壁や屋根、段差を自由自在に飛び回っていくフランス発祥のエクストリームスポーツ「パルクール」。
人間の運動能力の限界に挑むようなアクロバティックな動きはアクション映画界からも注目されて、現在ではさまざまな作品にパルクールの要素が取り入れられるようになってきました。
というわけで、「パルクール」が印象的なおすすめのアクション映画を一挙紹介していきます。
- パルクール映画入門におすすめ:フルスロットル
- パルクール映画の金字塔:アルティメット
- ハリウッド大作×パルクール:アサシン クリード
- 「一人称視点」で魅せる異色作:ハードコア
- 大人気シリーズ第4作:ダイ・ハード4.0
- アグレッシブなパルクールも見どころのひとつ:6アンダーグラウンド
- "元祖"パルクール映画:YAMAKASHI
- 「トワイライト」俳優主演のパルクール映画:アンリミテッド
- 死のレース×パルクール:ランナーゲーム
- ヒットマン大集結で贈る死闘:ザ・トーナメント
- ゾンビ×パルクール:Zombie Cahse Parkour POV
- まとめ
パルクール映画入門におすすめ:フルスロットル
「ワイルド・スピード」シリーズなどで知られるポール・ウォーカー主演の超ハイスピードアクション映画。
デトロイトの無法地帯を舞台に、ギャングに盗まれた危険な爆弾を取り戻すために主人公の捜査官と案内役の青年が戦いをくり広げられます。
武骨なビル群が並ぶ中でくり広げられるパルクールアクションが最大の見どころで、まさに「パルクールの迫力を体感するための映画」という感じ。縦横無尽に飛び回る戦い方は新感覚です。
ストーリー的な見どころは排して、「凄いパルクール」をただ楽しむための映画です。
パルクール映画の金字塔:アルティメット
「フルスロットル」のリメイク元となったフランスのアクション映画。
主演がフランス出身のスタント俳優シリル・ラファエリで、相棒役はリメイク作と同じダヴィッド・ベルが演じてます。
脚本と製作を「トランスポーター」シリーズや「レオン」で知られるリュック・ベンソンが手がけただけあって、演出のスタイリッシュさや画面全体に漂うクールな世界観がさらに色濃く出ているのが見どころ。
パルクールアクションの凄さはどちらも同格レベルなので、観やすさ重視なら「フルスロットル」を、個性の濃さを求めるならこの「アルティメット」を選ぶのがおすすめ。
ハリウッド大作×パルクール:アサシン クリード
「X-MEN」シリーズや「プロメテウス」シリーズのマイケル・ファスベンダーを主演に、人気アクションゲームを実写映画化した作品。
近世スペインの街並みを舞台にくり広げられるパルクールアクションが凄まじい迫力で、まるで自分も一体になってルネサンス期の世界を飛び回ってるような臨場感や没入感があります。
「ハリウッド大作×パルクール」の融合で、壮大なスケールの中でのパルクールをこれでもかと味わえる良作です。
「一人称視点」で魅せる異色作:ハードコア
おそらく世界初の、「全編が主人公の一人称視点(手持ちカメラではなく実際の目の視点)」によるアクション映画です。
まるでゲームの主人公になったかのようなリアルさで怒涛のアクションを味わえる作品なんですが、数々のアクション描写の中でもパルクールの割合が多めになっています。
一人称視点ならではの、ぐわんぐわん動く視点でのパルクール描写がとにかく圧巻。このスピード感は他のパルクール映画と比べても特筆すべき個性でしょう。
ただ、画面の動きが凄まじい分どうしても酔いやすくなってるので、「POV映画で画面酔いしやすい」という方は要注意。
大人気シリーズ第4作:ダイ・ハード4.0
言わずと知れた大人気アクション映画シリーズ4作目。ブルース・ウィリス演じる刑事ジョン・マクレーンが、今回は超ハイテクなサイバーテロ集団に拳で立ち向かいます。
敵の傭兵部隊の一人に超絶パルクールアクションを見せる兵士が登場していて、裏路地を爆走してヘリから飛び降りて狭い空間を飛び回って……とかなりのインパクトを見せてくれます。
この兵士を演じているのが「アルティメット」の主演のシリル・ラファエルなのも見どころで、本家パルクール俳優ならではのキレッキレの動きはさすがです。
アグレッシブなパルクールも見どころのひとつ:6アンダーグラウンド
こちらはNetflixオリジナル映画です。監督は「トランスフォーマー」や「アルマゲドン」のマイケル・ベイで、ハリウッドで破壊王と呼ばれる彼にふさわしく、冗談みたいにド派手なアクションが展開されます。
登場人物の一人(画像左から3人目の青年)がパルクールを駆使した戦いを見せてくれて、超高層ビルからパルクールのみで降りるシーンなど、身体能力を武器にした見せ場も見どころのひとつとなっています。
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"元祖"パルクール映画:YAMAKASHI
「元祖パルクール映画」と呼ぶべき2001年のフランス映画。パルクールの生みの親となった実在のパフォーマンス集団「ヤマカシ」を題材に、彼らが病気の少年を救うためにパルクール技術を駆使して街を駆ける様が描かれます。
今観ると映像面でやや古さもありますが、肉体ひとつで縦横無尽に駆け回るスピード感はこの時点で確立されていて、この頃まだ名前すら定着してなかったパルクールが映画界に与えたインパクトの大きさがうかがえます。
「パルクール映画の原点を知りたい」という方におすすめ。
「トワイライト」俳優主演のパルクール映画:アンリミテッド
「トワイライト」シリーズのメインキャストの一人として知られるテイラー・ロートナーを主演に、ある事件に巻き込まれた青年がパルクールを駆使して奔走する姿を描くアクションサスペンス映画。
アイドル俳優的な人気の高かったテイラー・ロートナーですが、本作で見せるパルクールアクションのクオリティは本物。ノンストップで息つく暇もない怒涛のアクションで魅せてくれます。
アクション俳優としての彼のこれからにも期待大です。
死のレース×パルクール:ランナーゲーム
「フリーランナー」と呼ばれる青年たちが爆弾首輪をつけられ、何者かに「勝者以外は死」のデスレースを行わされるアクション映画。
低予算感あふれるB級映画ですが、登場人物たちのパルクールアクションは文句なしのクオリティです。細かいストーリーは無視して、パルクールの迫力やスピード感を楽しめます。
映画の製作費と関係なく、出演者の実力さえあれば十分すぎる迫力が生まれるのがパルクールの魅力ですね。
ヒットマン大集結で贈る死闘:ザ・トーナメント
「トレインスポッティング」などで知られるロバート・カーライルや「ミッション:インポッシブル」シリーズのヴィング・レイムスが出演して、殺し屋たちの生き残りをかけたバトルロワイアルを描くアクション映画。
殺し屋の一人にパルクールアクションを駆使するキャラクターがいて、個性豊かな敵の中でも飛びぬけた存在感を見せてくれます。
このキャラを演じるセバスチャン・フォーカンは「007カジノ・ロワイヤル」にも出演して印象的なパルクールを見せてるので、そちらも注目です。
ゾンビ×パルクール:Zombie Cahse Parkour POV
海外のアクション映像制作チャンネルが公開したゾンビアクション映像。一人称視点で、迫りくるゾンビから逃げる主人公を描くショートムービーです。
前述の「ハードコア」を彷彿とさせる一人称パルクール描写が凄まじく、そこに「全力疾走でゾンビが追いかけてくる」というホラー要素が加わることでさらにスリリングに。ノンストップで一気に楽しめます。
敵のゾンビまでパルクールを駆使して飛びかかってくる様は絶望感とツッコミどころが満載。「ゾンビが走るなんて邪道!」派の方にとっては激おこ案件でしょう。
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まとめ
こうして見てみると、アクション映画の中で「パルクール」はかなりの普及を見せてますね。
あの駆け抜けるスピード感や縦横無尽に飛ぶフリーダムさは、一度惹きこまれたら癖になってしまいます。
「派手に飛び回るパルクールアクションが観たい!」という方は、ここで紹介した作品を参考にしてみてください。
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