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「レギオン」感想 スケールは小さく、テーマは大きく(ネタバレなし)

レギオン (字幕版)

「神VS天使」というとんでもなく大きな構図なのに、その戦いを「辺境のダイナー」のみで描くというまさかの映画「レギオン」。

スケールは小ぢんまりしていますが、B級ホラーアクション映画としてはなかなかの面白さです。キャストも意外と豪華だし。

詳しくレビューしていきます。

 

「レギオン」あらすじ

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2010年 アメリカ

監督:スコット・スチュワート

キャスト:ポール・ベタニー、ルーカス・ブラック、エイドリアンヌ・パリッキ、デニス・クエイド、タイリース・ギブソン、ケヴィン・デュランド

 

フリーウェイ沿いにあるさびれたダイナーでは、店員や客たちが平和な時間を過ごしていた。

ところが、そこで客の一人である老婆がいきなり周囲の人々に襲いかかり、さらにテレビも電話も故障して外界との連絡がとれなくなる。そこへ天使を名乗る一人の男が現れ、世界の終わりが訪れたこと、人類の命運を握る妊婦の女性チャーリーを守るために自分が来たことを告げる。

チャーリーをはじめダイナーにいた人々は、人類の存亡をかけて戦うことになるが……

 

「レギオン」感想

スケールはちっちゃいけどクオリティは高い

テーマの壮大さと実際の内容のギャップが凄い、ということで公開当時から話題になったこの映画。

聖書にあるような災厄(イナゴの大群とか)が描かれたり憑りつかれた人々が襲ってきたりと黙示録っぽいシーンが多めですが、内容的には「ド田舎のダイナーに立てこもった店員と客たちが迫りくる化け物と戦う」という、これ以上ないほどコテコテなB級アクションですね。

 

その規模の小ささで酷評も多かったみたいですが、じゃあ「スケールが小さい=ショボい」かというとそんなことはなく、ホラーアクション映画としては丁寧で高レベルな仕上がり。

予算があまりない中で、作り手が「量より質」で見せにきたんだな、と感じさせてくれます。

ド派手な銃撃戦もあるし、エグめのゴア描写もあるし、閉鎖空間ホラー的な要素もあるし。序盤の狂暴化おばあちゃんのシーンや豹変キッズ襲撃のくだりはなかなか秀逸です。

さすがに大天使ガブリエルとの戦いは(こいつ天使のトップのわりには弱すぎない…?)という部分もありましたが、防弾羽で回転しながらガードとか超変形スピア攻撃とか、アイデアの光る天使バトル描写はそれなりに見ごたえもあります。

 

「社会のはぐれ者たち」の人間ドラマも意外と楽しめる

尺の短いB級ホラーアクションの割には、「アメリカ社会の主流からはぐれた人々のドラマ」の面も意外と見どころがありました。

さびれた田舎のダイナーということで、働いているのは学のない不器用な男、独身で妊娠した女性、片腕のない傷痍軍人の男など苦労の多そうな人ばかり。オーナーも店経営に失敗したみじめな初老男性という、絵に描いたような「アメリカの低所得者層」です。

客たちも不良少女やギャング上がりの青年など人生に問題を抱えた人が多くて、そんな人たちが世界の命運をかけて戦うことになる、というところに皮肉も感じられます。

それを演じるキャストも、実力派ベテランのデニス・クエイドをはじめタイリース・ギブソンやエイドリアン・パリッキなど意外と豪華。このキャスト集めるのにけっこう製作費使っちゃったんじゃ…?

登場人物みんなキャラが立ってるのも、B級アクション映画としてしっかり成立してるポイントですね。

 

まとめ:続編も観てみたかった

終盤ではいきなりターミネーターみたいな展開になって「低予算でヒットさせて製作費を増やした続編を作ろう」という狙いが見え見えでしたが、そこまでの成功には至らなかったみたいで。

B級ホラーアクションとしてはしっかり楽しめる良作だったけど、ここからハリウッド大作スケールまで発展するほどのシリーズ化を狙えるほどではなかったですね。

でも、こういう「現代社会×黙示録」系の映画は大作が少ないので、ちょっと続編も観てみたかった感はある。王道B級ホラーアクションに独特のテイストを混ぜた珍作として一見の価値はあると思います。

レギオン (字幕版)

レギオン (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

 

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