【北欧】アイスランド映画のおすすめ5選【大自然】

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北極に近い位置に浮かぶ島国、アイスランド。人口わずか35万人という小さな国ですが、厳しくも豊かな自然に囲まれた独特のロケーションから、ハリウッドを中心に映画のロケ地として人気を集めてきました。

また、「純アイスランド産映画」も意外とたくさん作られており、北欧映画界の中で一定の存在感を見せています。

そんなレアなアイスランド映画や、アイスランドがメインの舞台として出てくる映画のおすすめ作品をまとめました。

極寒の中での過酷なサバイバルを描く『残された者 -北の極地-』

北欧を代表する名俳優マッツ・ミケルセン主演で、飛行機の墜落によって北極圏の極寒の大地に取り残された男を描くサバイバル映画。アイスランドの土地の特性を最大限に活かした作品です。

マッツ・ミケルセンも「今まで経験した撮影で最も過酷だった」と語るほどのサバイバル描写が見どころで、寒そうを通り越して痛そうなシーンのオンパレード。あまりにも立て続けに起こるトラブルが厳しすぎて、主人公がひたすら可哀想です。

大自然の容赦ない猛威を目の当たりにしながら極限状態を味わえる良作としておすすめ。

日本と並んで捕鯨が盛んなアイスランドならではの作品。捕鯨禁止の措置によって仕事を奪われた漁師の一家が、復讐のためにクルーズ船を襲ってホエールウォッチング客たちを血祭りに上げていくというものすごいお話です。

内容的には悪趣味なB級スプラッターホラーなんですが、漁師一家も襲われる観光客たちも異様にキャラが濃くて、彼らがくり広げるドタバタの攻防はシュールすぎてコメディ一歩手前です。エグいし怖いんですが、一周まわってどこかバカバカしくも見えてきます。

日本人女優の裕木奈江さんが出演してるのも見どころ。劇中でも屈指の異常人物です。

漁船の沈没事故に巻き込まれるも、極寒の海を泳いでただ一人生還した男を描くヒューマンドラマ映画。アカデミー賞の外国語映画賞で最終選考まで残ったという話題作です。

サバイバル描写がメインの序盤から一転して、中盤～後半では「奇跡の生還者」として一躍時の人となった主人公の人生の変化にフォーカスが当たります。全体的に淡々としていてドキュメンタリーみたいな雰囲気ですが、ドラマチックなハリウッドのヒューマンドラマとはまた違った魅力があります。

しんみりとした切なさを感じさせるラストまで、静かに浸れる良作です。

アイスランドの裏社会の大物たちと警察幹部の癒着、それを調査する若い警官の戦いを描いたクライムサスペンス映画。

人口35万人の国内の裏社会、ということでかなり小ぢんまりした事件規模ですが、「正義に燃える若い主人公」「人間らしさも持ちあわせたアイスランドマフィアのボス」を中心に描かれるドラマが意外とハードボイルドで楽しめます。

アイスランドでも数少ない戦闘組織であろう警察特殊部隊がガチの戦闘をくり広げてたりするのもレアな見どころです。

「ナイトミュージアム」などで知られるベン・スティラー主演のヒューマンドラマ映画。せまい世界で生きてきた雑誌編集者の男が、ある理由から世界中を旅することになり、その過程で世界の広さを知り、人生観を変化させていく様が描かれます。

主人公の心境に大きな変化を与えるきっかけになったのがアイスランドでの冒険シーンで、どこか寂しげながらも広々として雄大なアイスランドの大地の魅力を肌で感じることができます。

「アイスランド行ってみたい！」と思えるのはもちろん、人生に息苦しさを感じたときに前を向かせてくれる傑作としておすすめです。

北欧の中でも、特に独特の雰囲気を持っているアイスランド。厳しさも豊かさも併せ持った大自然や、その自然と共存する街並み・文化は、映画の中ではさらに魅力的に映ります。

ヒューマンドラマからパニック、ホラー、サスペンスまで、多彩な作風を見せるアイスランド映画をぜひ一度観てみてください。