「巨大なヘビに襲われる」、という設定を聞いただけで「B級っぽいなぁ…」と思う方が多いのではないでしょうか。
B級モンスターパニックとして人気の高いヘビ映画ですが、なかにはA級作品として見応えばっちりの良作もあります。
また、映像がチープな低予算映画でも、やたら勢いがよくて色々と内容がぶっ飛んでいたりと、元気いっぱいの珍作が多いのもヘビ映画の魅力です。
しっかりした作りの良作から一周まわって面白いおバカ作品まで、「ヘビパニック映画」のおすすめを紹介していきます。
- ヘビパニック映画の永遠の傑作:アナコンダ1&2
- 「飛行機×ヘビ」というおバカ大作:スネーク・フライト
- お手本のようなB級パニック映画:キングコブラ
- 意外と良作なヘビパニック:アイスランド
- 古き良きB級ヘビ映画:パイソン1&2
- 「ヘビVSヘビ」のバトルも魅力:ボアvsパイソン
- 前作までとは別物:アナコンダ3&4
- 超ぶっとび問題作:メガ・パイソン vs ギガント・ゲイダー
- 「ヘビ×ピラニア」の珍作パニック:ピラナコンダ
- 大都市で巨大ヘビが大暴れ:D-WARS ディー・ウォーズ
- まとめ
ヘビパニック映画の永遠の傑作:アナコンダ1&2
南米のアマゾンを訪れた映画撮影クルーたちが、巨大なアナコンダに襲われるパニック映画。
美人女優ジェニファー・ロペスやラッパーのアイス・キューブ、名優ジョン・ヴォイトといった豪華キャストと、リアルなCGでヌルヌル動きながら迫ってくるアナコンダの描写で、見ごたえ抜群のパニック大作に仕上がっています。
ハリウッドがしっかりとお金をかけて作った映画なので「B級すぎて安っぽい」といったこともなく、「野生動物としてのヘビの恐ろしさ」を緊張感たっぷりに味わえます。
1997年公開とちょっと古めですが、今観てもめちゃめちゃ面白いヘビパニック映画の永遠の傑作です。
続編の「アナコンダ2」も高クオリティな良作なので、こちらも併せておすすめです。
「飛行機×ヘビ」というおバカ大作:スネーク・フライト
「アベンジャーズ」をはじめ数々のハリウッド映画に出演してきたサミュエル・L・ジャクソン主演のヘビパニック映画。
「飛行機の中に大量の毒ヘビが放たれて大パニックが起き、FBI捜査官の主人公が事態に立ち向かう」というおバカすぎるストーリーで、「飛行機×ヘビ」というまさかのシチュエーションを見せてくれます。
これもハリウッド製作なので映像面の迫力はしっかりしてて、閉鎖空間であらゆるところからヘビが湧き出てくる様はかなり恐いです。
さらに、映像的な派手さのために、毒ヘビでも何でもない巨大アナコンダが現れたりと、サービス満点のパニック描写で楽しませてくれます。
数あるヘビパニック映画の中でも、史上最大の迫力を持つ傑作です。
お手本のようなB級パニック映画:キングコブラ
1990年代の良作パニック映画のひとつ。遺伝子改造された最強のキングコブラと、それを捕らえるために奔走する人々のバトルが描かれます。
「田舎町の中にやばい生き物が放たれる」というB級パニック映画のお手本のような設定にはじまり、ステレオタイプな登場人物、王道を外さない襲撃シーンなど、「B級映画ってこんな感じ」と誰もが想像する内容から1mmもずれない凄い作品です。
コブラの描写はチープだしストーリーはコメディ一歩手前ですが、「モンスターに襲われるB級映画が観たい」というときにはこれ以上ない安心感をもって観ることができるでしょう。
意外と良作なヘビパニック:アイスランド
南極にある特殊刑務所の掘削作業中に、地下に眠っていた太古の巨大ヘビが復活。ヘビが所員たちを襲いまくる中、招集された特殊部隊やアドバイザーのヘビ学者夫婦、所員や囚人たちがこのヘビに立ち向かう……というパニック映画。
2002年のB級映画ということでヘビのCGはかなりチープですが、テンポよく進むストーリーとボリューム多めの襲撃シーンのおかげで見ごたえはあり。
銃撃戦に大爆発に飛行機脱出に……とアクションの見せ場を増やそうと頑張ってるのが伝わってきて、少なくとも「全然ヘビが出てこなくて退屈」という心配はありません。
「古き良きB級パニック映画を楽しむ」という前提で観れば、意外なほど楽しめる良作です。
古き良きB級ヘビ映画:パイソン1&2
こちらも2000年代のB級ヘビパニックの代表的良作です。
田舎町で生物兵器並みの巨大ヘビが暴れまわる1作目、さらに数の増えた巨大ヘビに傭兵たちが立ち向かう2作目と、どちらもコテコテの低予算パニック映画として楽しませてくれます。
映像的にはどうしてもショボく感じてしまいますが、「チープなパニック映画をダラダラ観る」という目的にはぴったりの作品です。
あと、2作とも登場人物がパニック映画のお手本のようにいいキャラしてるので、「洋画あるある」を楽しむつもりで観ても楽しいんじゃないでしょうか。
「ヘビVSヘビ」のバトルも魅力:ボアvsパイソン
一応「パイソン」の正統な3作目となるヘビパニック映画。タイトルどおり、2匹の巨大ヘビの戦いと、それを追う人間たちのサバイバルが描かれます。
予算が増えて映像技術が進歩したことで、前作までと比べるとちょっとだけヘビのCGや襲撃シーンの迫力が増してるのが見どころ。「一人また一人とモンスターに喰われていく……」というパニック映画の王道を楽しめます。
前作までとは別物:アナコンダ3&4
最初に紹介した「アナコンダ」の3作目となる作品。ですが、前作までとは別物と言ってもいいくらいにショボくて安っぽいB級映画になってしまいました。
というのも、2作目までは劇場公開用に力を入れた作品でしたが、この3作目からはテレビ放送用の低予算映画なんですよね。
前作から4年が経ったのにCGの質はかなり下がっていて、合成まる出しの襲撃シーンや流血描写は「ショボすぎでしょwww」と爆笑必至です。
しかも、3も4も「アナコンダが逃げる→科学者とハンターたちが追う」という同じような話をするだけなので、なぜこんなのを2作も作ったのか謎です。
あまりのクオリティの低下を笑うネタ映画としては最高なので、そういう意味でおすすめ。
超ぶっとび問題作:メガ・パイソン vs ギガント・ゲイダー
「電車をも飲み込む超巨大ヘビと、ショッピングモールすら崩壊させる超巨大ワニが暴れまわる」という、想像を絶するほどの大バカパニック映画です。
信じられないほど雑なCGとアホなストーリーで構成されたトンデモB級映画ですが、ぶっ飛び具合と勢いのよさだけは一級品。ツッコミどころの絶えないネタ映画としては大傑作でしょう。
「ヘビ×ピラニア」の珍作パニック:ピラナコンダ
「ピラニアとアナコンダが合体してピラナコンダ」という、頭の悪さが滲み出たタイトルが特徴のパニック映画。
内容的には「強盗サスペンス×ヘビパニック」と微妙に捻りが加えられていて、ピラナコンダのCGも微妙にクオリティが高かったりと、思いのほかしっかり楽しめるパニックアクション映画に仕上がってます。
大都市で巨大ヘビが大暴れ:D-WARS ディー・ウォーズ
韓国の龍伝説を巡って、巨大で邪悪な大蛇と人類の戦いが描かれるファンタジーパニック大作。
韓流歴史メロドラマと東洋ファンタジーを雑に混ぜ合わせたストーリーは信じられないくらい酷いですが、一応ハリウッド大作として作られただけあって、大蛇が大都市で暴れるシーンは凄まじいインパクトがあります。
さらに、「闇の軍勢や翼竜の群れが米軍と大激突」という男の子の大好きそうな戦闘シーンもあって、迫力のあるパニック描写だけを目当てに観るなら最高の傑作です。
まとめ
以上、ちゃんとした大作からネタ映画としては最高な超B級映画まで、ヘビの大暴れが観られるパニック映画をまとめて紹介しました。
「しっかり楽しめる良作が観たい!」という気分のときと、「笑ってツッコミながら観られるおバカ映画が観たい!」という気分のときで、適切な作品を選んで観てくださいね。
いろんな動物の良作パニックが観たいときはこちら↓