スタントマンの仕事といえば「危険なアクションで俳優の代わりを務める」というのが思い浮かぶ人が多いんじゃないでしょうか。
それ以外にも、俳優たちのアクション指導をやってたり、敵役の一人として直接出演してたりと、スタントマンたちの仕事は多岐にわたります。ジャッキー・チェンと戦うその他大勢の敵たちもスタントマンになるわけです。
そんなスタントマン出身の俳優から、ハリウッドで活躍してきた注目人物を紹介します。
スコット・アドキンス
スタントマン出身俳優の代表格。
キャリア初期は香港映画に名もなき敵役として出演して、2000年代後半くらいから役者名の出る仕事が増えていき、主にジャン=クロード・ヴァン・ダム作品に多数出演。
「エクスペンダブルズ2」では冷酷な殺し屋役で、メインキャストの一人として存在感を見せました。他にも「ドクター・ストレンジ」とか「クリミナル 2人の記憶を持つ男」とか話題作に出てます。
最近はB級映画ながら単独主演も果たしてたり、格闘映画ファンの間では知らない人はいない人気俳優です。
リャン・ヤン
「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」に出演して、重要人物というわけでもないのにトイレでの格闘シーンで圧倒的な存在感を見せ、「あのトイレの人は何者?」と大注目を集めたスタント俳優です。
これまではスタントマンやアクション演出家として「オール・ユー・ニード・イズ・キル」や「ワールド・ウォーZ」、「キングスマン」といったヒット作に関わっていて、業界では既に有名な人だそう。
ちなみに、「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」で脇役なのにやたら目立ってかっこよかったストーム・トルーパーの中の人もリャン・ヤンさんらしいです。
俳優としても順調にキャリアを積んでいるし、今後のハリウッドのアクション界でもっともっと大きな注目を集めていくんじゃないでしょうか。
レイ・パーク
「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」でダース・モールを演じたことで有名なスタント俳優です。
元々はスタント担当だけのはずが、ジョージ・ルーカスに気に入られてキャストに抜擢されたんだとか。
その後も俳優としてもちょくちょく映画やドラマに出ていて、「G.I.ジョー」シリーズでは謎の忍者スネークアイズの中の人を演じています。
さらに、「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」でもまたまたダース・モールを演じてファンを喜ばせました。
「今後スターウォーズでの殺陣演出に関われるならすぐにでも」というコメントも残していて、まだまだ注目したいスタント俳優です。
まとめ
ものすごいアクションを見せられるということは画面で大きな存在感を発揮できるわけで、それだけ俳優としても輝けるチャンスがあるということになります。
アクション映画の世界を支えてきたスタントマンが俳優として表舞台でも注目を集めるのは、映画ファンとしては嬉しいですね。以前の経歴を見て「この人はこの映画にも出てたのか!」と発見する楽しみもあったりします。
アクション映画が好きな人は、スタント俳優にも注目してみると、新しい面白さがあるかもしれません。