パニック映画ではいろいろな災害が描かれてきましたが、「火山の噴火」をテーマにした作品って少ないですよね。
滅多に発生しないぶん、あまり身近な災害じゃないのも理由かもしれませんが、だからこそ火山の猛威をリアルに体感できる映画は貴重です。
そんな、「火山の噴火を描いた災害パニック映画」をまとめてみました。
- 火山パニック映画の金字塔:ボルケーノ
- こちらも火山映画の名作:ダンテズ・ピーク
- 噴火で滅亡した都市を描く歴史大作:ポンペイ
- 火山の猛威から逃げ延びろ:フライト・クルー
- 隠れた火山パニック映画の良作:VOLCANO
- イエローストーン大爆発:2012
- 恐竜の楽園が沈む:ジュラシック・ワールド/炎の王国
- 「シャークネード」のライバル:ラバランチュラ 全員出動!
- まとめ
火山パニック映画の金字塔:ボルケーノ
日本ではBOSSの缶コーヒーのCMでもおなじみ、トミー・リー・ジョーンズ主演の火山パニック映画。ロサンゼルスの都市部ど真ん中で新たな活火山が発生し、街が溶岩に飲み込まれていくという異色のストーリーです。
内容はぶっ飛びですが、マグマが噴き出してじわじわと迫ってくる様はなかなかの恐さ。津波やハリケーンなどの災害とは違った緊張感があります。
車に閉じ込められた人が断末魔の叫びをあげながら溶岩に飲み込まれたり、ミスって溶岩の波にダイブしてしまった人が燃えながら沈んでいったり、けっこうエグい描写が多めなのは火山パニック映画ならではでしょう。
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こちらも火山映画の名作:ダンテズ・ピーク
前ボンド俳優としても知られるピアース・ブロスナン主演の火山パニック映画。田舎町を大規模な火山噴火が襲う中、地質学者の主人公や町の住人たちがサバイバルをくり広げます。
ハリウッドのパニック映画のお手本のような内容で、スリリングな破壊描写とベタなヒューマンドラマが見どころ。1997年公開とちょっと古めですが、手堅い作りで今観てもしっかり楽しめます。
「ボルケーノ」と並んで、2大火山パニック映画と言える作品です。
噴火で滅亡した都市を描く歴史大作:ポンペイ
火山の噴火によって一夜で滅びたと言われている、古代ローマの都市ポンペイを題材にした歴史アクション大作。
「奴隷剣闘士と貴族令嬢の恋」「闘技場での戦い」「貪欲な権力者との対決」「大災害の中でのサバイバル」と、やたらと色んな要素が詰め込まれた作風が見どころです。
「タイタニック」と「グラディエーター」と災害パニックを足して薄めたような仕上がりで、あっさり風味ながらエンタメ大作としてはしっかり楽しめます。
なかでも後半のパニック描写は圧巻で、火山噴火やそれに伴う大地震、大津波まで盛りだくさんのボリューム。ストーリーは大ざっぱですが、映像の派手さなら最近のハリウッド大作の中でもトップレベルでしょう。
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火山の猛威から逃げ延びろ:フライト・クルー
火山噴火に飲まれそうになっている島の空港から、決死の脱出を目指す旅客機パイロットたちの奮闘を描いたロシア産パニック映画。
火の手が迫り、溶岩が流れ込んでくる空港からの脱出シーンはハリウッド顔負けの派手さと緊張感で、無理な離陸を敢行した他の旅客機が大勢の乗客を乗せたまま爆発炎上したりと、ショッキングな描写も多め。
その後もエンジントラブルによる墜落の危機が相次いで、今度は航空パニック映画として楽しませてくれます。
前半では「旅客機クルーたちの日常」的なヒューマンドラマも展開されたりと、色んな楽しみ方ができる良作です。
隠れた火山パニック映画の良作:VOLCANO
最初に紹介した作品と同タイトルですが、こちらはドイツ産のテレビ映画。
劇場公開作ではないので若干チープなB級感もありますが、中盤の大噴火のシーンなど、ここぞという場面のパニック描写はハリウッド作品にも迫るインパクトです。
さらに、尺が長めのテレビ映画ということで、ヒューマンドラマや細かい災害描写の見どころが多め。車で避難しようとする人に徒歩の避難者が群がって暴徒化したり、火山灰を吸い込んでしまった人が倒れたりと、妙にリアルなシーンが地味に恐いです。
日本ではほとんど知られていない作品ですが、火山パニック映画の隠れた良作だと思います。
イエローストーン大爆発:2012
太陽フレアによって文明を崩壊させるほどの天変地異が発生する災害パニック超大作。
大都市を地面ごとバラバラに破壊する地震や、大山脈すら丸飲みする巨大津波など、想像を絶する破壊描写が展開されます。
火山噴火による被害の描写も多く、イエローストーンの噴火シーンなんてもはや爆発と言った方が正しいレベル。他にも、活火山化したハワイからの決死の脱出劇もあったりして、火山の恐さもよく味わえる作品です。
恐竜の楽園が沈む:ジュラシック・ワールド/炎の王国
現代に蘇った恐竜たちを描く大人気シリーズの5作目、「ジュラシック・ワールド」シリーズとしては2作目の作品です。
「1作目からメインの舞台になってきた島が活火山化し、ついに恐竜たちの楽園が滅びようとしている」というところからストーリーが始まっていて、前半では溶岩に沈んでいく島からの大規模な恐竜救出劇が描かれます。火山パニック映画としてもなかなかのボリュームと見ごたえです。
1作目から生き延び続けていたブラキオサウルスが、大きすぎて脱出船に乗れず火砕流に飲まれていくシーンは涙なしには観られません。
「シャークネード」のライバル:ラバランチュラ 全員出動!
名作映画「ポリスアカデミー」のキャストが再集結したB級パニックコメディ作品。
「ロサンゼルスで火山噴火が始まり、しかも噴火とともに溶岩スパイダーの大群が現れた」というまともな大人が真面目に考えたとは到底思えないストーリーで、全編がおふざけ全開のテンションで突っ走っていきます。
「サメが竜巻とともに降ってくる」という迷作B級シリーズ「シャークネード」を彷彿とさせるノリで、なんならシャークネードの主人公フィンもちょっぴりゲスト出演しているという確信犯ぶり。まさに陸版シャークネードと言える珍作です。
完全にネタ映画ですが、ツッコミながらふざけ半分で観るにはぴったりのおバカ作品に仕上がってます。
まとめ
最後の方はちょっとネタ気味になりましたが、火山をテーマにしたパニック映画の良作をまとめて紹介しました。
「炎やマグマがじわじわ迫ってくる」という火山パニック映画の描写は、他の災害パニック映画とは違った、思わず汗が出る緊張感がありますね。
なかにはけっこう悲惨なシーンが多めな作品もあるので、覚悟して観ましょう。
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