映画界における人類の永遠の敵、エイリアン。ホラーテイストの作品からド派手なアクション大作まで、さまざまな作品で人類とエイリアンは戦ってきました。
そんなエイリアンとの戦いを描くSFアクション映画のおすすめ作品をまとめて紹介します。
- SFホラーアクションの金字塔:「エイリアン」シリーズ
- SFホラーアクションの金字塔その2:「プレデター」シリーズ
- アメリカ軍とエイリアンの全面戦争:世界侵略:ロサンゼルス決戦
- 日本のライトノベルをハリウッドが映画化:オール・ユー・ニード・イズ・キル
- アメリカ海軍&海上自衛隊VSエイリアン:バトルシップ
- SFアクションの隠れた名作:スカイライン -奪還-
- エイリアンSF小説の傑作を現代的に映像化:宇宙戦争
- SFアクションの歴史を変えた超名作:インデペンデンス・デイ
- 超ショッキングSFアクション大作:スターシップ・トゥルーパーズ
- 西部劇の時代にエイリアン襲来:カウボーイ&エイリアン
- 未知の惑星で決死のサバイバル:ピッチブラック
- 宇宙ステーションで最悪なエイリアンとご対面:ライフ
- 南極でエイリアンと遭遇:遊星からの物体X ファーストコンタクト
- ロシア発のSFアクション大作:アトラクション 制圧
- お笑いSFアクションコメディの傑作:「メン・イン・ブラック」シリーズ
- まとめ
SFホラーアクションの金字塔:「エイリアン」シリーズ
「エイリアンと戦う映画」としてまず欠かせないのが、こういうジャンルの金字塔とも言える名作「エイリアン」シリーズでしょう。
もともと「外国人」という意味の「ALIEN」という単語を、「地球外生命体」という意味で普及させたのも実はこのシリーズだったりします。
第一作目「エイリアン」はSFホラー色の強い作品ですが、2作目「エイリアン2」からは一気にアクション路線に。トカゲのようなエイリアンと人類が真正面から戦うハリウッド大作として人気を集めてきました。
戦闘シーンのボリューム重視なら「エイリアン2」「エイリアン4」「エイリアン:コヴェナント」あたりがおすすめ。
SFホラーアクションの金字塔その2:「プレデター」シリーズ
「エイリアン」と並んでSFアクションの金字塔となっているシリーズ。
「強い生き物を狩る」ことを喜びとする狩猟民族プレデターが襲来し、軍人や警官など戦闘職の人類がそれと戦う……というお話で、壮絶なアクションサバイバルはもちろん、独特の風習や美学を持つ「プレデター」というキャラそのものも人気を集めてきました。
「プレデター」ではジャングル、「プレデター2」では都市部、「プレデターズ」では異星、「ザ・プレデター」ではアメリカ全体と、作品ごとにテイストが変わるのも見どころ。
さらに「エイリアンVSプレデター」といった夢のスピンオフ作品もあったりして、「宇宙人と戦うアクション映画」をがっつり楽しみたいなら欠かせないシリーズです。
「エイリアンVS.プレデター」感想 シリーズファンが楽しむには十分すぎる(ネタバレあり) - 怠惰ウォンテッド
アメリカ軍とエイリアンの全面戦争:世界侵略:ロサンゼルス決戦
あまりにも分かりやすいタイトルと内容で話題になったハリウッドSFアクション超大作。
エイリアンの大群が世界中の主要都市に飛来して侵略を開始し、人類側の重要拠点となったロサンゼルスでアメリカ海兵隊員たちが死闘をくり広げます。
ジャンル的にはSFアクションなんですが、内容は「敵が人からエイリアンに変わっただけの戦争映画」って感じ。何の捻りもないデザインの武装エイリアンと海兵隊が、真正面からド派手な銃撃戦をくり広げます。
そんな頭からっぽミリタリーアクションですが、これがめちゃめちゃ面白い。絶え間ない銃撃、砲撃、爆撃の連続で、こんなに延々とエイリアンと戦い続ける映画は他にないんじゃないでしょうか。
メイン登場人物となる小隊の隊員たちもいいキャラが多くて、兵士たちの熱い友情と献身に「U.S.A!! U.S.A!!」と喝采を挙げたくなります。銃弾が飛びかい、汗がほとばしる骨太アクション映画としておすすめです。
日本のライトノベルをハリウッドが映画化:オール・ユー・ニード・イズ・キル
日本のSFライトノベルが原作という、珍しい出自のSFアクション大作。
「ギタイ」と呼ばれるエイリアンとの戦時下にある地球で、トム・クルーズ演じる主人公が「戦死しては出撃前日の朝に戻り、また出撃して戦死して……」というタイムリープに巻き込まれていきます。
原作では「少年兵と少女兵」の物語だったのが、うまくハリウッドの実写世界観に当てはまるようにアレンジ。ストーリーも複雑なジュブナイルSFだったのがシンプルなアクション仕様に変更されていて、原作とはまた違ったテイストで楽しめます。
「強化装甲服に身を包んだ歩兵たちが異形のエイリアンと白兵戦」という戦闘シーンは、ロボットSFファンにとってはたまらないんじゃないでしょうか。アクションとタイムリープSFがうまく融合した傑作です。
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アメリカ海軍&海上自衛隊VSエイリアン:バトルシップ
ユニバーサルピクチャーズの100周年記念作品として製作された海洋SFアクション映画。ハワイに飛来したエイリアンたちの戦闘艦を相手に、アメリカ海軍と海上自衛隊の駆逐艦・護衛艦が立ち向かいます。
エイリアンと戦う系のSF映画の中でも、「軍艦が真正面から海戦をくり広げる」という内容なのはおそらく本作だけじゃないでしょうか。知恵とアイデアを駆使して敵艦とわたり合うシーンは、王道の海洋ミリタリー映画として見ごたえ抜群です。
一方でストーリーは失笑してしまうくらいのガバガバっぷりで、敵エイリアンのデザインが「こんなもんでいいでしょ」感全開だったり、退役して博物館になってた戦艦を無理やり引っ張り出して敵に立ち向かったり、ツッコミどころばっかり。難しいことを考えず、「大砲!爆発!すごい!かっこいい!」と魂で鑑賞するべき作品です。
製作費がかかりすぎて伝説的な大赤字を記録したポンコツ作品ですが、「エイリアンと軍隊が派手に戦うアクション映画」としては超ド級の面白さです。
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SFアクションの隠れた名作:スカイライン -奪還-
「でかいUFOが地球に襲来、ごついエイリアンも降りてきた、戦うぞ!」という映画。
いまいち知名度の低いB級寄りの作品ですが、映像の派手さや物語のスケール感はハリウッド大作レベルです。さらに出演者がスタント俳優・アクション俳優として有名な人ぞろいなので、「エイリアンと人間がガチガチの肉弾戦をくり広げる」というレアな戦闘シーンが楽しめます。
先に紹介した「世界侵略~」のような、骨太なSFアクションが好きな人におすすめ。1作目「スカイライン -征服-」も面白いですが、アクションの規模的には2作目のこっちが格段に凄いです。
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エイリアンSF小説の傑作を現代的に映像化:宇宙戦争
H・G・ウェルズの超名作SF小説を、現代アメリカに当てはめて映画化したSF大作。スティーヴン・スピルバーグ監督作です。
世界規模の侵略を一市民の目線から描いたストーリーが特徴で、エイリアンの巨大な戦闘ポッドの足元で逃げ惑う恐怖や、治安が崩壊して人間同士の争いすら発生する地獄絵図が生々しく響いてきます。
SFアクション映画でありながら、まるで災害パニックや終末ディストピアのようなテイストがあるのが見どころです。
「あえて一市民の視点に絞る」「原作通りの結末を迎える」という内容が賛否両論を呼びましたが、原作小説の映像化という点ではかなりの秀作だと思います。
SFアクションの歴史を変えた超名作:インデペンデンス・デイ
直径数十kmにも及び、ミサイルも爆弾もあらゆる攻撃を跳ね返すバリアを備えたUFOが地球を侵略するSFアクション大作。1990年代ハリウッドを代表する傑作のひとつです。
ニューヨークがふっ飛んだりホワイトハウスがふっ飛んだり、「ド派手なCGで世界ぶっ壊す系ハリウッド大作」の中でも元祖と言える一作じゃないでしょうか。主人公のエンジニア&空軍パイロットのコンビ、リーダーシップあふれる大統領など、強烈な個性の登場人物も見どころです。ビル・プルマン演じる大統領の演説シーンはあまりにも有名ですね。
20年越しに製作され、さらにスケールアップした続編「インデペンデンス・デイ:リサージェンス」も併せておすすめ。
超ショッキングSFアクション大作:スターシップ・トゥルーパーズ
名作SF小説「宇宙の戦士」を、「トータル・リコール」などで知られるポール・バーホーベンが映画化した作品。
異星に植民し、「アラクニド・バグ」と呼ばれる巨大な虫型エイリアンと戦う宇宙海兵隊を描いたSF戦争アクション映画で、主人公ジョニーが新兵から隊長まで上りつめていくストーリーが展開されます。
人類とバグたちの戦闘シーンがめちゃめちゃエグいのが見どころで、「プライベート・ライアン」も真っ青な人体破壊っぷり。手足が飛んで腕が飛んで胴体から真っ二つになって、そんなパーツが散乱してどれが誰の部品か分からない……という描写が続きます。
クセが強すぎるストーリーも合わさって、ショッキングな異色SFアクションとしておすすめです。
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西部劇の時代にエイリアン襲来:カウボーイ&エイリアン
西部開拓時代にエイリアンが現れたら……というストーリーを描いた、まさかの西部劇SFアクション映画。「007」シリーズでおなじみダニエル・クレイグが主演で、さらにハリソン・フォードまで出演してます。
ストーリーのツッコミどころがとても多いしテンポがちょっと微妙なので手放しでおすすめできる作品ではありませんが、一応ハリウッド大作なので映像はかなり派手だし、クライマックスの「カウボーイとインディアンVSエイリアン」の大戦闘は見ごたえあり。
他にない独特の世界観のエイリアンSF映画として一見の価値ありです。
未知の惑星で決死のサバイバル:ピッチブラック
「ワイルド・スピード」シリーズで知られるヴィン・ディーゼルの初期の出演作品。未知の惑星に宇宙船が墜落し、その星にいた異形のモンスターに生存者たちが襲われます。
独特のフォルムのモンスターはかなり不気味で、名作「エイリアン」シリーズのあいつに負けず劣らずのインパクトがあります。生存者は子どもだろうと女性だろうと容赦なくやられていって、その描写もなかなかショッキングです。
さらに、そのモンスターなみにインパクトがあるのがヴィン・ディーゼル演じる凶悪犯リディック。当時はまだマイナー俳優だったはずですが、ものすごい存在感です。
宇宙ステーションで最悪なエイリアンとご対面:ライフ
火星から持ち帰られたサンプルから未知の微生物が確認され、宇宙ステーション内で研究が行われるも、急速に進化を遂げたその生物がクルーたちを襲い始めて……というお話。
宇宙ステーションという逃げ場ゼロの密閉空間で、凄まじい生命力のエイリアンがどこからでも迫ってくるのは観ていてかなり怖いです。登場人物たちがどう頑張っても事態がどんどん悪化していくストーリーも合わさって、全てが最悪です。
ライアン・レイノルズ、ジェイク・ジレンホール、真田広之と、豪華キャスト揃いなのも見どころ。
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南極でエイリアンと遭遇:遊星からの物体X ファーストコンタクト
80年代のSFホラーの名作「遊星からの物体X」の前日譚となるお話。氷の下から未知の生物が発見され、それがいきなり目覚めて南極基地の隊員たちを襲撃。極寒の南極で逃げ場なしのサバイバルが描かれます。
このエイリアンが「細胞レベルで生き物をコピーして成り替わる」という凄まじい特性を持っていて、「誰が人間で誰がエイリアンか分からない」というミステリーサスペンス要素も絡んでくるのが見どころです。
そして、エイリアンのビジュアルがかなりキモい。いきなり人間の体がゴパアッと開いてグチャグチャドロドロになりながら迫ってくるのはトラウマ級です。
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ロシア発のSFアクション大作:アトラクション 制圧
モスクワど真ん中に飛来したエイリアンと人類のファーストコンタクトを、軍人や市民などさまざまな視点から描いたロシア産SFアクション大作。
エイリアンに対応する軍人たちを描くミリタリー要素と、エイリアンと遭遇した少女を描くジュブナイル要素が混ざり合った独特の世界観で、ハリウッドとは違ったニュアンスがあります。
映像面はハリウッド大作レベルで、特に序盤で巨大UFOがビルをなぎ倒しながら墜ちてくるシーンや、クライマックスでエイリアンと人類がぶつかり合うシーンは圧巻です。
「アトラクション -制圧-」感想 映像がすっごい(ネタバレあり) - 怠惰ウォンテッド
お笑いSFアクションコメディの傑作:「メン・イン・ブラック」シリーズ
コメディ要素の強い作品ですが、これも「エイリアンと人類が戦うSFアクション映画」と言えるでしょう。
エイリアンが人間社会にまぎれて普通に暮らす地球で、そのエイリアンたちを管理する秘密組織MIBの活躍を描く大人気シリーズ。ウィル・スミスとトミー・リー・ジョーンズの3部作が有名ですが、クリス・ヘムズワースによるスピンオフ作品も面白いです。
明るく笑えるエイリアンSF映画が観たいならまずこのシリーズがおすすめですね。
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まとめ
エイリアンと戦うSFアクション映画も多種多様です。「エイリアンの大群VS軍隊」みたいな大スケールの作品も、「密閉空間で一匹のエイリアンに襲われる」的なサバイバル映画も、それぞれ違った見どころがあります。
ハリウッドお得意の超ド派手パニックアクションを味わいたいときや、地球外からやってくる未知の恐怖を体感したいときは、ここで紹介した映画を観れば間違いありません。
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