昔は「ゾンビ=ノロノロ歩きの動く死体」というイメージだったのが、今では「ゾンビが走る」というのは当たり前のことになりました。
全力疾走でゾンビの群れが迫ってくる姿は、ホラー映画としてもアクション映画としても迫力たっぷりです。
そんな「走るゾンビ」が登場する、全力疾走ゾンビホラー映画のおすすめ作品を紹介します。
※もはや10選を超えてますが、新作を随時追加して紹介します
- 「走るゾンビ」映画の代表格:ドーン・オブ・ザ・デッド
- 走る・避ける・跳ぶゾンビ:アーミー・オブ・ザ・デッド
- 「走るゾンビ」描写の金字塔:28日後…
- さらに恐怖とスピード感が増した続編:28週後…
- 走るゾンビとド派手にバトル:デイ・オブ・ザ・デッド
- とにかく観てほしい大傑作:ブラック・サマー: Zネーション外伝
- アジア発の「走るゾンビ」大作:新感染 ファイナル・エクスプレス
- 日本の街を走るゾンビたち:アイアムアヒーロー
- アクション性の増したリメイク作:死霊のえじき ーブラッドラインー
- 走るゾンビをハンティング:ゾンビ・サファリパーク
- 「走るゾンビ」の怖さを極限まで体感できる:REC/レック
- 「対ゾンビ戦闘」が山盛り:デイライツ・エンド
- 中国が贈る「走るゾンビ」映画:超 感染 ファイナル・デッド
- まとめ
「走るゾンビ」映画の代表格:ドーン・オブ・ザ・デッド
「ゾンビが走る」という設定が広く知られるきっかけになったホラーアクション映画。ゾンビ映画の基礎になった名作「ゾンビ」のリメイク作品です。
「ゾンビが溢れた世界でショッピングモールに生存者たちが立てこもる」という王道のストーリーながら、撃っても撃っても全力疾走のゾンビが襲ってくる展開は、今どきのアクション映画としてスリル抜群です。
これからゾンビ映画の世界に入る方は、まずこれを観れば間違いありません。
走る・避ける・跳ぶゾンビ:アーミー・オブ・ザ・デッド
『ドーン・オブ・ザ・デッド』のザック・スナイダー監督が、およそ15年ぶりに手がけたゾンビアクション大作。
ゾンビウイルスが蔓延して封鎖されたラスベガスに侵入し、タイムリミット(核爆弾投下)までに超大金を強奪するという危険ミッションに挑む傭兵たちの戦いが描かれます。
本作のゾンビには知能の高い奴らが登場するのが見どころで、走るだけでなくボスの指示に従って集団で動く、銃の特性を理解して反復横跳びのように射線を避けながら迫る、パルクールばりに跳んで迫るなど、とにかくアグレッシブ。
完璧な作品とは言えませんが、ボリュームのあるアクションとユーモアで魅せる良作です。
「走るゾンビ」描写の金字塔:28日後…
元祖「走るゾンビが出てくる映画」。本格的にゾンビを走らせたのはこの作品が初ではないでしょうか。
人間を変貌させる「レイジウイルス」によって壊滅したイギリスが舞台で、感染者たちがえげつない形相で迫ってくる恐怖感はもちろん、生存者同士ですら身勝手に争い合う「人間の恐さ」も体感させられる名作です。
登場するのはゾンビではなくあくまで「ウイルスで狂暴化した感染者」ですが、ゾンビ映画の括りに入れられて語られることが多いので紹介しました。
さらに恐怖とスピード感が増した続編:28週後…
「28日後…」の続編。よりホラーアクション風味が強くなっています。
前作のイギリスの感染爆発が多国籍軍によって収束され、生き残ったイギリス国民による復興が始まるも、また感染が発生してしまい……というお話です。
パンデミックやサバイバルの規模はより大きくなり、「人間の恐さ」の描写もよりパワーアップ。ゾンビから逃げるために家族すら見捨てたり、感染した家族に容赦なく襲われたり、事態収拾のために軍が市民もゾンビもまとめて「処分」しようとしたりと、さらなる地獄絵図が見られます。
「アベンジャーズ」のホークアイ役でおなじみジェレミー・レナーも出演してます。
走るゾンビとド派手にバトル:デイ・オブ・ザ・デッド
田舎町で広まり始めた新種のウイルス感染が、実はゾンビウイルスによるもので……というお話。事態収拾のために派遣された州兵や市民の生存者たちがゾンビに立ち向かいます。
A級大作とB級映画の中間くらいの作品で、ちょっとチープな部分もあるものの、ゾンビたちとの戦いの迫力はばっちりです。ただ走ってくるだけでなく、壁や天井を駆けたり2階の窓から降ってきたりと、超アグレッシブなゾンビが見られます。
とにかく観てほしい大傑作:ブラック・サマー: Zネーション外伝
Netflixオリジナル作品。一応ゾンビドラマ「Zネーション」の外伝という扱いですが、本家を観ていなくてもまったく問題ありません。
走るゾンビの「恐さ」「強さ」を生々しく描く超傑作です。「こんな状況で生き残れるわけない…」という、ゾンビパンデミックの絶望感をこれでもかと感じさせてくれます。
群像劇スタイルのストーリーによって「誰が生き残るのか」「この先どうなるのか」が予想できず、ゾンビ描写の恐さと合わさって緊張感がはんぱじゃありません。
「走るゾンビ」を描いた映像作品の中でも、最高傑作のひとつだと断言できます。詳しい感想はこちら↓
アジア発の「走るゾンビ」大作:新感染 ファイナル・エクスプレス
韓国発の走るゾンビ映画。爆発的にゾンビウイルスが広まっていく韓国でひとつの列車に乗り合わせた人々が、安全地帯だとされる釜山(プサン)を目指すサバイバルが描かれます。
津波のような勢いで迫ってくるゾンビの群れがとにかく恐くて、ひとかたまりでドアや列車を破壊していく様は、まるでひとつの巨大な生き物のように見えます。
ゾンビに立ち向かう生存者たちもなかなかいいキャラをしていて、最初は情けない父親だった主人公が娘を守るために頼もしくなっていく姿に泣けます。
日本の街を走るゾンビたち:アイアムアヒーロー
人気漫画が原作の日本発ゾンビアクション大作。
とにかくグロい。人間の頭が飛びまくり。大泉洋や有村架純みたいな大スターが出演して、よくこれだけグロテスクなゾンビパニックを描写できたな…と思える超ショッキングなホラー映画です。
見慣れた日本の街がゾンビによって崩壊してくシーンもかなり衝撃的で、大通りを埋め尽くすゾンビの群れは、邦画としてはかなりの大スケールです。
邦画では唯一のゾンビホラー大作なので、「日本で走るゾンビが暴れるのが観たい」という方は必見。
アクション性の増したリメイク作:死霊のえじき ーブラッドラインー
名作ゾンビ映画「死霊のえじき」を現代風にリメイクした作品。
B級映画のわりにはそれなりにお金がかかっているみたいで、ゾンビの襲撃シーンや軍隊との戦闘シーンはなかなかの見ごたえです。
「ゾンビ化しても理性を保っている謎の個体」を中心にくり広げられるストーリーもけっこうスリリングで、終盤まで退屈せず楽しめます。
超名作の本家には及びませんが、ホラーアクション映画としてはしっかり良作です。
走るゾンビをハンティング:ゾンビ・サファリパーク
タイトルやパッケージは「いかにもB級の地雷映画」な感じですが、内容は意外にもしっかりとしたゾンビホラー映画です。
ゾンビパニックが収束した近未来で「安全にゾンビ狩りができるサファリパーク」がオープンするも、とあるきっかけで獲物用ゾンビが解き放たれて、客やスタッフたちが襲われる…という内容。「ジュラシック・パーク」のまんまゾンビ版ですね。
ゾンビの襲撃シーンや戦闘シーンはかなりのハイクオリティで、なかなかの迫力で楽しませてくれます。隠れた良作です。
「走るゾンビ」の怖さを極限まで体感できる:REC/レック
あるアパートで謎のウイルス感染が起き、住民や通報で駆けつけた消防隊員、隊員に密着取材していたTVクルーたちがゾンビに襲われていくホラー映画。取材カメラの視点でストーリーが展開する「POV」という手法を用いた作品です。
このPOVによる演出がめちゃくちゃ恐い。薄暗いアパート内でドアの向こうや廊下の影からゾンビが飛び出してくるのがとにかく心臓に悪くて、すさまじい臨場感で自分まで感染パニックの現場にいる気分になります。
「恐いゾンビ映画」が観たいなら間違いなしの名作です。
「対ゾンビ戦闘」が山盛り:デイライツ・エンド
ゾンビが蔓延って荒廃した世界での生存者のサバイバルを描くアクションホラー映画。
B級映画なんですが、「アクションの切れ味が異常にかっこいい」という謎の見どころを持つ良作です。
超スタイリッシュでアクティブに動いて襲ってくるゾンビたち、それに対してキレッキレの動きで銃をぶっ放す男たち。まるで戦争映画のように重厚な銃撃戦とスピーディーな追走劇を楽しめます。
ストーリーは空っぽも同然ですが、アクションだけはなぜこんなハイクオリティなのか分からないくらい凄い。隠れた傑作です。
中国が贈る「走るゾンビ」映画:超 感染 ファイナル・デッド
珍しい中国発の疾走ゾンビアクション映画。
感染パニックから逃れた数人の男女がメインなのでストーリーの規模的には小さめですが、ゾンビのクオリティや見せ方はかなりレベル高めです。
さらに、くせ者ぞろいの登場人物が見せる人間ドラマがなかなか面白くて、ホラー映画では添え物になりがちなドラマパートも本作では見どころのひとつになってます。
まとめ
昔ながらのゾンビ映画ファンでは「ゾンビが走るなんて邪道だ!」という方も多いですが、走るゾンビが出てくる映画は、ホラーアクションとしては傑作ぞろいです。
今どきのスリリングでスピード感のあるアクションやサバイバルが観たい方は、今回紹介した「走るゾンビ映画」で新時代のゾンビの恐さを楽しみましょう。