2001年公開の作品「ブラックホーク・ダウン」は、実話をもとにした壮絶な戦争映画として今でも語り継がれる名作です。
最大の特徴は、目を覆いたくなるような「戦闘シーン」の悲惨さ。血肉吹き飛ぶ地獄のような戦場が1時間以上にわたってノンストップで描かれ、観ているこちらまで戦場の中に放り込まれたような感覚になります。
そんな「ブラックホーク・ダウン」ですが、戦争映画として名作なだけじゃなく、今見るとキャストがめっちゃ豪華なんですよね。
今ではスター俳優や実力派として人気を集めている人が、当時注目の若手としてたくさん出演してます。出世率がはんぱない。
そんな「ブラックホーク・ダウン」のキャストをふり返ります。
ジョシュ・ハートネット
まずは主演のジョシュ・ハートネット。1990年代からさわやかイケメンの若手アイドル俳優として目立ってましたが、この作品で重厚な演技もできることを証明しました。
近年はドラマ「ペニー・ドレッドフル 〜ナイトメア 血塗られた秘密〜」で3シーズンにわたって主演を務めたりと、男前で演技もできる実力派として活躍中です。
オーランド・ブルーム
「ブラックホーク・ダウン」出演者の中でもトップレベルの出世を果たしてますね。「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズや「ホビット」シリーズ、「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズで日本でも大人気になりました。
この頃はまだペーペーの新人俳優で、作戦開始直後にヘリから落ちて負傷→撤退させられる新兵という役柄。
やる気たっぷりで初任務に臨んだのに速攻で脱落していく姿が、戦争のあっけなさ・やるせなさを感じさせてくれます。
トム・ハーディ
「マッドマックス 怒りのデス・ロード」や「ヴェノム」の主演で今のハリウッドのトップ俳優になったトム・ハーディも、実は出演してました。
今と比べるとめちゃめちゃ若いですね。むしろちょっと幼いかも。
「ブラックホーク・ダウン」では、通信の行き違いで戦場ど真ん中に置いてけぼりを食らうドンマイな兵士を演じています。終始シリアスな本作の中では珍しい、ちょっと笑わせてくれるポジションです。
ユアン・マクレガー
「プーと大人になった僕」などで知られるユアン・マクレガーも出演してます。当時は「スター・ウォーズ エピソード1」や「トレイン・スポッティング」で注目を集め始めたころで、まだまだ中堅俳優くらいのポジションでした。
「内勤の事務官だったけど人数不足で最前線に行くことになった兵士」というかわいそうな役どころで、最初は慣れない戦場に怯えながらも、後半では内勤で鍛えた「うまいコーヒーを淹れる技術」で皆を癒してる姿が印象的です。
ニコライ・コスター=ワルドー
「ゲーム・オブ・スローンズ」の主要キャストの一人だったニコライ・コスター=ワルドーも、特殊部隊の兵士役で出演してます。
セリフも出番も少な目なので、「ゲーム・オブ・スローンズ」ファンでもなかなか気づけないんじゃないでしょうか。
生還の見込みがほぼないと分かった上で、仲間の救出のためにヘリから敵地のど真ん中に降下して、自分を犠牲に最終的に仲間を救うという壮絶な最期を遂げます。
ヨアン・グリフィズ
2005年版の「ファンタスティック・フォー」で主演を務めたことで知られるヨアン・グリフィズもチョイ役ですが出演してました。
このときはまだまだ無名の若手でしたが、この数年後から「ファンタスティック・フォー」や「キング・アーサー」、「アメイジング・グレイス」といった話題作にメインキャストとして出演して、実力派として世界的に有名になります。
「ブラックホーク・ダウン」では出撃の前日にてんかんの発作でぶっ倒れ、戦うことなく登場人物の中で最初に退場しました。
まとめ:今でも色あせない超名作
こうしてふり返ると、凄いキャストが並んでますね。
「パイレーツ・オブ・カリビアン」と「マッドマックス」と「スターウォーズ」の主役級が一堂に揃ってる作品なんて他にないんじゃないでしょうか。
もちろん戦争映画としても超名作で、圧倒的にリアルで凄惨な戦闘シーンで「戦場」の残酷さをこれでもかと見せつけてくれます。
流血や人体破壊などショッキングなシーンも山盛りで視聴には注意が必要ですが、今となってはほぼ不可能な豪華キャストで贈る戦争アクション大作として、公開から20年近く経ってもまったく色あせません。