日常でもっとも身近な閉鎖空間である「エレベーター」。あのせま苦しい感じが、正直苦手という方も多いのではないでしょうか。
独特の息苦しさのあるエレベーターは、映画のテーマとしても意外と取り上げられてきました。今回はそんな「エレベーターが舞台の映画」を紹介していきます。
- エレベーター×連続殺人:デビル
- ド直球タイトル:エレベーター
- エレベーター×ゾンビ:デス・フロア
- 9.11のリアルな裏側:ナインイレヴン 運命を分けた日
- エレベーター邦画の傑作:悪夢のエレベーター
- 番外編:エレベーターのシーンが怖い映画
- まとめ
エレベーター×連続殺人:デビル
「シックス・センス」などのM・ナイト・シャマランが製作を務めた閉鎖空間サスペンス映画。
エレベーターに閉じ込められた5人の男女が一人また一人と怪死していく異常事態を、エレベーターの中と外の両方から描きます。
エレベーター内の緊張感はもちろん、状況を解決しようとする警察や警備員たちの奔走も見どころ。終盤には意外な展開に話が進んでいって、「そういう話かよ!」と驚かされます。
ド直球タイトル:エレベーター
直球ストレートなタイトルが印象的な作品。老人から子どもまで9人の男女がエレベーター内に閉じ込められたことから始まるサスペンスを描きます。
先に紹介した「デビル」と比べると王道サスペンス要素がより強くて、どんどん悪化していく状況が悲惨すぎて思わず笑ってしまうほど。かなりのマイナー作ですが、強くおすすめしたい隠れた良作です。
あと、閉じ込められメンバーの一人の女の子がとにかく憎たらしい。タイトルでググろうとしたら「エレベーター 映画 クソガキ」というサジェストが出るくらいだから相当です。ここまで子どもにヘイトが溜まる映画は他にないんじゃないでしょうか。
エレベーター×ゾンビ:デス・フロア
「エレベーターに閉じ込められているときにゾンビパニックが発生」という、あまりにも運が悪すぎる男のサバイバルを描いたホラー映画。
エレベーターのわずかな隙間からしか外の様子をうかがえず、外部と連絡もとれず、異常事態に翻弄され続ける主人公がとてもかわいそうなお話です。
シチュエーションが限定されてる中でもそれなりに色々なことが起こって、意外とハラハラしながら観ることができる小粒な良作でした。一風変わったゾンビ映画としてもおすすめです。
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9.11のリアルな裏側:ナインイレヴン 運命を分けた日
アメリカ同時多発テロ(9.11)の犠牲者はエレベーターに閉じ込められたまま亡くなった方もかなり多かったそうで、そんな状況を描いた真面目なパニック映画です。
テロで緊急停止したワールド・トレード・センターのエレベーターに閉じ込められた人々がなんとか脱出しようと奮闘するお話で、サバイバル要素はもちろん「立場も人種も違う人たちが、自分の人生と向き合いながら生きようともがく」というヒューマンドラマが真の見どころとなっています。
彼らを外から救おうと奮闘するオペレーターを、名女優ウーピー・ゴールドバーグが演じているのも注目ポイントです。
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エレベーター邦画の傑作:悪夢のエレベーター
木下半太さんの大ヒット小説を実写化したサスペンスコメディ映画。低予算のB級映画なんですが、絶妙なバランス感覚のストーリーもあって、かなり笑えて驚かされます。
キャストも内野聖陽やモト冬樹、斎藤工など今観たらなかなか豪華。ワンシチュエーションということもあって、ミステリーの舞台を観てるような感覚で楽しめるミニマルな良作です。
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番外編:エレベーターのシーンが怖い映画
スピード
ここからはエレベーターがメインじゃないけど、エレベーターのシーンにヒヤッとさせられる映画をご紹介。
まずはキアヌ・リーブスの大ヒットアクション映画「スピード」ですが、メインとなる爆弾バスのシーンより前に、序盤の見せ場として爆弾エレベーターからの脱出劇が展開されます。
「早く出て早く出て!ああっ落ちちゃう!早くぅ!」とヒヤヒヤさせられて心臓に悪いことこの上ないので、心拍数を上げたい人におすすめです。
デッドコースター
ショッキングな描写でおなじみ「ファイナル・デスティネーション」シリーズの2作目。
中盤で「エレベーターに挟まれて〇〇〇」というえげつないシーンがあります。「スピード」と違ってこちらは本当にザックリいかれちゃいます。
エグい描写が苦手な方は要注意です。そういう方はそもそもこんな映画観ないとは思いますが。
バイオハザード
大人気ホラーゲームの映画化シリーズ「バイオハザード」の一作目でも、序盤にエレベーターシーンがあります。
こちらは「デッドコースター」とは違ってモロにそういう描写が映ることはないんですが、見せ方や俳優の演技的にこっちの方が臨場感があって後味が悪いです。
ポール・W・S・アンダーソン監督はこういう観客をハラハラさせる演出が本当に上手ですね。脚本書いたらからっきしのくせに。
まとめ
身近に用意できるワンシチュエーションなだけあって、エレベーター映画も色々な見せ方がありますね。
どれもサスペンスやパニック映画としてなかなかの秀作ですが、人によっては「トラウマを感じてエレベーターに乗るのが怖い…」ということにもなりかねないので注意が必要です。
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