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『86 エイティシックス』ジャガーノートは駄作機!その性能についての描写をまとめてみた

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『86 エイティシックス』でシンたちエイティシックスのプロセッサーが搭乗し、レギオンと戦いをくり広げた多脚兵器・ジャガーノート

四つ脚と赤く光るカメラ、背中の主砲が印象的で、その動きはまるで虫のようで、ちょっとグロテスクです。

そんなジャガーノートですが、作中では事あるごとに「駄作機」と評されています。アニメでも言われていますが、原作ではさらに細かな描写や言及があります。

どこがどう駄作機なのか?そのスペックは?情報をまとめました。

無人戦闘機械 M1A4 ジャガーノート

・全長5.4m / 全高2.1m(背部滑腔砲を含まず)

・主武装:57mm滑腔砲 / その他に長距離狙撃砲。榴弾砲なども選択可

・副武装:高周波ブレード or 12.7m重機関銃 / ワイヤーアンカー(いずれも2つずつ)

サンマグノリア共和国が開発した「素晴らしい性能を誇る無人戦闘機械」ことM1A4ジャガーノート。

その宣伝文句は名ばかりで、実際は実戦レベルのAIを開発できずにエイティシックスたちを「プロセッサー(処理装置)」の名のもとに「搭載」し、性能も低いからレギオンを数で囲んで各個撃破するしかないという有り様の、まさに駄作機です。

この機体がショボすぎるせいでエイティシックスたちの戦死者数は凄まじく(新兵の一年後生存率が0.1%というザマ)、彼らからは皮肉と親しみを込めて「ああ素晴らしい駄作機」「アルミの棺桶」と呼ばれています。

 

『86 エイティシックス』ジャガーノートはここが駄作!

ジャガーノートは武装が貧弱!

ジャガーノートの最初の駄作ポイントが「貧弱な武装」

アニメ2話の戦闘前の会話で「戦車型の主砲の威力はこっちの二倍以上」と語られているように、相手が120mm口径とかの砲を装備してるのに、ジャガーノートの主砲は57mmです。

この主砲がどれくらい貧弱かというと、レギオンの斥候型ならまあ倒せるけど、近接猟兵型や戦車型には直撃させても倒せない場合も多々あるという物足りなさ。なのでシンは、異常接近してゼロ距離でぶっ放すことで威力不足を補っています

副武装の12.7mm重機関銃はほとんど役に立たず、自走地雷を薙ぎ払う程度の効果しかありません。

高周波ブレードは唯一、戦車型にもまともなダメージを与えられる武装。ですが、当然ながら有効射程が短い(というかゼロ)ので、シン以外に使っている人はいません。

 

ジャガーノートは装甲が薄い!

シンが仲間の機体片を切り抜くシーンが「ナイフで切れる装甲かよwww」と笑いのネタになっていましたが、そうです。ナイフで切れる装甲なんです

軽量で安価なアルミ合金の装甲はマジでナイフが通るレベルで、7.62mm口径(ふつうの手持ちライフルの弾)にぶち抜かれるほどペラッペラ。殴ったら凹みそうですね。

なのでレギオンに撃たれたら即終了。斥候型の機関銃でも穴だらけになるし、戦車型の主砲なんて食らったら中の人ごと木っ端微塵です。頼りないなんてレベルじゃありません。

 

ジャガーノートは狭い・隙間だらけ・乗り心地は最悪!

ただ装甲が薄いだけじゃなく、作りも雑なのがジャガーノートの駄作ポイント。

2話や10話でも語られましたが、ふつうにコックピットに隙間が空いてます。化学兵器で即死です。まあレギオンは毒ガスとか使わないけど。

隙間だらけのせいで冬は寒く夏は暑い。コックピットの位置のせいで、背中にエンジンやらの排熱が伝わるレベルだと原作では描写があります。

また、人間工学を無視したクソ硬い座席は乗り心地最悪だと評されています。狭いです。

ついでに言うと、脱出装置やエアバッグなんかも無いそうです。あ、無人機だから当たり前か!

 

ジャガーノートは運動性能が低い!

運動性能でも、ジャガーノートはレギオンの足元にも及ばないとか。

まずそもそも、AIと人間の操縦では反応速度に差がありすぎます。

おまけに、急造兵器のジャガーノートは足回りが非常に脆いそうです。そのため、脚の関節やプロセッサーの体を壊さないように、動きにはセーフティがかかっています。跳躍(ジャンプ)もまともにできないらしいです。

ではシンはなんであんなにピョンピョンしてるのか?それは整備員に頼んでセーフティを解除してもらっているからです。軍規では禁止だけど、どうせ調べられることもないから勝手にそうしてます。

だからこそ超スピード近接戦闘が可能なわけですが、シンは戦闘ごとに自機の足回りをぶっ壊しては整備班長アルドレヒトのおやっさんにどやされてましたね。

原作では、1機だと修理ローテーションが間に合わないからシンのためだけに予備機が2機置かれています

シンはジャガーノートの駄作ぶりを経験と異能で補ってあの強さを実現しています。戦車型の主砲を避けたりしてるのも、撃たれてから避けたら間に合わないから勘で動いてます。

 

『86 エイティシックス』レギンレイヴはジャガーノートの上位互換?

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ここからは原作2巻以降(アニメ2期から)のネタバレ含むので注意!

 

 

 

アニメ2期から新たな主役となるのが、「XM2 レギンレイヴ」という機体。ティザーPVで出てきたクワガタみたいなやつですね。

生き残ったシンたちが保護されたギアーデ連邦の機体で、ジャガーノートの設計思想をもとに開発されました。二人乗り重武装重装甲の機体が主流のギアーデ連邦では異色の、高機動軽装甲の機体です。

主武装の滑腔砲は88mm口径と一気にパワーアップし、狙撃砲や散弾砲、別口径の機関砲、ミサイルポッドなど他の兵装も選択可能。12.7mm重機関銃(or高周波ブレード)やワイヤーアンカはそのままに、さらに四つ脚の先にパイルドライバまで装備してます。

装甲もギアーデ連邦の機体の中では薄いですが、ナイフで切れるジャガーノートとは比べ物になりません。

とはいえ、レギオン相手だと主砲とか食らったら結局死ぬので、シンたちからは「多少マシなアルミの棺桶」なんて呼ばれてます。

パイロットの生存性も考えられてるので、乗り心地や安全装置もまともです。

スペックのどこを見ても、ジャガーノートの超上位互換と呼べるでしょう。

 

『86 エイティシックス』ジャガーノートはプラモデルも人気

華奢な見た目とキモかっこいい動きで多脚兵器フェチにはたまらないビジュアルの『86 エイティシックス』ジャガーノートですが、バンダイ様からプラモデルも発売中

汎用機仕様と、高周波ブレード装備のシン仕様、長距離狙撃砲装備の仕様が出ています。

このプラモデルも売れ行きはかなり好評みたいで、海外でも人気だそうです。

早くも「レギンレイヴ」の予約も始まってるので、併せて要注目。

 

『86 エイティシックス』ジャガーノートについてまとめ

以上、素晴らしい駄作機ことジャガーノートのポンコツっぷりを紹介しました。

「駄作機を連携と経験と工夫で使いこなして、スペックが上の敵を倒す」という劇中の戦闘シーンも合わさって、憎めない存在感がありますよね。

ひとまずプラモデルを買いましょう。『86 エイティシックス』ファンなら、一家に一台ジャガーノート、おすすめです。

 

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