モンスターパニック映画にとって欠かせない定番の要素、それが「巨大化」です。昔も今も、パニック映画の世界ではあらゆる生き物がでっかくなって暴れてきました。
というわけで、そんな「巨大生物を描いたモンスターパニック映画」のおすすめ作品をまとめて紹介します。ハリウッド大作から超B級映画まで、巨大生物の暴れっぷりを楽しみたい方は必見です。
- 巨大なゴリラ『キング・コング(2005)』
- 巨大なサメ『MEG ザ・モンスター』
- 巨大なゴリラ・ワニ・オオカミ『ランペイジ 巨獣大乱闘』
- 巨大な蜘蛛『スパイダー・パニック』
- 巨大な蜂『スタング 人喰い巨大蜂の襲来』
- 巨大なミミズ『トレマーズ』
- 巨大なタコ&ワーム『ザ・グリード』
- 巨大なウナギ『リヴァイアサン』
- 巨大なトロール『トロール・ハンター』
- 巨大怪獣『クローバーフィールド/HAKAISHA』
- 巨大怪獣その2『GODZILLA(1998)』
- 巨大怪獣VS巨大ロボット『パシフィック・リム』
- 巨大モンスター詰め合わせ『ミスト』
- 巨大な赤ちゃん『ジャイアントベビー』
- まとめ
巨大なゴリラ『キング・コング(2005)』
巨大生物パニック映画の元祖のひとつ「キング・コング(1933)」。それを現代風にリメイクしたのが、2005年版のこの作品です。
「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのピーター・ジャクソン監督が手がけた大作で、未知の島「髑髏島」や大恐慌時代のニューヨークで暴れまわるコングのリアルなCGが見どころ。髑髏島では巨大昆虫や恐竜まで出てきたりと、コング以外の巨大生物が観られるのも嬉しいポイントです。
まるで人間のように表情豊かなコングと、主人公アンの種族を超えた愛情のドラマも魅力のひとつ。個人的には「キングコング:髑髏島の巨神」よりもモンスターパニックとしては面白いと思います。
巨大なサメ『MEG ザ・モンスター』
ジェイソン・ステイサム主演、深海からやってきた古代の超巨大サメが暴れまわるパニック大作です。
「巨大サメ映画」と聞くとほとんどの人がB級すが、これはハリウッドが大予算をかけて作った超大作なので迫力もクオリティもハリウッドスケール。大型調査船すら転覆させる化け物サメとハイテク潜水艇のバトルなど、サメ映画ファンにとっては夢のようなアクションシーンのオンパレードです。
これまでにない(これからも多分ない)超A級サメ映画として必見。
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巨大なゴリラ・ワニ・オオカミ『ランペイジ 巨獣大乱闘』
遺伝子研究のサンプルが漏れてゴリラとオオカミとワニが巨大化。ゴリラの飼育者だったゴリマッチョ生物学者が事態解決のために奔走します。
3匹の巨大動物たちの暴れっぷりが凄まじい一方で、そいつらも顔負けの大奮闘を見せる主演ドウェイン・ジョンソンのアグレッシブさも大きな見どころ。「あれ?ゴリラが2匹…?」と思わせる圧倒的なワイルドマッチョっぷりです。
クライマックスの大都市破壊シーンはものすごいスケール感で、戦車は爆発するし船は沈むしヘリは落ちるし戦闘機も落ちるし高層ビルが倒壊するし、とにかく何でもあり。ド派手なモンスターパニック映画が観たいならこれで間違いなしです。
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巨大な蜘蛛『スパイダー・パニック』
化学物質が漏れ出して蜘蛛が突然変異。めちゃめちゃ巨大化した蜘蛛の群れが田舎町を襲う……という、これ以上ないほどストレートな内容の蜘蛛パニック映画です。
あらすじだけ聞くと明らかにB級ですが、実は「デイ・アフター・トゥモロー」や「インデペンデンス・デイ」のローランド・エメリッヒが製作総指揮を手がけた大作。リアルなCGの蜘蛛がウジャウジャ迫ってきて、町中でサバイバルがくり広げられるパニックシーンはかなり見ごたえがあります。
無名時代のスカーレット・ヨハンソンが出演してるのも見どころ。
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巨大な蜂『スタング 人喰い巨大蜂の襲来』
あるお屋敷の庭でパーティーが開かれているところに、巨大な蜂の群れが襲来して大パニックに。スタッフとして現場にいたケータリング会社の男を中心に生存者たちがサバイバルをくり広げます。
ふざけすぎたジャケットが印象的ですが、中身は意外としっかりしたシリアスなパニックものに仕上がってます。アニマトロニクスとCGを組み合わせて表現される巨大蜂はナイスビジュアルです。
スケールはB級ながら、演出や映像面は見た目以上にハイクオリティな良作。
巨大なミミズ『トレマーズ』
1990年代モンスターパニックの傑作のひとつ。アメリカのさびれた田舎町で、地面の下を突き進んで地中から襲いかかってくる異形のモンスターとの戦いがくり広げられます。
劇中で「グラボイズ」と呼ばれるモンスターは巨大なミミズのようなキモい見た目で、人が歩く振動を頼りに襲ってくるグラボイズとの攻防は「命懸けの高おに」とでも呼ぶべき内容です。
今もカルト的な人気を誇る名作で、映画マニアの間では「陸のジョーズ」という異名も。6作目まで続編がある長寿シリーズでもあります(2作目で地上を歩いて3作目から空を飛びます)。
巨大なタコ&ワーム『ザ・グリード』
昔の「木曜洋画劇場」などで定番作品として人気の高かったモンスターパニック映画。豪華客船が深海から現れた未知のモンスターに襲われ、その客船を襲おうと乗り込んだ傭兵部隊がモンスターと戦うことになります。
モンスターのデザインは「巨大なタコ+何百本もの足がそれぞれワームのように生きている」という独創的なもので、いい意味で悪趣味でキモいです。
人間がワームに生きたまま丸飲みされたり吐き出されたりするシーンもあって、「よくこんなの地上波で流してたな……」と昔のテレビの自由さがうかがい知れます。
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巨大なウナギ『リヴァイアサン』
巨大化したウナギが川辺の田舎町に出現し、人々を襲いまくります。巨大ウナギ映画なのに「リヴァイアサン」と海の神様の名前をタイトルにするなんてすごい自信ですね。
シーンによって巨大ウナギのサイズがなんか違ってたりとツッコミどころはあるものの、B級パニック映画の中ではCGや演出はかなりまともなクオリティです。人間の上半身を一口でバックリと持っていく襲撃シーンなど、パニック描写の見ごたえもしっかりあります。
過剰な期待をせず、あくまで低予算映画として観れば十分に楽しめる良作です。
巨大なトロール『トロール・ハンター』
トロールの伝説があるノルウェーを舞台に、「実はトロールは本当にいて、森の中に住んでいる」という設定でトロールの生態管理をするハンターを描いた映画。
学生たちがトロールハンターに密着取材する、というフェイクドキュメンタリー作品で、手持ちカメラのPOV視点で終始ストーリーが進みます。
個性豊かなトロールたちは傍から見ている分には可愛らしいんですが、ふと油断したら容赦なく牙を剥いて襲ってくるからビビります。北欧ならではの異色のモンスター映画として一見の価値ありです。
巨大怪獣『クローバーフィールド/HAKAISHA』
J.J.エイブラムスが手がけるパニックホラー映画シリーズの1作目。ニューヨークのマンハッタンに巨大生物が上陸して暴れまわる様を、避難する一市民の視点から手持ちカメラで描きます。
「怪獣の足元で逃げ惑う」という斬新な視点を貫くスタイルが見どころで、これがめちゃめちゃ怖いです。瓦礫が目の前まで降ってきたり、怪獣と米軍の交戦ど真ん中に巻き込まれてしまったり、パニック映画における「その他大勢」の恐怖を疑似体験できます。
巨大怪獣その2『GODZILLA(1998)』
2014年に公開されたハリウッド版ゴジラは高評価を集めましたが、この1998年版は悪名高い一作ですね。イグアナっぽさ全開のビジュアルが「こんなのゴジラじゃねえ!」と大不評を集めました。
が、個人的には良作だと思います。純粋に「でかい化け物が暴れまわるモンスターパニック映画」として考えると、むしろ2014年版よりこちらの方が派手なパニックシーンが多くて楽しいです。
さらに、「凶暴なベビーゴジラの大群VS特殊部隊」という「エイリアン2」みたいな乱闘シーンがあるのも評価ポイント。
巨大怪獣VS巨大ロボット『パシフィック・リム』
巨大怪獣の被害が深刻化する近未来を舞台に、巨大ロボットに乗って人類を守るために戦う人たちを描いたロボットSF怪獣パニック映画。
細かい理屈はともかく「巨大ロボットの物理攻撃じゃないと怪獣に太刀打ちできない」という世界観の中で、ロボットと怪獣の壮大なスケールの殴り合いを思う存分楽しめます。ハリウッドの本気クオリティのロケットパンチが観れる貴重な作品です。
菊地凛子さんが準主役で出演してたり、小さかった頃の芦田愛菜ちゃんが出演してたりするのも見どころ。
巨大モンスター詰め合わせ『ミスト』
スティーヴン・キング原作、フランク・ダラボン監督によるパニックホラー映画。
とある田舎町が謎の霧に包まれ、さらに霧の中に化け物がいる……という異常事態を、スーパーマーケットに立てこもった人々の視点から描きます。
どちらかというと「極限状態で人間関係が崩壊していく群集心理の恐怖」や「悲惨すぎるバッドエンド」といった要素が有名なこの作品ですが、襲ってくるモンスターたちのユニークなデザインも大きな見どころ。巨大な昆虫やトカゲ、見上げるほどでかい異形の化け物まで、どれもインパクト抜群です。
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巨大な赤ちゃん『ジャイアントベビー』
物体を巨大化させる装置が誤って作動し、赤ちゃんが30m以上もの巨体になってしまうというパニックコメディ映画。
好奇心のままに振る舞う赤ちゃんが怪獣なみに巨大化したらどうなるか、想像するだけでも恐ろしいですね。本作ではそんな想像通りに赤ちゃんが暴走し、あろうことかラスベガスのど真ん中まで突き進んで建物や車で遊び始めます。
無邪気に街を破壊し、とはいえ赤ちゃんだから攻撃するわけにもいかず……というシュールなパニック描写は爆笑必至。笑ってほっこりできるファミリーコメディ映画としておすすめです。
ちなみに本作、「ミクロキッズ」という映画の続編となってるので前作も含めて観てみましょう。
まとめ
以上、巨大生物やモンスター、怪獣に襲われるパニック映画を紹介しました。
「巨大生物映画」と聞くとB級なイメージがありますが、こうして並べてみると意外とハリウッド大作クラスの作品も多いですね。
「でかいものが襲ってきて危ないし怖い」というシンプルなスリルを味わえる巨大パニック映画の世界を、じっくり味わってみてください。
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