新生活のはじまりのシーズンでもある4月。新社会人として歩みはじめたという方も多いのではないでしょうか。
そして、早くも「仕事つらい…会社辞めたい…」と悩み始めている方もいると思います。
そんな方への励ましや慰めになるかは分かりませんが、「新卒入社して3週間で辞めた」というちょっと珍しい過去を持つ僕が、その経験を語ってみます。会社員として即行でドロップアウトした人間の体験談として、試しに読んでみてください。
- 大学4年生の5月に地元企業から内定・そのまま入社
- 会社に不満があったわけではない
- 本当は音楽がやりたかった
- 新卒入社から24日で退職
- 現在はWebライターに(音楽活動もやってるよ)
- まとめ:後悔のない就職活動/進路選びを
大学4年生の5月に地元企業から内定・そのまま入社
僕はそもそも最初から「有名な大企業に就職するんだ!」みたいな意欲が薄い人間だったので、就職活動もそこまで熱を入れたものではありませんでした。
幸い自分の住んでる地方ではかなり名の知れた国立大学の文系学部に通っていたので、そのネームバリューにがっつり依存。地元ではそこそこ有名な中企業からスムーズに内定をいただいて、そのままそこへの入社を決めました。
大学4年の5月ごろには内定をもらったので、大学のラスト1年はモラトリアムとしてかなり自由に過ごしましたね。
その後も内定者懇親会などをゆるゆるとこなしつつ、何事もなく翌年4月に入社しました。
会社に不満があったわけではない
入社後すぐに会社を辞めた人たちのエピソードとして「入社してみたら想像以上にブラックだった…!」みたいなのが定番ですが、僕が入った会社はそんなことはありませんでした。
小売系の仕事だったので朝はかなり早めで体力的にはきつかったものの、その分長めの昼休憩があって就業時間は徹底厳守。残業代もしっかり出るし、休日もちゃんともらえるしで、小売業界の中ではトップクラスの待遇だったと言えます。
何より給与が地方の小売系社員としてはかなり高くて、初年度はともかく2年目からは、地方の20代としては破格のお給料だったと言っても過言ではありません(3週間で辞めた僕には関係のない話でしたが)。
会社にはまったく不満のない、むしろ感謝しかない待遇でした。
本当は音楽がやりたかった
そんな状況なのに僕がギブアップした最大の理由が、「本当は音楽がやりたかったから」というもの。
もともと大学在学中から音楽活動をしていて、就職するかフリーターミュージシャンになるか悩んだ上で「とりあえず就職してお金貯めながら考えればいいや~」と会社員になりました。
が、いざ就職してみたら「1日働き続けて帰ったら寝るだけ…休日もひたすら疲労回復に努めて…音楽なんて全然できないじゃん…」という状況。
まあ、ここで歯を食いしばって努力できる人もいるだろうし、その点では僕は根性がなかったとも言えます。が、自分に甘く言えば僕は「フルタイムの勤め人向きの人間じゃなかった」ということでした。
もともとネガティブで陰鬱とした性格だったので、一度こういう思考に陥ったら笑えるほど簡単にメンタルブレイクしていきました。
新卒入社から24日で退職
このクソザコメンタルっぷりを発揮しながら「会社の駐車場の壁に車ごと突っ込めば辞められるだろうか……」なんて考えるようになり、そんな僕の様子をおかしく思った先輩社員が声をかけてくれたことで本音をぶちまけ。
「本当は音楽がやりたい……」ということまで喋ってしまったので、とても勤務を続ける気になれず、こんな奴が新卒として会社にいても迷惑をかける時間が増えるだけだと思ってその場で退職願を提出。
たしか4月3日に入社式があって、退職を願い出たのが4月27日だったので、休日込みで数えても24日で辞めたことになります。
辞めてから数日は「自分はなんて根性なしなんだ……」「会社だってお金をかけて自分を採用して面倒みてくれてたのに申し訳ない……」とウジウジもしましたが、その後はわりとすぐに「音楽やるんだ!」と前向きになりましたね。じゃないと本末転倒だし。
また、実家暮らしだったのですぐに食いっぱぐれる心配がなかったのも助かりました。家族に感謝ですね。
現在はWebライターに(音楽活動もやってるよ)
その後は「フリーターになるかー」とも思っていましたが、大学時代からちょこちょこバイト感覚でやっていたWebライターの仕事を本腰入れて頑張ってみたら、実家暮らしフリーターとしては十分程度に稼げるように。
今は実家を出て一応はフリーランスWebライターとして独立しつつ、ネット上を中心に音楽活動でもちょろよろ収益を得られるようになっています。
ド貧乏ではありますが、一応は「好きなことで自由に稼ぐ」をギリ体現できてるのかな?という感じ。
まとめ:後悔のない就職活動/進路選びを
以上、「音楽がやりたくて会社を3週間で辞めた」というちょっと特殊な例なのであまり参考にならないかもしれませんが、僕の新卒退職の実体験を語ってみました。
僕の例を見ても分かるように、「就職活動・進路選びはなるべく先を見据えて、自分に正直に後悔のないように」というのが鉄則ですね。ここがぶれると、よほどメンタルが強い人でない限り就職してもすぐに限界が来ると思います。
また、今すでに「夢を追う勇気がなくて新卒入社したけど、本当はやりたいことができなくて辛い……」という人は、実家暮らしなどで生活・お金の心配がひとまずないのであれば、思い切って辞めてしまうのも手だと思います。僕のように何とかなってる例もあるので。
「20代前半」は本当に後からは取り戻せないかけがえのない時期なので、本当にやりたいことに費やすのが最も後悔のない選択になるでしょう。
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