YouTubeでは動物動画が人気ジャンルのひとつになっていますが、「ふつうのペット動画には飽きた!」という方におすすめなのが「Chunk The Groundhog」というチャンネルです。
「ウッドチャックという動物が延々と野菜や果物を齧るのをひたすら映すだけ」という独特のチャンネルで、シュールな仕草と表情が癖になります。詳細やおすすめのポイントを見ていきましょう。
「チャンク」と名づけられたウッドチャックが延々と野菜を齧る
「Chunk The Groundhog」は、アメリカのデラウェア州に住む方が運営しているチャンネルだそうです。
もともとは庭の家庭菜園を荒らしにくる犯人の正体を突き止めようとカメラを設置したところ、そこに映っていたのは一心不乱に野菜を食べるウッドチャック(リス科の動物)。しかもたまたまカメラ目線バッチリ。
これを見た撮影者は、このウッドチャックに「チャンク」という名前を付けて彼の動向をカメラで記録するようになったそうです。
そして、その記録が「Chunk The Groundhog」で投稿されるようになり、じわじわと人気が高まってます。
僕が2020年初めごろにこのチャンネルを知った時のチャンネル登録者数は1万人ちょっとでしたが、どんどん知名度が上がってるらしく急速に登録者が増加。2020年3月時点でおよそ3.5万人まで伸びてます。
チャンクのちょっとした表情の変化がいちいち面白い
先にも書いたように、基本的にこのチャンネルの動画は主役であるチャンクが野菜や果物を食べてるだけ。チャンネルには同じようなサムネイルが並んでいて、どの動画も大きな変化はありません。
が、その「いつもチャンクがひたすら食べてるだけ」というシチュエーションだからこそ、シュールで安心できる不思議な魅力があります。
僕たち視聴者が楽しい時も悲しい時も、チャンクはひたすら食べるだけ。野生動物なのでカメラに愛想を振りまくでも芸をするでもなく、「生きるために飯を食う」という己の本能に従うだけ。この「遠くの国の知らない庭で今日も生きているチャンク」をぼーっと眺める行為そのものが、気晴らしや息抜きになります。
しかもこのチャンク、特にカメラを意識してるわけでもないのにやたらとナイスアングルが多いんですよね。
カメラのド真ん前にいきなりニュッと顔を出して、手に持った野菜や果物を齧り出す。彼の咀嚼音までもがバッチリと収録されていて、食べるものによって「カリカリカリカリ」「シャクシャクシャクシャク」「くっちゃくっちゃくっちゃくっちゃ」と多種多様なASMRを鳴らしてくれます。
その表情もまた絶妙で、あさっての方向を眺めながらひたすらモグモグしてたかと思ったら何が気になったのか急にピタッと制止。数秒後にまた思い出したようにモグモグ……と、無表情だけど表情豊かです。
時にはがっつりカメラ目線で食べてるときもあります。ビデオカメラという概念を理解してるわけではないんでしょうが、レンズが気になるのかたまたまこちらを向いてるだけなのか、顔面どアップでもっちゃもっちゃもっちゃもっちゃ……
こうしたちょっとした表情の変化、行動の変化、絶妙な間のとり方がいちいち面白いしかわいいです。
日に日にクオリティが上がっていく画質とアングル
また、撮影者さんはなかなかの凝り性なようで、同じような動画が続くように見えて地味にクオリティが上がっていってるのも見どころです。
最初はそれこそ「庭の野菜を荒らす犯人探し」が目的だったようで、画質も今より粗く動きもちょっとガクガクな映像でした。
が、あるときから目に見えて画質が向上。音質もくっきりクリアに。アングルもちょっと修正されて、さらにチャンクの仕草や表情が見やすくなってます。
さらに、今まで背景に映っていた物置の床下(チャンクが野菜の貯蔵庫にしてる)を映す2カメ体制になったりと、現在進行形でクオリティ向上中です。
いつの間にかYouTube広告もつけられてるし、オープニングにはロゴやアイキャッチまで出てくるし、もはや立派な「ウッドチャック行動記録系YouTuber」ですね。
まとめ
今はだいたい2~3日おきに更新されているようで、食事のメニューを変えたりアングルを変えたりしながらも、基本的にはひたすらご飯を食べるチャンクを映し続けている「Chunk The Groundhog」。
代わり映えのしないチャンクの様子をぼーっと眺めながら「今日も食ってるな……特になんも変わんねえな……」と思いつつ癒されます。
彼が生きて飯を食い続ける限りは続くであろう、シュールでユニークな動物リアリティチャンネルとして必見です。