「巨大な虫に襲われる」。状況を想像しただけで鳥肌がゾワッと立ちますね。
そんなシチュエーションを描く「虫パニック映画」は、昔からB級ジャンルのひとつとして人気を集めてきました。
B級でも面白い作品もたくさんある虫パニック映画の、特におすすめの良作をまとめて紹介します。
スパイダー・パニック
タイトルそのまんま、スパイダーによってパニックになる作品です。化学物質で巨大化したクモの群れが田舎町を襲い、住民たちが団結して立ち向かいます。
内容はいかにもB級ですが、ハリウッドの大物監督が製作に関わったまあまあ大作で、リアルなCGのクモの大群がワラワラと人を襲うシーンはけっこうな迫力があります。ショッピングモールの商品で武装した住民たちとバリエーション豊かなクモの戦いは、虫パニック映画史に残る名場面です。
ちなみに、売れる前のスカーレット・ヨハンソンが出演してます。
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ビッグ・バグズ・パニック
宇宙から飛来した巨大昆虫の大群に、生存者たちが立ち向かう虫パニックアクション。主人公は冴えない青年で、「ゾンビランド」の虫版みたいな映画です。
アリとカブトムシを混ぜ合わせたような昆虫を中心に、それに寄生された昆虫人間、さらには昆虫マルチーズまで登場したりと、はっちゃけたノリでB級全開のストーリーになってます。映像的な迫力もなかなかで、軽いテンションで笑いながら観られる良作です。
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スタング 人喰い巨大蜂の襲来
パッケージの「ぎゃあああ 痛ってええええ~」が印象的な虫パニック映画。コメディっぽい雰囲気が漂ってますが、内容はけっこう真面目で手堅い仕上がりです。
CGと模型をうまく組み合わせた巨大蜂の襲撃シーンはインパクト十分で、登場人物たちのサバイバルもハラハラさせられます。クライマックスやエンディングまで捻りが効いていて、サクッと楽しめます。
ミミック
「シェイプ・オブ・ウォーター」や「パシフィック・リム」を監督したギレルモ・デル・トロの初期の監督作。遺伝子操作で生み出された昆虫が恐るべき進化を遂げて人間を次々に襲っていきます。
1990年代の作品ですが、不穏な雰囲気と緊張感のあるストーリー、さらに巨大昆虫のグロテスクな描写が合わさって、パニックスリラーとしてかなり正統派で面白い仕上がり。
B級っぽさのない真面目な虫パニックの名作が観たいなら外せない良作です。
メガ・スパイダー
巨大化したクモが大都会を襲う王道の虫パニック映画。パッケージ通りほんとに建物サイズまで大きくなったクモが、高層ビルに上ります。
ストーリーはコメディテイストで、クモのCGはB級映画としてはなかなかリアル。パニック映画として映像的にもちゃんとインパクトがあります。あまり知られてないマイナー作品ですが、虫パニック映画の中でもクオリティはかなり上位に入る良作です。
スターシップ・トゥルーパーズ
名作小説を原作にしたSF戦争映画。太陽系外に植民をはじめた人類がエイリアンと戦争していく……というストーリーですが、そのエイリアンの見た目がまんま「巨大な虫」なので虫パニック映画とも言っていいでしょう。
かなりの予算がかかったハリウッド大作で、壮絶にグロテスクでド派手な戦闘シーンが見どころ。大軍団と虫エイリアンの大群の全面戦争は圧巻です。
さらに、あえて登場人物たちを「戦争ばんざい!」みたいなノリでアホっぽく描くことで一周まわって戦争を批判するという、シニカルで社会派な一面もあります。
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ミスト
謎の霧に包まれた田舎町で、スーパーマーケットに孤立した住民たちが霧の中の「化け物」に襲われていくサバイバルパニック映画。原作はスティーブン・キングの小説です。
霧の中の化け物がどれも虫っぽいデザインで、巨大な蚊やクモ、カマキリたちがエグい狩り方で人間を襲います。生存者たちがヒステリックに争い合うストーリーも見どころで、下手するとモンスターより人間同士の争いの方が怖いです。
さらに、あまりにもショッキングな結末で「バッドエンドな映画ランキング」などの常連作としても知られてきました。
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キング・コング(2005)
モノクロ時代の名作映画「キング・コング」を現代風にリメイクした作品。ストーリーの中心はキングコングですが、キングコングが住む未知の島で、巨大に進化した虫が出てきて人を襲うシーンがあります。
巨大ムカデや巨大ワーム、巨大サソリ、巨大コオロギ……そんなグロテスクな虫たちがリアルなCGで描かれて、群れを成して人間にワラワラ取りつくシーンは鳥肌ものです。
まとめ
B級パニックの題材になることが多い「巨大な虫」ですが、実際にこんなやつらがいたら、人間としてはかなり恐いし嫌ですね。
コメディっぽいものから真面目でシリアスなものまで、さまざまな見せ方で楽しませてくれる虫パニック映画の良作たち。グロいサバイバルを楽しみたい方におすすめです。