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「バイオエスケープ‐生存率0.1%‐」感想・評価 B級のわりにはそれなりに観られる(ちょっとネタバレ)

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ウイルス感染を描くパニック映画は数え切れないほどありますが、この「バイオエスケープ‐生存率0.1%‐」はその中でもやや珍しい「閉鎖空間×感染パニック」という作品です。

理由も原因も分からず、ある朝いきなり隔離されることから始まるという、不思議なサバイバルを描くこの作品を詳しくレビューしていきます。

 

「バイオエスケープ‐生存率0.1%‐」あらすじ

 

2015年 イギリス

監督:ニール・マッケナリー・ウェスト

キャスト:ルイーズ・ブリーリー、シーラ・リード、ウィリアム・ポストレスウェイト、ピッパ・ニクソン、リー・ロス

 

集合住宅に住むマークは、ある朝目が覚めると窓やドアが封鎖され、部屋から出られなくなっていることに気づく。

さらに、窓から外の様子を見ると他の部屋の住人たちも同じように閉じ込められており、さらに屋外ではオレンジ色の防護服を着た謎の連中がうろついていた。

やがてマークは部屋の壁を壊してきた隣人たちと合流し、なぜ自分たちが隔離されているのか、どうすれば脱出できるのかを探っていくが……

 

「バイオエスケープ‐生存率0.1%‐」感想

「短時間×ハイペース」の進行で退屈はしない

まずこの「バイオエスケープ‐生存率0.1%‐」、尺がわずか76分という短時間作品です。

そしてストーリー的に「人間ドラマ」をほぼ排除。映画が始まった瞬間すでに「マークが部屋から出られないと気づく」という超スピードで話が進みます。

なので、「舞台はほぼ集合住宅の一室のみ」という限定シチュエーションながら、この手の閉鎖空間パニックでありがちな尺稼ぎのシーンや中だるみはほとんどありません。

さらに、窓から外の様子を見ると防護服の集団が住人たちをどんどん連れ出してたり、逃げ出そうとした住人が射殺されたり一部が暴徒化したりと、絵的にも動きがあるのでスケール感が小さすぎるということもありません。

映像の質感など、どうしてもB級感が否めない部分もありますが、ふつうに「全然ちゃんと観れる」作品に仕上がってました

 

パニック描写の緊張感はなかなか良し

「ある朝いきなり当局の人間に隔離されて、何の説明も受けられない」という理不尽ストーリーの作品ながら、パニック映画としてけっこう痛快で緊張感があるのもポイント。

マークたち住人を隔離する防護服の集団も「ただの人間」なので、暴徒化した住人にリンチされてたり自分たちも何かの拍子に感染したりと、誰もが安全じゃないから先の展開が読めません

ウイルスパニックのわりには「ウイルス感染描写」がかなり控えめですが、その分「住人たちの大パニック」「自分たちも感染して暴走し出す防護服チーム」など人間たちの動きがアグレッシブなので、それなりに緊迫した空気が続いてくれて見ごたえがまあまあありました。

 

まとめ:凡作だけどつまらなくはない

ゲオ先行レンタルの作品は「凡作だけど、B級映画の中ではわりと良くできていてそれなりに楽しめる」作品が多いイメージですが、この「バイオエスケープ‐生存率0.1%‐」もそんな感じ。

これといって特筆すべき部分があるわけでもないし、「コンテイジョン」「28日後…」「フェーズ6」に続く!という宣伝文句は褒めすぎじゃね?と思いますが、感染パニック映画が好きなら暇つぶし程度にちゃんと観られる作品だと思います。

短い時間でさくっと楽しめるし、休日にだらだら観るのにおすすめです。

 

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