劇場公開作に引けを取らないハイクオリティなオリジナル作品を続々と公開して話題を集めているNetflix。今ではその数もかなり多くなったので、どれを観るか目移りしてしまう人も多いのではないでしょうか。
というわけで、今回はそんなNetflixオリジナル作品の中から、「アクション映画」にフォーカスを当てておすすめを紹介します。最近話題になった大作から、初期の名作までさまざまなタイプのものを並べました。
- マイケル・ベイが手がける超大作『6アンダーグラウンド』
- クリス・ヘムズワース主演で大戦闘『タイラー・レイク -命の奪還-』
- 実話をもとにした本格戦争映画『ジャドヴィル包囲戦 -6日間の戦い-』
- 軍隊VS幽霊の本気バトル?『スペクトル』
- 凸凹コンビが陰謀と戦う『スペンサー・コンフィデンシャル』
- マッツ・ミケルセンがタフな殺し屋に『ポーラー 狙われた暗殺者』
- 異色コンビによる破天荒アクションコメディ『ヒットマンズ・ボディガード』
- 青年が目撃した戦争のリアル『砂の城』
- 普通のおじさんが勘違いで紛争地帯に『なりすましアサシン』
- お下品版「ダイ・ハード」『ゲームオーバー!』
- まとめ
マイケル・ベイが手がける超大作『6アンダーグラウンド』
Netflixオリジナルの中でもトップクラスの大作のひとつ。「トランスフォーマー」シリーズや「アルマゲドン」で知られるマイケル・ベイが、アクション映画監督としての個性を最大限に発揮しました。
自分たちの死を偽装して「この世に存在しない人間」となった戦闘のプロたちが、その立場を利用して法で裁けない独裁者を倒す……という内容で、わずか6人で一国の独裁政権をぶち壊す豪快なストーリーとアクションが見どころ。
冗談みたいな派手さの銃撃戦、そしてマイケル・ベイお得意のぶっ飛びカーチェイスは、劇場公開のハリウッド大作と比べても全く劣りません。
Netflixに加入したアクション映画ファンがまず観るべき大傑作です。
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クリス・ヘムズワース主演で大戦闘『タイラー・レイク -命の奪還-』
こちらは「マイティ・ソー」でおなじみクリス・ヘムズワース主演のアクション映画。傭兵の主人公が任務で大物マフィアの息子を救出するために孤軍奮闘していく……というお話で、怒涛の勢いでくり広げられるアクションから、ノンストップの興奮と緊張を味わえるハードボイルドな傑作です。
長回しワンカット風の超絶格闘戦をはじめ、ひとつひとつのアクションが凄まじいクオリティ。それが息継ぎをする暇もなく続くなかで描かれる、主人公と少年のヒューマンドラマも泣きのポイントです。
配信開始直後から絶大な人気が集まって、もう続編の製作も決定してるんだとか。
実話をもとにした本格戦争映画『ジャドヴィル包囲戦 -6日間の戦い-』
Netflixがまだ今ほど話題になってなかった頃からあるオリジナル映画。1960年代のコンゴ動乱に平和維持のために派遣されたアイルランド軍部隊が、孤立無援の中で20倍以上のゲリラを相手に戦い抜いた実話を描いてます。
Netflix初期のオリジナル作品ながら、そのクオリティもスケールも劇場公開作レベル。壮絶な戦場で果敢に戦い抜いたのに、戦後は不当な評価をされたアイルランド軍兵士たちのその後も含めて衝撃的なストーリーです。
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軍隊VS幽霊の本気バトル?『スペクトル』
こちらもNetflix初期のオリジナル映画のひとつ。米軍が派遣されている東欧の紛争地帯で「銃弾も爆発も効かず、触れただけで人間を即死させるエネルギー体のような敵」が現れるというSFアクション作品です。
いわば「軍隊VS幽霊」な戦いで、無敵のエネルギー体を相手にハイテク装備で立ち向かう兵士たちの戦いが熱い。本格ミリタリーSFアクションとして文句なしの傑作です。
装甲車での撤退戦やハイテク武装での反激戦など、どことなく「エイリアン2」へのオマージュを感じさせるのも見どころ。
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凸凹コンビが陰謀と戦う『スペンサー・コンフィデンシャル』
冤罪事件で投獄された元刑事の主人公と彼の同居人になった男が、事件の裏にある、警察上層部や政治家までが絡む陰謀を探っていく……というアクションサスペンス映画。
「ローン・サバイバー」や「パトリオット・デイ」などで知られるピーター・バーグ監督とマーク・ウォールバーグのタッグ作品です。
このタッグの作品としては珍しくコメディ寄りで軽いノリの作風になっていて、豪快でバイオレンスな戦いの中に挟まれるブラックジョークがほどよく笑わせてくれます。バディもののクライムアクションの王道を行く良作です。
サクッと観れてほどほどに派手なアクション映画がほしいときにおすすめ。
マッツ・ミケルセンがタフな殺し屋に『ポーラー 狙われた暗殺者』
北欧を代表する名優マッツ・ミケルセンが、ジョン・ウィックばりの凄腕殺し屋を演じたバイオレンスアクション映画。引退して平和に暮らすつもりだった凄腕暗殺者の主人公が、かつての仲間たちから消されそうになって戦います。
基本的には血みどろの戦いがメインですが、主人公を狙う暗殺者チームが悪ノリし過ぎてアメコミ映画のヴィランみたいになってたり、それまでは渋い雰囲気だった主人公がクライマックスで急に豪快ヒーロー化したり、どことなくコメディな雰囲気も。
一方で、主人公と隣人女性の人間ドラマは重厚でシリアスな空気だったりして、一作の中でテイストが目まぐるしく変わる不思議な作品です。
異色コンビによる破天荒アクションコメディ『ヒットマンズ・ボディガード』
ハリウッドが誇る個性派俳優のライアン・レイノルズとサミュエル・L・ジャクソンがW主演したアクションコメディ。
一流ボディガードの男(レイノルズ)が、因縁のライバルでもある凄腕の殺し屋(ジャクソン)を護衛しないといけなくなる……というお話です。
強烈な存在感の2人がW主演ということで、ストーリー内は個性豊かすぎるキャラのぶつけ合いでいい意味で大渋滞。サミュエル・L・ジャクソン出演のバディアクションということで、なんとなく「ダイ・ハード3」を彷彿とさせます。
「お前ら小学生か!」と言いたくなるおバカな口喧嘩をしながらも敵はきっちりなぎ倒して突き進むので、派手なアクション大作としても見ごたえは抜群。バカバカしく笑えるハイテンションアクションコメディの傑作です。
青年が目撃した戦争のリアル『砂の城』
今のハリウッドを代表する若手実力派の一人ニコラス・ホルト主演で、現代の戦争のリアルを目の当たりにする青年を描いた社会派戦争映画。
「奨学金をもらって進学するため」という現実的な理由で入隊した今どきの若者が、しだいに戦場の空気の中に飲まれていく様が生々しくてリアルです。戦争が人間の心理をどう変えてしまうのかが、強烈なインパクトとともに伝わってきます。
リアル路線のピリッと張り詰めた戦闘シーンも多いので、ミリタリーアクション映画としても十分に楽しめるでしょう。
普通のおじさんが勘違いで紛争地帯に『なりすましアサシン』
暗殺者をテーマにした小説を出版したアマチュア作家の男が、それを読んだ南米の革命家から本物の凄腕アサシンだと勘違いされて拉致され、敵対勢力のボスを暗殺することを強要される……というアクションコメディ。
完全にギャグテイストですが、アクションのクオリティは本物。主人公がアクション小説マニアだから予想外に戦闘知識もあったりして、けっこうちゃんと戦えてます。最初は頼りないおじさんだったのに、しだいに戦士として成長していくのも見どころのひとつです
色んな勢力の陰謀が絡み合うストーリーは意外と先が読めなくてハラハラさせられるし、革命に絡んでくるCIAがろくでもないし、サスペンス的な楽しみ方もできます。
もっと知られてほしい初期Netflixオリジナルの良作のひとつです。
お下品版「ダイ・ハード」『ゲームオーバー!』
セレブたちがパーティーを開く高級ホテルをテロリストたちが占拠。たまたま襲撃に巻き込まれなかったアルバイト3人が、事態解決のためにおバカな奮闘をくり広げます。
100%ふざけきったコメディ作品ですが、劇中で炸裂するジョークやギャグがとにかくひたすらお下劣。こういうのが苦手な女性が観たら白目をむいて気絶するんじゃないかと思えるレベルでモラルが壊滅してます。
目に余る下ネタ連打の中でめちゃくちゃな戦法でテロリストたちを制圧していく様は、まさにお下品版「ダイ・ハード」。ここまで好き放題できるのは、劇場公開の審査を気にしなくていいNetflixオリジナルならではでしょう。
まとめ
以上、真面目な歴史映画から最低なインモラルコメディ映画まで、アクションが見どころのNetflixオリジナル映画をまとめて紹介しました。
どれも「これが配信限定なの!?」と驚かされる、映画館の興行収入ランキングに並んでてもおかしくない良作・大作ぞろいです。
ここで紹介した以外にもすごい数の良質オリジナルコンテンツがあるので、映画ファンやドラマファンはNetflixをぜひ一度試してみてください。