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マーティン・スコセッシ監督のマーベル否定報道への違和感

アベンジャーズ (吹替版)

ここ最近「マーティン・スコセッシ監督がマーベル映画を"あれは映画じゃない"と否定」というニュースが出て、日本でも昔ながらの名画ファンからMCUファンまで巻き込んで論争が起こってますよね。

10月15日にも「マーティン・スコセッシ、再びマーベル映画を否定」みたいな見出しで派手に報道されてます。

スコセッシ監督、マーベル作品を再度批判「あれは映画ではない」「侵略されている」 : 映画ニュース - 映画.com

ですが、センセーショナルな見出しに疑問を持って本文を読んでみるとどうもおかしい。スコセッシはマーベル映画を"エンタメ映画"として価値を認める一方で、「あれは映画じゃない」と言ったみたいに書いてあるんですよね

これだけ聡明で偉大な監督がそんなちぐはぐなこと言うか?と思って英語の原文を呼んでみたら、メディアが派手な見出しを作るために原文をかなり歪めて訳してるような感じがしました。

www.hollywoodreporter.com

ここで書いていることは僕が拙い英語力で原文を読んで考えたことなので、必ずしも内容があってるかは分かりませんが、「ちょっとニュース記事の邦訳そのままに受け取るのは違うかもしれない」と疑問を持ったので書いてみました。

 

マーティン・スコセッシが言う「映画」とは?

原文と邦訳の発言を見比べて一番引っかかったのが、スコセッシ監督の発言の中にある「film」と「cinema」の使い分けなんですよね。

「film」は一般的な意味での「映画」ですが、「cinema」は「映画/映画館」両方の意味を持つイギリス英語だそうです。

で、「cinema」はより「芸術的・古典的な意味での映画作品」のニュアンスも含むみたいです。

で、僕が自分の拙い英語力で原文を読んでみたところ、スコセッシ監督はマーベル映画のことを普通に「film」と呼んでるんですよね。ちゃんとマーベル映画を映像作品としての映画と見なしつつ、「あのフィルムはシネマではないよね」みたいな言い方をしてます。

多分、今回のコメントでスコセッシ監督は「filmとcinema」を「小説と文学」くらいのニュアンスで使い分けつつ「エンタメ作品だけが広まって、(文学的な意味合いの強い)作品が駆逐されてはならない」みたいなことを言ってるんですよね。

で、その「film」と「cinema」をどちらもただ「映画」と訳してるから、邦訳記事でのスコセッシ監督の発言がちぐはぐに見えてしまってるように思えました。

 

「マーベル否定」へと歪めて報道してる?

僕は英語力なんて全然ありませんが、それでもスコセッシ監督が「film」と「cinema」を使い分けて喋ってることくらいは読めました。それをどちらも「映画」と訳してセンセーショナルな見出しを作ってるメディアはわざとなんでしょうか。

もしかして、ゴシップ性を高めるためにあえて誤解を生むような歪め方をして報道してるんでしょうか。だとしたらすごく怖いですね。

英語も大して読めない素人の僕がこんなこと書くとアレかな、とも思いましたが、なんか腑に落ちなかったので書いちゃいました。終わり。