「24 -TWENTY FOUR-」のジャック・バウアー役で有名な俳優、キーファー・サザーランド。
俳優名より「ジャック・バウアー」という役名の方が知られてしまってるこの人ですが、実はドラマだけじゃなく、バリバリの映画俳優として1980年代から活動してます。
一時期は出演作に恵まれない不遇な時期もありながら、映画俳優としても一定の評価を受けてきたキーファー・サザーランド。そのおすすめの出演作を「映画」に絞って紹介します。
ミラーズ
「鏡」をテーマにしたホラー映画。鏡の中から人間を襲ってくる「何か」の存在を知ってしまった主人公が、家族を守るために「何か」の正体を探っていきます。
ストーリーはザ・王道のアメリカンホラーで、襲われた人間の死亡シーンがかなりショッキングでグロテスク。キーファー・サザーランドが奔走する姿はときどきジャック・バウアーがちらつきますが、堅実なストーリーと合わさっていいキャラに仕上がってます。
ポンペイ
火山噴火で一夜にして滅びたローマ時代の都市ポンペイをテーマに、剣闘士の青年と名家の令嬢の恋を描く歴史アクション映画。歴史もの+ラブロマンス+災害パニック、という豪華特盛りな作品です。
キーファー・サザーランドが演じるのは「ヒロインの令嬢を強引に我が物にしようとする元老院議員」という超悪役。この「権力をふりかざしす悪党」のキャラが意外にもはまってます。
悪役のキーファー・サザーランドが観られるのはもちろん、ド派手なアクションパニック映画としても良作です。
三銃士
何度も映画化されている名作「三銃士」の1993年版。キーファー・サザーランドは三銃士の一人アトスを演じてます。
製作がウォルト・ディズニー・ピクチャーズということもあって、安心して楽しめる王道の歴史アドベンチャーに仕上がってます。
最近の三銃士映画といえば「三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船 」が有名ですが、そっちはオリジナル要素も強い異色作なので、より原作らしい雰囲気の「三銃士」が観たいならこの1993年版がおすすめです。
ワイルドガン
「24 -TWENTY FOUR-」の監督とキーファー・サザーランドのタッグによるまさかの「西部劇」。
内容は王道で、キーファー・サザーランド演じるガンマンが故郷に帰り、街を襲う悪党たちと戦うというもの。特に超名作というわけじゃありませんが、ベタな西部劇アクションとして気軽に楽しめます。
何より注目ポイントなのが、キーファー・サザーランドのパパでこちらも名俳優のドナルド・サザーランドと共演してるというところ。しかも映画の中でも親子役。ここでしか観られないキャスティングです。
ダークシティ
ダークファンタジーやミステリーなどの要素が色濃く、ほぼ夜のシーンのゴシックな色合いと合わさって異色の雰囲気が漂う1998年のSF映画。知る人ぞ知るカルト的な名作です。
ルーファス・シーウェルやジェニファー・コネリーといった演技派が出演していて、キーファー・サザーランドはその中でストーリーの鍵になるシュレーバー博士という登場人物を演じました。
ちなみに、この頃ちょうど落ち目だったキーファー・サザーランドはこの作品への出演オファーについて「父(ドナルド・サザーランド)と間違えられてると思った」と自虐ネタを語ってます。
フラットライナーズ(1990)
「臨死体験」をテーマにした珍しいホラーサスペンス映画。キーファー・サザーランドは主演を務めていて、「死後の世界」の探求に取りつかれた医大生を演じています。
他にもケヴィン・ベーコンやジュリア・ロバーツなど有名なハリウッドスターが出演していて、レアなテーマと合わさって楽しめる変わった良作です。
2017年にはリメイク版「フラットライナーズ」も公開されましたが、そちらは評価はかなり低め。
スタンド・バイ・ミー
誰もがタイトルを聞いたことがある超名作「スタンド・バイ・ミー」にも実は出演してるキーファー・サザーランド。その役は「主人公たちに絡む不良グループのリーダー」です。
意外とストーリー中で重要な役割をもつキャラクターで、終盤まで登場するメインキャストの一人になってます。めっちゃめちゃ若い頃のレアなキーファー・サザーランドが見られます。
まとめ
実は1980年代から現在まで、コンスタントに映画界でも活躍してるキーファー・サザーランド。役柄もクセのあるキャラクターから憎らしい悪役までバリエーション豊かで、演技力と個性を兼ね備えた俳優です。
「24 -TWENTY FOUR-」でキーファー・サザーランドを知った人は、映画の方の出演作も観てみてください。