野生動物に襲われる系のパニック映画の中では、おそらくサメに次いでメジャーな題材となっている「ワニ」。
リアルで迫力のある本格的な良作から、ツッコミどころ満載のB級駄作まで、いろんなワニ映画が作られてきました。
そんな「ワニに襲われるパニック映画」をまとめていきます。
- 現代ワニ映画の傑作:クロール -狂暴領域-
- 90年代モンスターパニックの名作:U.M.A レイク・プラシッド
- ワニ×シチュエーションスリラー:THE POOL ザ・プール
- 超リアル志向のワニサバイバル映画:ブラック・ウォーター
- ワニパニック映画の隠れた傑作:マンイーター
- 実話をもとにした異色のワニ映画:カニング・キラー/殺戮の沼
- ワニパニック映画の金字塔的作品:アリゲーター
- ワニというより恐竜:ディノクロコ
- もはや怪獣:ランペイジ 巨獣大乱闘
- ワニ×感染パニック?:新アリゲーター 新種襲来
- でかいワニVSでかいヘビVS人間:メガ・パイソンVSギガント・ゲイター
- でかいワニVSでかいサメVS人間:メガ・シャークVSクロコザウルス
- まとめ
現代ワニ映画の傑作:クロール -狂暴領域-
ハリケーンで浸水した一軒家の中で、巨大なワニに襲われる親子のサバイバルを描くパニック映画。
シチュエーションはB級っぽいですが、ハリウッドクオリティの映像と演出で心臓バクバクの戦いが描かれる超傑作です。ものすごい力で引きずり倒され、鋭い牙で身体の肉に食らいつかれる恐怖をリアルに体感できます。
動物としての「ワニ」の恐さをこれ以上ないほど痛感させられる、現代ワニ映画の傑作としてまずおすすめです。「ちゃんと恐いワニ映画」が観たいならこれを選びましょう。
90年代モンスターパニックの名作:U.M.A レイク・プラシッド
アメリカの田舎の湖に出現した巨大ワニと、それに立ち向かう学者や保安官、自然監視員、ワニハンターたちを描くパニックサバイバル映画。
1999年公開とやや古めの作品ですが、現代的なCGとアニマトロニクス(ロボット)を使い分けたワニの襲撃シーンは本物さながらの迫力があります。ボートをふっ飛ばしたり、でかい牛や熊にすら襲いかかったり、巨大ワニの迫力を存分に味わえます。
登場人物たちのキャラが濃くてコミカルなノリで楽しめますが、ボートから湖面を覗いた人が頭を丸ごと持っていかれたり、パニックホラー映画としてのショック描写もちゃんとあります。
ワニ×シチュエーションスリラー:THE POOL ザ・プール
ちょっと珍しいタイ産のパニック映画。「水を抜かれた深さ数mのプールから上がれなくなり、さらに下水管を通ってワニまで現れる」という、ワンシチュエーションスリラーっぽい作品です。
「もうやめてあげて…」と言いたくなるほどの不運や困難の連続と、そんなに大きくないけど地味に手強いワニの攻撃のWパンチで、絵的には地味ながら最後までノンストップで楽しめます。
ワニパニック映画としてもしっかり楽しめる、異色の良作です。
超リアル志向のワニサバイバル映画:ブラック・ウォーター
実話をもとにしたというワニパニック映画。マングローブの森で釣りをしていたらワニの襲撃でボートが転覆し、なんとか木に上るもそこから逃げられなくなってしまった観光客のサバイバルを描きます。
「下はワニの潜む沼で逃げ場なし、助けもなし、じわじわと体力だけが減っていく」という極限状態で、まさに「落ちたら死ぬ高おに」って感じ。あまり派手な展開はありませんが、だからこそリアルで生々しい緊張感が漂います。
ワニパニック映画の隠れた傑作:マンイーター
オーストラリアの大河を進んでいたクルーズ船が巨大ワニによって破壊され、河の中ほどにある小島に取り残されたツアーガイドと観光客たちのサバイバルを描くワニ映画。
ハリウッドで名脇役として活躍するラダ・ミッチェルをはじめ、「アバター」のサム・ワーシントン、「エイリアス」のマイケル・ヴァルタンなど地味に豪華キャストな作品です。
テーマ的にはいかにもB級パニック映画ですが、ワニのCGのリアルさは実写さながら。登場シーンは少な目ですが、だからこそ「ちょっと気を抜いた瞬間にやられる」という緊張感が続きます。
ゾウよりでかいんじゃない?ってサイズのワニとの終盤の死闘は、パニック映画史に残すべき名シーンです。
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実話をもとにした異色のワニ映画:カニング・キラー/殺戮の沼
東アフリカに取材に行ったテレビクルーたちが、現地の独裁者と人喰い巨大ワニの両方から逃げることになるというパニックアクション映画。
大自然のロケーションとワニ襲撃の恐怖、さらに「人間すら敵」という極限状態がミックスされて、壮絶なサバイバルが展開されます。ワニ版「アナコンダ」のような作品です。
劇中で登場する巨大ワニ「グスタブ」が、数百人もの犠牲者を出している実在のワニをモチーフにしているのも注目ポイント。銃弾すらはじく鱗と凄まじい巨体が現実にいると考えると、映画の恐怖度も増しますね。
ワニパニック映画の金字塔的作品:アリゲーター
ペットのワニが下水道に逃げ込んで、化学薬品の影響で巨大化して人を襲うようになるというワニパニック映画。
1980年公開の古い作品ですが、しっかりしたストーリーで実力派俳優のロバート・フォスターが主演を務めていたりと、モンスターパニックの古典的良作として知られています。ワニ版「ジョーズ」みたいな感じです。
「ワニに襲われる系パニック映画」の元祖として、今観ても十分楽しめます。
ワニというより恐竜:ディノクロコ
遺伝子操作によって超進化した化け物ワニの暴走を描くモンスターパニック映画。ふつうに2足歩行でノッシノッシ歩くようになっていて、もはやワニというより恐竜です。
CGはけっこうチープでB級感が全開ですが、お話のテンポがいいので暇つぶしに観るエンタメ映画としてはそれなりに楽しめます。
全体的なノリもB級らしくツッコミどころ満載ですが、「その人そこで死ぬ?」というショッキングなシーンもあったりするので一応注意が必要です。
もはや怪獣:ランペイジ 巨獣大乱闘
「ジュマンジ」や「ワイルド・スピード」シリーズで知られるアクション俳優、ドウェイン・ジョンソンの主演作。
色々あって巨大化した動物たちが大都会を破壊し始め、動物学者の主人公がそれを止めようと奔走していきます。
元々はワニやオオカミ、ゴリラとはいえ、数十mまで巨大化して車も建物もなぎ倒す様は完全に怪獣映画。頭を空っぽにして大ざっぱなストーリーと大破壊を楽しめる、豪快なパニック大作です。
ワイルドでセクシーで男前なドウェイン・ジョンソンの魅力をたっぷり味わえる、筋肉モリモリのマッチョアクション映画としてもおすすめ。
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ワニ×感染パニック?:新アリゲーター 新種襲来
「新アリゲーター」と名乗っていますが、本家「アリゲーター」とは何も関係ないB級映画です。
2つの一族が争いを続けるアメリカの田舎で、突然変異した新種ワニが発生。2つの家とワニの三つ巴の争いが展開されていきます。
チープなCGと大根役者たちの下手演技が山盛りの低予算B級映画ですが、「ワニに咬まれた人間がワニ化する」というまさかの感染パニック要素も。
さらに、微妙に「ロミオとジュリエット」っぽいラブストーリーもあったりして、唯一無二のヘンテコ珍作として意外と楽しめます。
でかいワニVSでかいヘビVS人間:メガ・パイソンVSギガント・ゲイター
タイトルからしてまともな映画じゃないことが分かるB級ぶっ飛びバカ大作。
電車を丸飲みするほどでっかいヘビと、建物を圧壊させるほどでっかいワニが戦います。
「僕たちCGでーす!」と言わんばかりの雑な映像、リアリティなんて感じさせる気ゼロの脚本、無駄に高いテンション。ネタ系B級映画に必要な要素を全て併せ持った、ある意味で完成度の高い作品です。
真面目に観ると「ふざけてんのか」と腹が立つこと間違いなしですが、自分から地雷を踏む気で観れば、おふざけ面白ムービーとして楽しめるでしょう。
でかいワニVSでかいサメVS人間:メガ・シャークVSクロコザウルス
こちらも同じくらいのB級ぶっ壊れアホ怪作。
軍艦ですら敵わないほどでーっかいサメと、歩くだけで街を破壊するほどでーっかいワニがガチンコで戦います。
無駄に大きなスケール、明らかにそれに追いついていない予算とCG技術。全てが雑で大味で適当で、だからこそツッコミを入れながら楽しめるクレイジー映画です。あくまでネタ作品として、時間とお金を無駄にすることをわきまえた上で、寛容な心をもって観ましょう。
まとめ
以上、「ワニに襲われる系パニック映画」をまとめてみました。
野生動物としてのワニの恐怖をリアルに描く作品、派手さ重視の作品、もはやワニと呼んでいいのか怪しいものが登場する珍作まで、内容のテイストもクオリティも様々です。
気分や好みに合わせて、手に取ってみてください。
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