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「オーヴァーロード」感想 戦争×モンスターパニックの最適解

オーヴァーロード(字幕版)

真面目な歴史映画からぶっ飛んだコメディ映画まで、「第二次世界大戦」「ナチス」をテーマにした作品って意外と多いですよね。

その中でも最近は「ナチスが研究してたゾンビやモンスターが襲ってきた」みたいなB級アクション寄りの対ナチス映画が増えてる気がします。

そして、J.J.エイブラムス率いるバッド・ロボット・プロダクションズからもそんな「ナチスの生み出した化け物」系映画として、この「オーヴァーロード」が送り出されました。これがかなりの良作だったので詳しくレビューします。

 

「オーヴァーロード」あらすじ

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2018年 アメリカ

監督: ジュリアス・エイヴァリー

キャスト:ジョヴァン・アデポ、ワイアット・ラッセル、マチルド・オリヴィエ、ピルー・アスベック

 

第二次世界大戦のノルマンディー上陸作戦の中で、アメリカ軍の空挺部隊はナチスドイツ占領下のフランスの奥深くに降下した。

エドワード・ボイス上等兵の所属部隊はとある村にあるドイツ軍の通信設備を破壊する任務を負っていたが、降下時の混乱でわずか数名の兵士しか無事に合流できなかった。

ベテランのフォード伍長をリーダーになんとか目的の村にたどり着くボイスたちだったが、そこではナチスの科学者による凄惨な人体実験が行われ、異形の怪物が生み出されていて……

 

「オーヴァーロード」感想

戦争映画とモンスターパニック映画のぜいたく2本立て

「ナチス×化け物」系の映画は内容的にどうしても低予算B級作品になりがちなんですが、その点この「オーヴァーロード」はハリウッド映画として文句なしのスケールです。戦争映画とモンスターパニック映画の両方のおいしいところをしっかりと取り入れて、1作で2ジャンルのボリュームを実現してます。

 

まず、前半はかなりハードに戦争映画してます。特に冒頭のパラシュート降下のシーンは冗談みたいな大迫力で、銃弾と砲弾が飛びかって輸送機が次々に撃墜される地獄絵図の中を生身で飛び降りる恐怖ががっつり感じられます。

その後も「ドイツ兵のド真ん前に着陸しちゃう」とか「地雷で仲間が木っ端微塵に」とかわりとキツい描写が続いて、純粋に戦争アクション映画としてのめり込んじゃいました。

 

前半をそんな濃い戦争描写が占めて、主人公たちが目的地の村にたどり着いたくらいから空気が少しずつ変わってきます。得体のしれないグロテスクなモンスターの影がちらついたところで「そういえばこれモンスターパニック映画だったわ」と思い出されます。

バイオハザードばりの不気味な実験施設や不死身のゾンビ風モンスターのビジュアルのインパクトはもちろん、この手のパニック映画のお決まりのくだりもしっかり踏襲してくれて、超王道のモンスターパニックの空気を楽しめます。

さらに、終盤にはVSドイツ軍のドンパチとVSモンスターのサバイバルが同時にくり広げられて、系統の全く違うアクションを同時に味わえるという贅沢クライマックスが。

内容がとっ散らかることもなく絶妙なバランスでストーリーを組んであって、意外と熱い人間ドラマもあったりと、いい意味でどこまでも欲張りな内容です。

 

J・J・エイブラムスらしい「謎」要素はなし

J.J.エイブラムスが製作を手がけるということで、一時期は「クローバーフィールドシリーズの新作か?」という予想も飛び交ったこの「オーヴァーロード」。結局は違ったわけですが、彼の関連作となると「謎めいた要素があるのかな」と何となく期待しちゃいますよね。

その点に関しては、今回は皆無といっていいでしょう。得体のしれない不気味さとか考察要素はなく、あくまで戦争アクション・モンスターパニックとしてのスリルに集中してます。

 

純粋にド派手な戦闘シーンと演出のハラハラ感を楽しむためのエンタメ要素に極振りされた仕上がりなので、あくまでアクション作品として観ましょう。

 

まとめ:戦争・パニック好きならがっつり楽しめる豪華ムービー

ストーリーの内容的に深く語るような部分はほとんどありませんが、単純に「戦争アクションやモンスターパニックが好きな映画ファンの喜びそうな内容を盛りだくさんに詰め込みました!」という感じで頭を空にして楽しめる快作です。

爆発どっかーん!銃撃ダダダダ!化け物ドギャアア!血ドバドバー!という激しい描写でワクワクできる人ならお腹いっぱいになれること間違いなしです。ピザとマックを同時にドカ食いするような濃厚な味わいを感じられるでしょう。

オーヴァーロード(吹替版)

オーヴァーロード(吹替版)