った

猿上がりシティーポップ

最近はSNSやYouTubeなどをきっかけに、インターネットから有名になるアーティストが増えてますね。

メジャークラスでは米津玄師やヒトリエ、若手アーティストではヨルシカやずっと真夜中でいいのになど。どのアーティストにも共通しているのが、背景に「ボカロ」や「歌い手」文化がある、という点です。

そして、こういったネット発の音楽文化がヒットの起点になっていく現代で、特に苦戦を強いられるのが「バンド」ではないでしょうか。

ネットアーティストとバンドでは活動にかかる費用も桁違いで、ネットを活用したプロモーションと地道なライブ活動では「知名度を得る」という点で見た効率も桁違いです。

さらに、昔ながらのバンド音楽が、ネットで音楽を知ってきた層に受け入れられるのか、という問題もあります。

そんな現代の音楽シーンの中で、バンドマンの希望の星になりそうなアーティストが「秋山黄色」です。なぜそう思ったのか、語っていきます。

 

 

ネット発で注目を集める男性シンガーソングライター"秋山黄色"

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栃木県宇都宮市のシンガーソングライター・秋山黄色は、2017年12月に本格的な音楽活動をスタートしています。

関東でライブを重ねる一方で、自作音源をネット上に公開していく宅録アーティスト的な活動も展開。2018年にはいきなり「SUMMER SONIC」など大型イベントへの出演を果たし、2019年には全国流通盤ミニアルバム「Hello my shoes」をリリースしています。

どうですかこのプロフィール。大手レコード会社が絡んでいる匂いがプンプンしますね。

活動スタート直後から立て続けに話題性に恵まれて、その後も上手すぎるタイミングでCDリリース。少なくとも2018年半ばの時点でレコード会社のバックアップが付いていたのは間違いないでしょう。

ですが本当に注目したいのは、この秋山黄色の知名度が一気に上がるきっかけになったのが、こういった業界のバックアップによるイベント出演やリリースではなく「YouTube広告」だという点です。

秋山黄色が飛躍的に人気になったのは、2018年10月に公開されたMV「猿上がりシティーポップ」でしょう。このMVの広告がYouTube内で多く流れたことで、若いネット音楽ファンを一気にフォロワーに引き込みました。

つまりこの秋山黄色、製作費や広告費の面でレコード会社の後押しはあったものの、実質的には「作品のインパクトとクオリティ」で聴き手の心をつかんで、ネット上での「口コミ・拡散」で名前が広まる、という、インディーズ的なかたちで人気を得たことになります。

この手法、実はレーベル所属してない自主制作アーティストでも真似しやすい、再現性が高い手法なんですよね。

 

 

音楽性はストレートなオルタナティブロック

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最近はこの秋山黄色のように「ネットでMV公開+YouTubeとSNSで広告を打つ」スタイルで知名度を得るネット発のアーティストが増えてきました。ですが、その中でも秋山黄色の音楽性は、やや異質です。

他のネットアーティストが今どきらしい複雑なサウンドや打ち込みを多用したサウンドを見せている中で、秋山黄色の楽曲は、愚直なほど王道の邦楽オルタナティブロックに寄ってます。

シンプルな編成と曲構成、どストレートなメロディとリズム。どれもART-SCHOOLやNUMBER GIRLらへんの直系に連なる音楽性で、いわゆる「ネット音楽」よりも「バンド音楽」の方に大きく傾いています。

こういう武骨な音楽性でも、「プロモーションのやり方次第でネット音楽のファン層に届く」というのを証明したのが秋山黄色の希望の理由です。

 

昔ながらの"バンド音楽"もネット世代の話題を呼べると証明

ボカロ文化・歌い手文化の中で人気を集めている音楽性は、明らかにバンド文化で人気を集める音楽性とは違う部分がありますよね。そんな中にド直球のバンドサウンドで飛び込んで、大きな支持を獲得したのが秋山黄色です。

つまり「いい楽曲に目を引く印象的なMVを合わせて、多くの人目に触れるよう広告を付けて送り出せば、ネット上の流行とは違うバンドサウンドでも注目を集められる」というのを秋山黄色が証明したことになります。

このやり方なら、バンドマンでも活動の方向性を曲げずに、現実的な活動費用で再現できる、という方が多いんじゃないでしょうか。

音楽活動においてインターネットの重要性が増していく中で、バンド音楽でも十分に勝負していける、と秋山黄色の活動から分かります。

 

 

まとめ

「これからの時代、バンドはますます食えなくなる」と言われて久しい現代の音楽シーンですが、秋山黄色のプロモーションの手法を見た感じだと、活動スタイルは変われど「バンド音楽」という音楽性そのものは生き残っていきそうです。

活動費用の面で見たら、むしろこれからの方が大きな注目を集めるバンドの数自体は増えるんじゃないでしょうか。

最近はアーティストの「自主活動」の規模がどんどん大きくなってそれをサポートする仕組みも整ってきてますが、その中で秋山黄色のような再現性の高い手法は取り入れていけたらいいですよね。

 

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