「田舎町をモンスターが襲う」というのは、B級パニック映画の定番のストーリーですよね。
こういう映画は掃いて捨てるほどたくさんありますが、だからこそ「ちゃんと楽しめる良作」を探すのは難しくなっています。あまりにもショボすぎてまともに観てられない地雷映画もたくさん。
そこで今回は、「田舎町でパニック」系の映画の中から、ちゃんとエンタメ映画として楽しめるおすすめの良作をまとめて紹介します。
- 巨大なクモが田舎町を襲う:スパイダー・パニック
- 田舎でゾンビパニック:デイ・オブ・ザ・デッド
- 生物兵器が田舎町に流出:クレイジーズ
- 2大モンスターが町を地獄に:AVP2 エイリアンズVS.プレデター
- 未知のエイリアンで町が大騒動:エボリューション
- シュール系パニックコメディ:スリザー
- 人喰いピラニアが田舎のビーチを襲う:ピラニア(2010)
- トラウマ映画の代表格:ミスト
- 若手スター主演の田舎サスペンススリラー:パラサイト(1998)
- 爆笑必至のゾンビパニックコメディ:ゾンビワールドへようこそ
- まとめ
巨大なクモが田舎町を襲う:スパイダー・パニック
「川に流出した汚染物質でクモが巨大化して田舎町に襲来。保安官を中心に住民たちがクモに立ち向かう」という、何から何までお手本のようなB級モンスターパニック映画。
ストーリーはB級ですが、ローランド・エメリッヒ製作総指揮のもとで3000万ドルもの予算がかけられたという、なかなかの大作です。そして全体的にコメディっぽいノリなので、気楽にヘラヘラしながら観られます。
リアルなCGで描かれるクモがウジャウジャと迫ってくる様は、虫嫌いの人なら絶叫必至。後半のショッピングモールでの籠城戦はアクションパニック映画として激アツです。
無名時代のスカーレット・ヨハンソンが出てるのも注目ポイント。
「スパイダー・パニック」感想・評価 実質ハリウッド大作でしょ(ネタバレあり) - 怠惰ウォンテッド
田舎でゾンビパニック:デイ・オブ・ザ・デッド
名作ゾンビ映画「死霊のえじき」のリメイクですが、ストーリーはほぼ一新されて「田舎町で未知のゾンビウイルスが広まる」というパニックテイストになってます。
こちらもB級のわりには製作費がかかった大作で、町の大通りや病院がゾンビの発生で大混乱に陥るパニックシーンはなかなか派手に楽しませてくれます。
アクションの見せ場も多めで、B級映画らしく「そんなわけあるかいww」というツッコミどころも豊富なので、ビビったり笑ったりしながら気軽に楽しめる一作です。
「デイ・オブ・ザ・デッド」感想・評価 ほどよく賑やかな良作ゾンビパニック(ネタバレなし) - 怠惰ウォンテッド
生物兵器が田舎町に流出:クレイジーズ
人間を狂暴化させる生物兵器が不慮の事故で田舎町に漏れ出し、町の住民たちが次々に感染して他者を襲っていくパニックホラー映画。
ゾンビ映画と違って感染者たちに自我が残っているので、刃物や銃で武装して襲ってくるのが怖いポイント。さらに「感染封じ込めのために政府が住民を皆殺しにしようとする」という展開もあって、軍隊にまで追われるという絶望的なシチュエーションが描かれます。
徹底的にシリアスで容赦のない本気のパニック映画としておすすめ。
「クレイジーズ(2010)」感想 怒涛のパニック描写で魅せる感染ホラーの良作(ちょっとネタバレ) - 怠惰ウォンテッド
2大モンスターが町を地獄に:AVP2 エイリアンズVS.プレデター
SF界の2大モンスター、エイリアンとプレデターがアメリカの田舎町に現れて激突するパニックアクション映画です。シリーズ2作目ですが、前作を観てなくても楽しめます。
エイリアンがプレデターに寄生して生まれた「プレデリアン」と、それを仕留めようとする掃除屋プレデター、戦いに巻き込まれた町の住民たちの三つ巴の死闘がくり広げられます。
全体的に画面が暗くて戦闘シーンが観づらいという難点がありますが、町がまるごと戦場になっていく大パニックぶりはけっこう壮大です。
エイリアン/プレデター映画の特徴として、かなりエグい描写が多めなので要注意。
「AVP2 エイリアンズVS.プレデター」感想 熱意と予算にセンスが追いつかない(ネタバレあり) - 怠惰ウォンテッド
未知のエイリアンで町が大騒動:エボリューション
アメリカの田舎町のそばに隕石が落下。そこに付いていた未知の生物が、急速な進化を遂げながら町を襲うというSFパニックコメディです。
最初はミミズのような生物だったエイリアンが、あっという間にトカゲやワニのように進化。さらに猿みたいな生き物まで生まれたりと、映像的にも派手で楽しいパニックが描かれます。
重大事件のはずなのに町の住民も政府も軍隊もどこか抜けてて、全体的にゆる~いテイストでお話が進むのが特徴です。ほどよくスリルがあって笑って楽しめるコメディ映画としておすすめ。
シュール系パニックコメディ:スリザー
こちらも「隕石とともに降ってきたエイリアンが田舎町を襲う」系のパニック映画。ワームみたいなエイリアンに寄生された人々が他の人間を襲うという、ゾンビ映画テイストの作品です。
B級映画らしく絶妙にゆるいテンションで、派手なパニックシーンでもどこか笑えるのが見どころです。さらに80年代~90年代のB級パニック映画のノリに習ってるのか、やたらとグチャグチャドロドロな描写が多いのも特徴。お食事中に観るのはやめましょう。
ちなみに、「ウォーキング・デッド」のメリル役で知られるマイケル・ルーカーがメインキャストとして出演してます。
人喰いピラニアが田舎のビーチを襲う:ピラニア(2010)
昔の名作パニック映画を現代的にリメイクした作品。湖畔の田舎町にあるビーチが夏休みシーズンの観光客でにぎわう中で、狂暴な古代ピラニアが暴れていきます。
かなりアグレッシブにぶっ飛んだテンションの映画で、過剰なまでにエグい捕食シーンはもちろん、超お下劣なネタも盛りだくさん。かなり大人向けなテイストに仕上がってます。
ピラニアの群れがビーチを襲う終盤のパニックシーンは明らかにやりすぎで、ゴア描写に慣れてる人でも気持ち悪くなること間違いなしです。
「スタンド・バイ・ミー」の子役の一人だったジェリー・オコンネルが、かなりアレなおじさん役で出演してるのが衝撃ポイント。
トラウマ映画の代表格:ミスト
田舎町を謎の霧が包み込み、スーパーマーケットに閉じ込められた人々を「霧の中にいる何か」が襲っていくパニック映画。洋画ファンの間では「超トラウマ映画」として有名な名作です。
人々を襲う謎の化け物はもちろん、パニックに陥って冷静さを失っていく住民たちの暴走も恐怖ポイント。「化け物より人間の方が怖くね…?」と思わされてしまいます。
原作がスティーヴン・キングということもあって、独特のシニカルさが見どころです。
【バッドエンド】結末以外でも「ミスト」が救われない4つの理由(ネタバレあり) - 怠惰ウォンテッド
若手スター主演の田舎サスペンススリラー:パラサイト(1998)
今では「パラサイト」と言えばアカデミー賞を受賞した韓国映画ですが、1998年にも同名の作品があります。
人間に寄生するエイリアンがアメリカの田舎町をじわじわと侵食していくサスペンススリラー映画で、「誰が人間で誰がエイリアンなのか?」という疑心暗鬼のストーリーが見どころです。
ティーンエージャーたちが主役で青春ものっぽい雰囲気もあって、若い頃のイライジャ・ウッドやジョシュ・ハートネットといったスター俳優が主演でした。
爆笑必至のゾンビパニックコメディ:ゾンビワールドへようこそ
研究所から漏れ出たゾンビウイルスが田舎町に広がる中で、冴えないボーイスカウトの少年3人がサバイバル知識を駆使してゾンビに立ち向かうホラーコメディ映画。
とにかく底抜けにおバカでハイテンションでお下劣で、めちゃめちゃIQの低い笑いがくり広げられる隠れた傑作です。
「ゾンビと2ショットで自撮り」「女性ゾンビのおっ〇いを逃げながら揉む」「ゾンビとデュエット」など、全編にわたって飽きれるほどふざけ倒してます。こういうアホな笑いが好きな人は爆笑必至です。
まとめ
ここで紹介した10作はB級パニック映画としてはかなり豪華な作りで、映像的にもストーリー的にもしっかり楽しませてくれるものばかりです。「B級の中ではA級な作品」と言ってもいいでしょう。
ちゃんとしたB級映画を楽しみたいときは、ここで挙げた作品から選べば間違いありません。
こちらの記事もおすすめ↓