昔はマニアックなB級ジャンルだった「ゾンビ映画」も、今ではすっかり人気ホラージャンルになって。
そんな中で、「コメディ路線のゾンビ映画」がどんどん増えて、一大ブームになってます。
意外と相性のいい「コメディ×ゾンビ」な映画のおすすめをまとめてみました。
- 超王道ゾンビコメディ映画:ゾンビランド
- ゾンビコメディの隠れた傑作:ゾンビワールドへようこそ
- ゾンビコメディ映画の金字塔:ショーン・オブ・ザ・デッド
- ぶっ飛び不謹慎ゾンビコメディ:ゾンビスクール!
- シュールに笑える異色のゾンビコメディ:ロンドンゾンビ紀行
- ゾンビ×笑い×踊り:インド・オブ・ザ・デッド
- まさかのゾンビ青春ラブコメ:ウォーム・ボディーズ
- 一家に一匹ゾンビの時代:ゾンビーノ
- ド派手でおバカなゾンビコメディ良作:ゾンビクエスト
- あの名作がまさかのゾンビ化:高慢と偏見とゾンビ
- まとめ
超王道ゾンビコメディ映画:ゾンビランド
コメディ系ゾンビ映画の火付け役になったヒット作。「グランド・イリュージョン」のジェシー・アイゼンバーグをはじめ、ウディ・ハレルソン、エマ・ストーン、アビゲイル・ブレスリンなど人気俳優が並んでます。
ストーリーのメインになるのは、ゾンビだらけになった世界でのオタク青年とマッチョおじさんと美人姉妹の珍道中。アメリカンな解放感全開のロードムービーとしても楽しめます。
ゾンビ映画らしい血みどろ描写もあって、シュールでブラックな笑いに満ちた名作です。
待望の続編「ゾンビランド:ダブルタップ」も大ヒットを記録して、ゾンビコメディ映画の頂点に立つ傑作シリーズとなっています。
ゾンビコメディの隠れた傑作:ゾンビワールドへようこそ
僕が個人的に一番面白いと思ってるコメディゾンビ映画です。田舎町にゾンビウイルスが広まり、モテないボーイスカウト3人組がサバイバル知識を駆使してゾンビに立ち向かいます。
とにかくギャグの量がものすごい。30秒に1回は笑わせてくれます。それもしょ~~もない下ネタばっかり。笑い死にしそうなほどのアホギャグの洪水で、頭が空っぽになります。
ゾンビコメディ映画の金字塔:ショーン・オブ・ザ・デッド
元祖コメディ系ゾンビ映画。今では「ミッション:インポッシブル」のレギュラーになってるサイモン・ペッグの主演で、イギリスのゾンビパニックに立ち向かう冴えない中年男の戦いが描かれます。
「もう聴かないレコードだけ選んでゾンビに投げつける」とか「ゾンビと記念撮影」とか「ゾンビのマネをして群れを切り抜ける」とか、一発一発のギャグのキレが凄まじいです。王道のゾンビ映画が観たいならこれで間違いなし。
今のコメディ系ゾンビの基礎を作ったと言える超名作です。
ぶっ飛び不謹慎ゾンビコメディ:ゾンビスクール!
「ロード・オブ・ザ・リング」の主演でおなじみイライジャ・ウッドが主演と製作総指揮を務めたコメディゾンビ映画です。「ウイルス入り給食を食べてゾンビ化した児童たちに先生が立ち向かう」というとんでもない内容。
やたらと下ネタ強めのギャグや強烈すぎるキャラクター、「先生がゾンビ化した子どもたちをぶん殴る」というブラックすぎるシチュエーションがシュールで笑えます。
ウッド演じる主人公を「ホビットかよ」みたいにイジるシーンがあるのもナイスです。
「ゾンビスクール!」感想 完膚なきまでに笑えるゾンビコメディ(ちょっとネタバレ) - 怠惰ウォンテッド
シュールに笑える異色のゾンビコメディ:ロンドンゾンビ紀行
タイトル通り、ロンドンのど真ん中でゾンビ感染が発生。老人ホームに立てこもったおじいちゃんおばあちゃんたちと、彼らを救出に行く孫たちのサバイバルが描かれます。
「ノロノロゾンビも同じくノロノロなお年寄にとっては脅威になる」という着眼点がナイスで、本人たちは真剣にサバイバルしてるのに観てるこっちは笑わずにはいられません。
歩行器のおじいちゃんvsゾンビのスローすぎる追跡劇は、ゾンビ史に残る名シーンです。
ゾンビ×笑い×踊り:インド・オブ・ザ・デッド
インド発のコメディゾンビ映画。あまりにもそのまんまなタイトルが印象的ですね。
ストーリーは「パーティーが開かれている島でゾンビ感染が発生」というもの。やたら軽いノリでバンバン人が死んで血肉が飛び散るポップなゾンビ映画です。
インド映画らしく、キャスト皆で踊り出すダンスシーンもあり。独特の雰囲気で楽しみます。
まさかのゾンビ青春ラブコメ:ウォーム・ボディーズ
ゾンビたちが実は自我を残していて、ある青年ゾンビ「R」が人間の少女に恋をしてしまう……という映画。まさかのラブコメゾンビです。
恋するRの超純情なアプローチは、恋愛映画顔負けの胸キュンっぷりです。「アウ…ダイジョウブ…マモル…」と不器用ながら誠実に少女にアピールするRのかわいいこと。
終末ゾンビパニックとしても意外と見ごたえがあって、ゾンビ映画ファンもラブコメファンも楽しめる良作です。
一家に一匹ゾンビの時代:ゾンビーノ
ゾンビを制御する首輪が開発され、ペットや使用人として「一家に1ゾンビ」が当たり前になった世界のはなし。いじめられっ子の少年ティミーと、彼の家にペットとしてやってきた中年ゾンビ・ファイドの交流が描かれます。
ティミーとファイドのほのぼのした触れ合いが微笑ましくて、おっさんゾンビのファイドがだんだんかわいく見えてきます。ゾンビ版「E.T.」みたいな作品です。
一方で、しっかりゾンビ映画らしいパニック描写もあったりと、ホラーとコメディのバランスがいい隠れた良作です。
ド派手でおバカなゾンビコメディ良作:ゾンビクエスト
オランダ発のコメディゾンビ映画。ゾンビが大発生したアムステルダムを舞台に、会社のオフィスに閉じ込められた想い人を救うために主人公が奔走します。
他の名作コメディゾンビ作品を踏襲した内容で目新しさはありませんが、ほどよく笑える王道の秀作です。けっこう派手なCGの破壊描写やアクション描写があって、映像的にもしっかり見ごたえがあります。
あの名作がまさかのゾンビ化:高慢と偏見とゾンビ
名作「高慢と偏見」にゾンビ要素を足した、タイトル通りの異色作です。「死ぬとゾンビになる」のが当たり前の近世ヨーロッパで、「高慢と偏見」の通りのラブストーリーが描かれます。
「ゾンビに対抗する武術を身に着けるのが淑女のたしなみ」とされるぶっとんだ世界観で、人間とゾンビの死闘に貴族社会のドロドロした政争が合わさって色々めちゃくちゃです(誉め言葉)。
ストーリーや登場人物たちは真面目なのに世界観がやばいことになってるので、全編シュールで思わず笑っちゃいます。
まとめ
一言で「コメディ系ゾンビ映画」と言っても、ブラック寄りのものから青春ラブコメ、ほんわかファミリーコメディ、さらには近世ラブロマンスまで、色々な見せ方がありますね。
どれもゾンビ映画らしさと笑いのセンスを併せ持った作品なので、変なゾンビ映画が観てみたいときは是非。